エンタメには共感性が大事なんだよ

こんにちは。

連休中に映画をたくさん見たので感想を書きます。
ほぼ韓国映画です。
韓国映画大好き。

『殺人の告白』

“淡々と進む感じの社会派映画”を期待してみたんですが、
いい意味で予想に反して、”しっかりエンタメ”で、すっかり惹き込まれた作品。

アクションシーンとかB級っぽい遺族組のキャラクター構成とか
「これ笑うとこなのかな」と思いながら見てたんですが、
生放送中に真犯人が現れるシーンからは鳥肌立ちましたね。

全編通して「そんなことあるわけないやろ」感があるにも関わらず、
画面構成や展開の鋭さに、この監督映画大好きなんだろなあ…と思わせられほっこりともしました。

ほんとに単純に楽しめた。
気軽にたくさんの人に見てもらいたいと思える映画でした。

『オールドボーイ』

下調べして「タランティーノが大絶賛」という言葉に惹かれて視聴。

この映画はね、
もう、とにかく、かっこいい。

謎、
アクション、
エロ、
グロ、
不条理、
狂気、
暴力、
背徳…

完全に陶酔映画ですよ、これは。

さらに視覚的にも完膚なきまでに打ちのめされ、

完敗です…
ありがとうございました

『哭声』

結構戸惑いました、この映画。

見方がいつまで経っても定まらなかった。
社会派ホラー?妖怪大戦争?ゾンビ?

聖書を引用して人間社会を皮肉っていることは理解できたけど。

先が気になってずっと見ちゃったし、
結構印象に残っているシーンはたくさんあるので、
それだけでもすごい映画なのかなあ…

鑑賞後、國村準さんのインタビューを見て、
「韓国映画はなんで俳優がこんなに魅力的に見えるんだろう」
とおっしゃっていたのには完全に同意。

『哀しき獣』

『哭声』の監督の作品ということで観てみました。

最初に「韓国映画大好き」と書きましたが、
韓国映画には“人間の懸命な生き様”や"人生の空しさ"的なものが絵画的かつ文学的に描かれている、というのが私の印象で、
そういうものを存分に浴びたい!!!っていう人には大変おすすめな映画ですね。

あとね、じわんじわんとにじみ出てくる「愛」の概念…。染みるわぁ…。

ただ、数日経ったいま思い返してみると、何故か『哭声』の方が印象に残っているな…
そういうことってあるよね…

『私の頭の中の消しゴム』

十数年前に大変なブームを起こしたあれですね。
当時、韓国映画の印象ってこういう「泣ける恋愛もの」が強かったと思う。

まずね、
主演女優がかわいすぎる。

まあ、韓国女優さんはだいたいかわいいんです。
それも韓国映画が大好きなポイント。

(てか女優じゃなくても韓国人てキュート。
もっと言うなら女性じゃなくて男性もとってもお茶目。)

映画の話ですが、
個人的にはとても見やすくて情緒的で素敵なシーン満載なのに、
「病気」という要素の「あまりにも唐突な登場」に若干シラけさせられ…

それでもやはり、主演二人の好演により、
涙させられてしまったなあ…

当時の空気感が作り出した名作なんだろうなと思います。
あと共感性に訴えられる作品のパワーというのはすごい。本当に。
そういう作品は割と好きですね。

『君の膵臓をたべたい』

韓国映画大好きといいましたが、
実は私日本の役者びいきなので邦画も大好きです。

前に金曜ロードショーでやってたのを見たので二度目の鑑賞。

原作を読んでから映画を観ています。
この作品、本当に原作がいい。
冒頭でさっと惹き込ませる文章力に、紡がれる言葉の美しさ。

そして当の実写化映画も、
その原作のイメージをしっかりと映像に落としこんだ本当に素晴らしい作品だと思います。

主演の彼はイケメンすぎるけど、ヒロインの彼女はおぼつかない演技だけれども、
それをモノともしないくらいの映像の美しさと二人のみずみずしさがあって、

「未知なるすべての人生」を捨てなければいけなかった彼女
なんの自覚もできないまま「恋」が終わってしまった彼

※追記:恋という表現は適切でないかもしれない。情愛?執着?とか何か複雑な感情を発見したのではないかなと感じたのですよね。

むしろ、原作で受け取ったもの以上の多大なる感情をこの映画からは受け取りました。

語彙力が…ほんとに…

『君膵』はいいぞ、
単なる青春映画、お涙頂戴映画と思うなかれ…


連休の鑑賞報告は以上です。
ここまで長々とおつきあいくださった方、本当にありがとうございました。

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