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再建のためのご協力のお願い - GRAPES OMOTESANDO

GRAPES OMOTESANDO マスターの多家と申します。2016年7月、チーズとチョコレート専門のワインバーとして悲願のオープンとなり、4年強の間に多くのお客様に愛され、営業を続けることができました。このコロナ禍においても、この場所を愛してくれるお客様によって、なんとか耐え凌ぎながら、営業を続けていける見通しが立った矢先でした。

突然の水没 - 2020年10月15日

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一夜にして地下の店舗が水没し、想いの詰まった場所を失ってしまいました。原因は上階のテナント工事時に発生したと思われる、給水管の栓が開きっぱなしになっていたことからの、地下天井からの浸水(滝のように水が降り注ぎました)になります。

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上階の工事業者の方にと手伝っていただき、懸命の排水作業により、水没発覚から約10時間後、ようやく入店できる程度まで排水され、中の状況を見ることが出来ました。

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上階から雨のように水が降り注いだこともあって、店舗のお客様でもあるアーティストの方の作品も一部被災。水没したことによって、厨房機器、ワインセラー、電気系は全滅。また、木製の床や壁などは、一度水が入ってしまうと長期間の間水が染み込んだままとなり、恐らくは内装自体全てやり直さなければならない状況となり、その期間営業も出来ないため、甚大な被害が出てしまいました。

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何よりも大切な商品であるワイン。水没してしまったワインは当然ながら、ワインセラーの上部から滝のように注いだ水が、ワインセラーの上部から染み込み、ワインセラーの中を水が伝ってしまい、エチケットの損傷による商品価値の喪失、一部コルクへの浸潤による長期熟成のリスク(カビが発生する可能性)により、ほぼ全てのワインの商品価値が無くなってしまいました。少なくとも、自信を持ってこれらのワインを提供することは、もう出来ません。

被害額

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今回の被害総額は5,000万円を超え、小規模店舗としては致命的とも言える被害となりました。一部は上階工事業者の保険が適用される可能性がありますが、工事業者様の会社規模も小さいこともあり、恐らく全額の補償は得られない可能性が高く、また、保険が適用されたとしても、賠償金をいただけるのは半年、1年かかる可能性もあるとのことです。この状況は、店舗の復旧と存続という意味では、実質不可能と言わざるを得ません。

それでももう一度、この場所を再建したい

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お近くの会社にお勤めの方、わざわざ遠くからいらしてくださる方、生粋のワインラヴァーの方、いつも楽しく笑って飲まれる方、コロナ禍に心配して来てくださった方、起業家、アーティスト、ミュージシャン、俳優、学生、YouTuberからメンタリストまで。個室のないワインバーにも関わらず、さまざまな立場の方が一斉に融合する場所。全てのお客様が、みな紳士的に、淑女的に振る舞っていただけることで、ゆゆらかに文化が熟していくように、交わらなかった人たちが嫌味なく交わる、稀な場所が生まれて来たのです。この場所をもう一度、この場所を愛してくれる方と復活させたいと思うようになりました。

ぜひお力をお貸しください

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再営業するために最小限で再建するためにも、少なくとも2,000万円以上は必要になります。一部は蓄えから拠出するとしても、保険金が入らない状況では、再建工事をはじめるわけにもいかないところが実情であり、不躾なお願いということは甚だ理解しておりますが、どうか皆様のお力をお貸しいただけないでしょうか。
以下のサイトで再建後の権利も含めた商品を販売させていただきます。ECサイトを利用していますが、クラウドファンディングのような形でもありますので、少々割高になっております。その割高分を復旧、再建費用に充てさせていただきたく思っております。どうか、よろしくお願い申し上げます。

最後に

この度のことで、沢山の友人、知人、お客様よりご心配と激励のお言葉をいただき、大変感謝申し上げます。また、このお店と、自分自身が笑顔で皆様をお迎えできるようになることが、何よりの恩返しと考え、前に進んで参りたいと思っています。これからも、引き続き、ご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。