『社会教育主事』資格を取得したよ(1996年)

社会教育法(昭和24年法律第207号)第9条の2では「都道府県及び市町村の教育委員会の事務局に、社会教育主事を置く。」と規定されている。

平成5年4月から社会教育係に赴任していた私は、平成8年にその資格を取得すべく、その年の7月から8月の約1か月間、福岡県に滞在した。

社会教育主事講習の主催者は九州大学で、かつては大学近くのマンスリーアパートを借り、そこから大学へ通うスタイルだったそうだが、私の時は篠栗町にある福岡県立社会教育総合センターに滞在し、そこに講師が通う形式だった。

施設はいわば少年自然の家の大人版のような施設で、朝夕には国旗掲揚・降納の集会もあった。

2段ベッドや共同洗面台もあったので、気分は集団合宿である。

研修には私の住む大分県人のほか、福岡県、佐賀県、長崎県、沖縄県から約100人が参加していたが、沖縄県人同志の会話は聞き取りが難しかったが、一方で、さよならパーティでは一糸乱れぬエイサーを披露するなど、沖縄県民らしさを随所に感じることができた。

その年は例年以上に暑く、空調は23時で切れるため、ベッドではミニ扇風機を購入し凌いだ。

受講者の中にはキャンピングカーで乗り込むものがおり、車中泊に切り替えていた。

部屋はいつの間にか参加者のふるさとから持ち込まれた地酒であふれ、毎晩のように酒盛りが繰り広げられた。

いまでも数人の研修生と年賀状交換を行っている。懐かしい思い出のひとつだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?