不平等な再雇用に一石を!50代からのセカンドキャリアとしてのコンサル業界①
50代と言えば、キャリアも終盤にさしかかります。
これまで培ったことの集大成、ビジネスパーソンの最後として、最も光輝く期間であってほしいものです。
この時期は引退後の生活も見据えて、皆様活動されているはずです。
悠々自適に暮らす人もいれば、今勤めている企業で再雇用を受けるという方もいるでしょう。
年金が少なくなった今、引退ではなく再雇用を選ぶ方が多くなってくるはずです。が、この再雇用。非常に問題ありです。
まず、同じ業務をやるにも関わらず、いたずらに給料が低くなります。「高い給料は払いたくないけど、働き手がないなら働いてもいいよ」という企業からのメッセージです。
これは、完全なる労働力の買い叩きです。
私は常々、キャリアを選択できる立場に立ってほしいとお伝えしています。新卒で大手企業に入る時、「採用してくれてありがとう」という、選ばれる立場の人がほとんどです。
この時は、給与も働き方も役職も、全て人事制度の上で転がるしかないのです。
私も新卒の時は一応大手企業でしたが、5年目まで手取り17~18万円でした。選んでもらっている立場上、従うしかないのです。
そこから、ビジネス経験を積み、専門性を付けて、自分の価値を高めていくのです。そうすると、徐々に「こちらからこの会社を選ぶ」という立場に変わっていきます。
自分で条件交渉し、受けるべきでないオファーであれば断ればいいのです。
※実際、私は最近、外資コンサルファームの海外ポジション、2000万円の報酬のオファーを受けました。しかし、お断りしました。背景には、会社の方が稼げるし、皆様の内定の方がやりがいを感じるからです←
このように、こちらから選ぶ立場を目指してほしいのですが、再雇用は究極の選んでもらってる立場、買い叩きです。
この再雇用までの残りの期間の過ごし方として一石を投じたいのが、コンサルファームへの転職です。
コンサルといえば、~35歳くらいまでが目安のため、寝耳に水かと思います。
最近、某大手コンサルファームが、50代の専門人材の採用を強化しているのです!現在は自動車・エネルギー・製薬・損保が注力領域のようです。
この背景には、【プロジェクト獲得】と【獲得後のデリバリー】の両方で、専門人材のニーズが高まっているからであると言えます。
【プロジェクト獲得】
長く働いてきた50代の方々は、コネクションが豊富です。新しい案件獲得のための窓口をつなぐことで、実際にプロジェクト獲得・案件組成につながっているのです。
【獲得後のデリバリー】
時にコンサルプロジェクトでは、専門用語が飛び交います。
しかし、コンサルは平均年齢が低く、若手が中心です。高速でキャッチアップするとはいえ、細かい知識が飛び交うディスカッションについていくことは非常に難しいです。
ディスカッションできるようになるまでに、一定期間必要となるでしょう。
しかし、プロジェクトは待ってくれません。最初の3ヶ月でパフォーマンスが良くなければ、契約が切られてしまいます。
この時に、その道30年のベテランの方が1人いるだけで、ディスカッションが活発になり、他メンバーへの知識のインプットにもなるのです。
その結果、専門知識を要するプロジェクトにおいても、当然のように成果が出せるという仕組みができつつあるのです。
上記2点から、専門人材をコンサルファームが必要としているのです。
今回は、キャリアの視点、コンサルファームの視点を中心に語りましたが、50代の転職は不安がつきものです。
次回、50代からコンサルに行くメリットを語りたいと思います。