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あなたに変わってほしい願いの裏にあるもの

交流分析の創始者エリック・バーンは、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉を残しています。
冷静なときは、その通りとだれもが納得するのではないでしょうか。

しかしながら、親密な関係である夫婦などの場合、「あなたが変わればいい」「あなたのせいでこうなっている」とお互いが考えがちです。
「あなたのその言葉」「あなたのその言い方」「あなたのその態度」「あなたのその表情」「あなたのその行動」が私をイライラさせる、私に怒りを感じさせるから、あなたが改めてくれるなら、私はイライラしないし、怒りを感じることも無くなるという考え方です。
言葉を変えると、私がイライラすることも、私が怒りを感じることにも私には責任がないし、私にはどうしようもないことだと受け止めておられるのでしょう。

実際のカウンセリングでも、カウンセラーにパートナーを変えることを要求する言動が見られます。

パートナーとの関係をよくしたいという強い期待の現れなのかもしれません。
ただ、パートナーを変えることの要求の裏に、自分の思い通りにしたい、支配したいという欲求が潜んでいる場合があります。
そして、その欲求は自分自身の不安を感じないようにするという隠れた目的を達成するためだったりします。
おそらく、パートナーが努力して変わっても、次々と新しい要求を出されてパートナーがヘトヘトに疲れてしまう結果になるでしょう。
この場合、感じないようにしている不安を少なくすることが、パートナーとの関係をよくすることにつながります。

隠れた目的に気づく、相談に来られた方とカウンセラーの共同作業です。

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