「終着駅の日は暮れて」を読んで
このnoteの記事で目にした本だったと思うが、面白そうなので、読んでみた。
内容的にはまさにこの本の表紙の写真の印象通り。特に終着駅の周りの名所•旧跡を訪ねるでもなく、ライターの方は駅周辺の街並みを歩き、写真家の方は駅舎や列車を中心に撮る。また、その街の喫茶店や居酒屋などで、店主やお客さんとのやりとりを描いてるというもの。でも、インタビューというようなものでもなく、まさに、その店にいた瞬間を文章で切り取るという感じでしょうか。それがなんとも、間合いが心地よく、いい!とても幸せな時間が流れていました。
私も人並み以上に旅してる方だと思うが、最近はこんな旅をしてないなあ、とあらためて感じる。
私の場合は、一番最初の旅行は高校生の時に友人4人で出かけた山陰旅行、続いて同じメンバーで九州旅行。ユースホステルや国民宿舎を利用した旅行。
大学生時代は、主にひとり旅で北海道。これもユースホステルや民宿を利用して長期間ブラブラ。一人旅でも一人でいる時間は少なく、ユースや民宿で前の日同宿した人たちと、翌日は行動するパターンが多かった。
就職してからは、やはり比較的短期の旅が多く、そこそこいいホテルや旅館で、どちらかと言うと、ホテルや旅館、その土地の料理屋やレストランを楽しむ旅が多い。
この本を読んだ時に思い出した言葉は「人は人を旅する」と言う言葉。これは、大学生の時に北海道の美瑛の民宿「ほおづきの宿」に泊まった時。オーナーが、この言葉を載せた栞を自作され、販売されてました。(流石にあの宿はもうないかなあ、30年以上前だし)
私も退職が数年以内に迫ってきたので、退職後はまた、この本に書かれたような「人を旅する」ような旅をしてみたい。
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