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「オタク」になりたい若者、何者かになりたそうにこちらを見つめる、そして切り抜き動画はヒップホップ

草野こー

くさのです。

雑談です。

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面白いんです、稲田さんの記事

3月末くらいから現代ビジネスにて公開されてる記事が面白い。

稲田豊史さんが書かれたこの記事、3月末に公開された直後から物凄い勢いで読まれまくってる。

こういった記事を読む人、現代ビジネスさんの記事といえば「これから何が起ころうとしているのか？」「いまここで何が起こっているのか？」ということに関してとても敏感に反応している記事が多い。書き手・読み手にも通じる部分だと思う。

それが故に、ちょっと先のことを見据えすぎたり、「それは流石にあなたの頭の中だけでは？」と思えるような妄言気味な記事内容、記事への反応を見ることもたまにある。とはいえ、時代を敏感に察する書き手から、心の機微に敏い読み手に移っていくことで生まれるヴィヴィッドな反応、そして広範なジャンルでそれを生み出しているという点で、現代ビジネスさんの記事は興味深く読んでいる。

ここまで4回にわたって連載された豊田さんの記事にしてもそうだ。身に覚えがあり過ぎる人もいれば、そんなことは許さん！とプライドをもって否定する人もいる。「わかる」「わからん」の問答が起こる。本気で怒る人もいるだろうし、首折れる勢いで頷くひともいるだろう。

ちなみに稲田さんと面識はまったくないです。フツーに面白いなと思ってました。

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こういった話と近い感覚、とはいえ別の脈路からではあるが、ポップカルチャーの作品をどう受容していくかという部分で、数年前からずっと思っていたことがある。

オタクは死んだよね？

もちろんオタクらしく生きているかたはとても多いが、ゆっくりゆっくりと、本来あったであろう「良きオタク像」は崩れたのだと思っている。詳しく言うとこんな感じ。

・オタクは課金ビジネスを取り込みつつ、「推し」や「お布施」と称して商品などを買い込む重課金を良しとするカルチャーが生まれてきた

・オタク系コンテンツが開かれていくことによって、いわゆる「ニワカ」が増えた。伴ってそれぞれの分野で高いリテラシーをもっていたオタクの人数が減少、あるいは敷居が低くなったことで、明らかに差と壁ができた。これによって、若干死語になっていた「コレクター」「マニア」という部分が大きくなってきた。

・アイドルやアニメ作品に脚光を浴びたことで、誰もがオタクになれるようになった。精神的な部分での「疎外感」「仲間外れ」「迫害感」を持たない層が増えたことによって、「疎外感」「仲間外れ感」「迫害感」を持っていた人らの群集団としてのオタク像が一変した。精神的な部分で差と違いは、「陽キャ」と「陰キャ」という言葉へとシフトしていった

みたいな流れだ。

そういったことを考えていた中で、「映画を早送りで見る人たち」を見たとき、ああーーわかるわそれ・・・って思った。だって早送り機能でネトフリ見てる人、小田急で何度もチラっと見たことあったしね。こういう人もおるんやなぁ・・・と。

最新の記事になって書かれているのは、友達などの集団同調圧力とオタク的なコンテンツ需要法の繋がりなんだなぁと勝手に理解している。「コミュニティで自分が息をしやすくする」ための処世術、とも書かれていたけども、それは自分が学生の頃にもあったなぁ。。。と思える部分だ。いたもん、そういうやつ。ダレソレと話を合わせるために商品グッズを買ったり、読んだりするやつ、小中高大に関わらず。

ちなみに自分は、そういう同調圧力的なのは一切無視して、自分の好きなものを追っかけるタイプですね。

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切り抜き動画はヒップホップ

こういった層に対して、好きなコンテンツや分野に関して、もっと手っ取り早く、インスタントにゲットできるものとして、切り抜き動画がパっと思いつく。

切り抜き動画とは、youtuberが10分か20分ほどでアップした動画、Vtuberさんやゲーム配信者が数時間にわたって生配信した動画などで、面白い部分だけを切り取ってアップする動画のことだ。

これに関するグレーな話はしないでおくけども・・・見てて思ったんですよ、切り抜き動画ってヒップホップだなと、サンプリング文化のようだなと思った。

原曲（元動画）の良い部分だけをカットして、良い感じに曲に仕上げて（カットしたものをつないで）、良い感じの楽曲（動画）をしてみる。めちゃくちゃラフに言ってみたが、それがガッツリ受けていくいまの時代性、権利関係のあやふやでグレーな感覚は、まさにサンプリング文化についてまわる部分だと思う。

そんなことを雑感として思った、以上。

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