亡妻や 後追いしたき 雲の峰
2020・8・2 火葬斎場で
モーツアルトのレクイエム(鎮魂曲)、ラクリモーサ(泪の日)はもういらない。連れ合いのいない東京に未練も無い。広島県廿日市市の自宅に引き揚げたら、グスタフ・マーラーの交響曲2番ハ短調「復活」を、ガラス窓がひん曲がるほどの大音響で聴きたいのです。
「人間は再び生きるために 死ぬのだ」と歌う、ソプラノとアルトの独唱が亡妻を蘇らせるわけでも、ありますまいに?
聖イグナチオ教会での追悼ミサで祭壇を飾った多彩な供花を見て、今更ながら、生前の妻の人気のほどが偲