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Vol.04 安室ちゃんに憧れて。|山田 里菜さん


やよさんへのインタビューを終え、鶴川のスタジオでやよさんと一緒にお昼ご飯を食べていたところで、Gravisの代表を務める山田 里菜(やまだりな)さんが現れた。この日の午前中は、2歳の娘さんの体験保育だったそうだ。

到着して間もなく、やよさんと一緒に真剣な表情でノートパソコンと向き合った。

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Gravisのインストラクターの皆さんは、レッスンの合間を縫って、こうした事務作業や電話応対もこなしている。


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りなさんも、やよさんと同じ玉川大学ダンスドリルチーム“JULIAS”の出身。やよさんのひとつ後輩に当たる。

りなさんがはじめてJULIASのステージを観たのは小学生の時。玉川大学の学園祭での発表を観て、「将来は自分もこれをやりたい」と思ったそうだ。


でも、この頃のりなさんにはもっと別の夢があった。

もともとは歌手になりたくて、オーディションを受けていました。安室(奈美恵)ちゃんに憧れていたんです。

でも、オーディションのダンス審査で何もできなかったことが悔しくて。小学5年生の頃からヒップホップダンスを習うようになりました。それからはずっと踊っていました。


安室ちゃんに憧れたことがきっかけで、ダンスにのめり込むようになったりなさんは、その後もダンスを継続。

大学進学後、JULIASへ入部する。


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「自分もいよいよあのステージに立てるかもしれない。」

小学生の頃に観ていたJULIASへの入部に際し、そんなワクワクした気持ちがあったのかと思いきや、当時のことをりなさんはこう振り返った。

入部前に当時の先輩たちのステージを観て、「下手だなあ」と正直バカにしていました(笑)。

でも、ひとつ上の先輩にジャズダンスが上手な人がいて、彼女に憧れて入部を決ました。その先輩がいなければ、多分、入部してなかったんじゃないかなあ。


こんなふうに当時のチームの印象を話すりなさんの、明け透けで、堂々とした様子に、思わずこちらも笑ってしまったが、入部後のりなさんは、更に堂々としていた。

背が小さかったので、チーム内でどうすれば目立てるのか考えていました。そのために、ダンス中のみんなと動きを合わせなければいけないところで、いきなり自分だけ違う動きをしてみたりしてましたね。

自分の我の強さが、こういう部分に現れていたと思うんですけど。それを周囲も理解してくれていたのか、このことで周りから何か言われたり、先輩たちから怒られたりしたことはなかった気がします。

チーム内では、ダンス以外で合わせる必要がある最低限の部分は合わせるようにしたりして、うまいこと調整できていたんだと思います。多分、要領がよかったんでしょうね。


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こうした、言わばスタンドプレーをしてもチーム内の関係にそれほど響かなかったのは、それだけの実力があったからだろう。

実際、りなさんのパフォーマーとしての実力は折り紙付きで、大学2年生の時にはJCDA(日本チアダンス協会)のプロチームオーディションに最年少で合格。やよさんも「りなは、プロになると思っていた」と話していた。



けれど、りなさんの大学卒業後の進路の中には、プロのダンサーという選択肢はなかったみたいだ。





(Vol.05へつづきます)


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