カリブの海賊の時代設定[東京ディズニーランド]
ディズニーランドにあるカリブの海賊というアトラクションは、公式では『16世紀末の世界』という時代設定になっています。
▶️ https://www.tokyodisneyresort.jp/tdrblog/detail/230522/ より
しかしこの記事にも書かれているように、このアトラクションはこれを元に出来た『パイレーツ・オブ・カリビアン』という映画を取り入れてリニューアルされました。
そのため、映画の時代設定である『18世紀のカリブ海』とアトラクションの時代設定に齟齬が生じていることになります。
海賊の最盛期は15世紀から16世紀末だと言われていて、15世紀末以降、大航海時代が訪れ海賊が規制するようになります。
つまり、元々は全盛期の海賊を見るアトラクションだったのが、今では海賊がなくなりつつある時代のアトラクションになっているんです。
このことは、出入口の看板で使われている英単語の時代設定と、アトラクションの終わりに居るキャプテン・ジャック・スパロウのセリフに用いられている英単語の時代設定を見比べるとよく分かります。
エティモンライン英語語源辞書を使用して調べると、上記看板に使用される言語は、avastが1680年、mateが1500年から使用されている単語であることが分かります。
どちらも1501年~1600年代に使われ始めた単語であることからも、このアトラクションの本来の時代設定は16世紀だということが分かりますね。
一方、キャプテン・ジャック・スパロウのセリフを一部引用してみると、
as my reward for a life of villainy, larceny, skullduggery, and persnickety.
という文があります。
こちらもエティモンライン英語語源辞書を使用してこの文章の単語の使用開始年数を見てみると
skullduggeryは1856年から、persnicketyは1889年から使用されていることが分かります。どちらも19世紀頃に使われ始めているため、やはり映画の時代設定である18世紀(おそらく18世紀後半から19世紀前半くらい)に準拠していることが分かりますね。
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アトラクションひとつ取っても様々なストーリーが垣間見えて面白いですよね!
ディズニーは待機列の待ち時間が長いので、その間に飾られているものや看板にある英単語などの使用年代を調べてアトラクションの時代設定や背景を知るのも、楽しみのひとつになるのではないかなと思います!
エティモンライン英語語源辞典:https://www.etymonline.com/jp
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