家族と私
2つ上の姉からはいつも服がダサいや、歌を歌うな、静かにしろ、頭悪いな、など冷たい言葉を浴びせられ、一緒にいるのも苦痛だった。一瞬たりとも一緒にいたくなかった。
いつも母は妹のお世話で忙しく相手にされず、毎日無言の圧をかけられていた。
だから毎日学校から帰ってきたら家にはいない。
外で友達と遊んで気を紛らわす。
友達と別れて家に帰ると、あんまり記憶は残ってないけどご飯と大皿のおかずの食事をする。
仕事から帰ってきた父は私達と同じ食事をせず、母に『箸』、『お茶』と単語を放ち自動で出てくるご飯を食べている。
これが普通だと思っていたが、ある日友達に昨日の夜ご飯は何だったか尋ねられ私は驚く。
友達の家の夜ご飯は何皿もおかずがあり、みんな同じおかずを食べているらしい。そして自分の手元にある食器はお茶碗以外にもあること。
『ご飯はそれだけだったの、。。、?』何気ない一言に傷ついたのか、驚いたのか。。。。覚えていないが、このやりとりをしたことだけは覚えている。
大人になった今思えば、各家庭で違うのは当たり前で、不思議に思うことはないのだろうが、当時の皆んなとちょっとでも違う事をしたら目立ってしまう。、。。という恐怖でさらに家庭のことは話せなくなっていった。
でもなぜか不幸と感じることはなかった。
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