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#31ピリオダイゼーションとはなんぞや

こんにちは!

ベースボールプレーヤーMOTOです。 

まずは軽く自己紹介。
渋谷区恵比寿のSTRENGTH&STRETCHというパーソナルジムの代表をしています。小さなジムですがもし直接トレーニング指導やストレッチを受けたい方はジムにお越しください。
その傍ら、TOKYOMETSという硬式野球のクラブチームで現役選手を続けながら投手向けの情報発信をYouTubeを中心に行っています。

さて、今回は
「ピリオダイゼーション」についての話です。

ピリオダイゼーションとは何ぞや?
日本語だと「期分け」といいます。
それでもよく分からないという方が大半でしょう。

理解しやすいように例として大学野球の場合を考えていきましょう。大学野球のリーグ戦は一般的に春リーグと秋リーグに分けられます。

大学野球の選手も現在1月に行うトレーニング内容と、リーグ戦が始まりシーズン中に行うトレーニングの内容が違うことは理解できるかと思います。野球選手にとって冬の期間はトレーニング量をこなせる期間です。ピリオダイゼーションという言葉を知らなくても、実行してる人が多いかと思います。

試合が行われるシーズンに向けての準備期間と試合が実際に行われる期間のトレーニングだけでなく1年間、数年間長い目で見て計画的に行う…それがピリオダイゼーションです。

S&Cコーチ(トレーナー)がついていない組織ではここの考え方が曖昧となって1年間を過ごしている選手達が非常に多いです。

今回はちょっと難しく捉えがちなピリオダイゼーションについて、出来る限り噛み砕いて実践的な内容をお伝えします。

今回の話は以前セミナーで参加した楽天イーグルスの庄村康平さんの内容の一部を抜粋しつつ、さらに簡易的な表現に変えています。

まずは教科書的な基本的な考え方から。

ピリオダイゼーション(Periodization)
全体を通した計画図のようなイメージです。

マクロサイクル(Macro-Cycle)
試合の時期毎に1サイクルと理解してください。
大学野球なら春秋の2シーズンなのでマクロサイクルが2回、プロ野球なら1シーズンなのでマクロサイクルは1回です。マクロサイクルは一般的にそこから準備期、試合期、移行期と分けられます。

メゾサイクル(Meso-Cycle)
わかりやすく2〜4週間ごとのスケジュール管理の事と理解してください。ここでは鍛えるべき体力要素を決めて取り組むことがオススメです。後ほど解説します。

ミクロサイクル(Micro-Cycle)
1週ごとのトレーニングプログラムのことと理解してください。プランニングを基に実際の行う内容を取り決めたより細かい計画のことです。

ここまでは理解できたでしょうか?
マクロサイクル、メゾサイクル、ミクロサイクルという順番で説明をしました。バラバラではなく段々と細かくしたものと思ってもらえればだいたい合っています。

ひとまずピリオダイゼーションというものついて、もう少し理解して頂くためにまた大学野球の例に戻ります。


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