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アレサ・フランクリンを確立したアルバム『I Never Loved a Man the Way I Love You』 名盤の全貌

アレサ・フランクリンのアルバム『I Never Loved a Man the Way I Love You』は1967年にリリースされた彼女の11枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは、フランクリンのキャリアにおける重要な転換点であり、彼女を「クイーン・オブ・ソウル」の座に押し上げることとなった作品です。アルバムはビルボード200で2位にランクインし、シングル「Respect」は全米チャート1位を獲得しました。

制作背景

アレサ・フランクリンは1966年にアトランティック・レコードと契約を結びました。それまでのコロンビア・レコード時代、アレサ・フランクリンは主にジャズやポップスの楽曲を録音していましたが、その期間は商業的にあまり成功していませんでした。フランクリンの才能が十分に活かされていなかったのです。

アトランティック・レコードの共同創設者であるジェリー・ウェクスラーは、フランクリンの声と音楽的背景に惹かれ、彼女のソウルフルな魅力を最大限に引き出すことを決意しました。ジェリー・ウェクスラーはアレサ・フランクリンに対して、彼女のゴスペルとR&Bのルーツに根ざした音楽を追求する自由な創作環境を提供しました。


マッスル・ショールズでのレコーディング
1967年1月、アレサ・フランクリンはアラバマ州マッスル・ショールズにあるフェイム・スタジオで「I Never Loved a Man (The Way I Love You)」のレコーディングを開始しました。このスタジオはソウルやR&Bの名盤を数多く生み出してきた場所です。スタジオのオーナーでプロデューサーのリック・ホールと、ハウスバンド「ザ・スワンパーズ」がレコーディングをサポートしました​ 。

アレサ・フランクリンが最初にレコーディングしたのは、ロニー・シャノンが特別に書き下ろしたタイトル曲「I Never Loved a Man (The Way I Love You)」でした。セッションは順調に進み、アレサ・フランクリンとスワンパーズの間には強い音楽的な一体感が生まれました。

しかし、アレサ・フランクリンの夫でありマネージャーでもあったテッド・ホワイトが酔っ払ってミュージシャンと衝突し、セッションは突如中断されました。このため、アレサ・フランクリンはニューヨークに戻り、残りのレコーディングはアトランティック・スタジオで行われることになりました​ 。


ニューヨークでのレコーディング再開
ニューヨークでのセッションでは、ウェクスラーと信頼するセッションミュージシャンたちが再びアレサ・フランクリンをサポートし、「Do Right Woman, Do Right Man」や「Respect」などの楽曲が録音されました。これにより、アルバム全体が完成しました。

このようにして完成した『I Never Loved a Man the Way I Love You』は、1967年3月にリリースされました。アルバムはビルボード200チャートで2位にランクインし、シングル「Respect」は全米チャート1位を獲得しました。

収録曲

1. 「Respect」

オーティス・レディングのカバー曲である「Respect」は、このアルバムの中でも最も有名なトラックです。オーティス・レディングのオリジナル版は、男性が女性に対して家庭内での尊敬を求める内容でした。しかし、アレサ・フランクリンのバージョンでは視点が逆転し、女性が男性に対して尊敬を求める内容になっていて、女性のエンパワーメントを象徴する歌詞となっています。​それと1960年代の公民権運動やフェミニズム運動と密接に関連している歴史価値もある曲です。

他に注目すべきは、この曲が多くの映画やアーティストによっても取り上げられています。例えば、映画『フォレスト・ガンプ』や『プラトーン』などで使用され、スティーヴィー・ワンダーやケリー・クラークソンなどによってカバーされています。また、2021年にはアレサ・フランクリンの伝記映画『Respect』のタイトルにもなりました​。「Sock it to me」という物議を醸したフレーズは、当時のデトロイトの地域でよく使われていた言葉で、性的な意味はなく、単に「しっかりやってくれ」という意味で使われていました。しかし、その真相については様々な解釈があります。

[Verse 1]
What you want, baby, I got it
欲しいものなら、ベイビー、私が持ってるわ
What you need, do you know I got it?
必要なものも、もちろん持ってるのよ

[Chorus]
All I'm askin' is for a little respect when you come home
お願いはひとつだけ、家に帰ってきたら私を大事にしてほしい
(Just a little bit) Hey baby
(少しだけ) ねぇ、ベイビー
(Just a little bit) when you get home
(少しだけ) 家に帰ってきたときに
(Just a little bit) mister
(少しだけ) ミスター

[Verse 2]
I ain't gonna do you wrong while you're gone
あなたがいない間に悪いことはしないわ
Ain't gon' do you wrong 'cause I don't wanna
悪いことをしたくないからしないのよ

[Chorus]
All I'm askin' is for a little respect when you come home
お願いはひとつだけ、家に帰ってきたら私を大事にしてほしい
(Just a little bit) Baby
(少しだけ) ベイビー
(Just a little bit) When you get home
(少しだけ) 家に帰ってきたときに
(Just a little bit) Yeah
(少しだけ) そうよ


2. 「Drown in My Own Tears」

「Drown in My Own Tears」はもともと1956年にレイ・チャールズが録音した曲でソウルフルなボーカルと感情的なピアノ演奏が際立つ楽曲です。アレサ・フランクリンのカバーは、彼女の豊かな声と感情表現を強調した解釈になっています。

[Verse 1]
It brings big tears into my eyes
目に大粒の涙が浮かぶ
When I began, when I began to realize
気付き始めたときに
That I've cried so much, oh since you've been gone
あなたが去ってからずっと泣いていたことに
I guess I'll drown in, drown in my own tears
自分の涙に溺れてしまいそうだ

[Verse 2]
I've been crying just like a child
子供のように泣いている
These tears of mine, these tears are running wild
この涙が止まらない
And if you don't think, if you don't think that you'll be home soon
もしあなたがすぐに帰ってこないと思うなら
Baby, I'm gonna drown, oh yeah, in my own tears
ベイビー、自分の涙に溺れてしまいそうだ


3. 「I Never Loved a Man (The Way I Love You)」

ジェリー・ウェクスラーがアレサに「ピアノを弾きながら歌ってみたらどうだろう」と提案したことが、この曲の仕上がりに大きな影響を与えました。彼女がピアノを弾くことで、ボーカルと演奏が一体となり、より自然で力強い表現が可能になったのです。スタジオには、「スワンパーズ」として知られるトップクラスのミュージシャンたちが集まりました。彼らが即興で生み出したイントロのリフは、この曲に革新性をもたらしました。特にリズムセクションとホーンのアレンジが秀逸で、曲全体に独特の深みを加えています。この曲は、リリース後すぐにR&Bチャートで1位、ポップチャートで9位を記録し、アレサ・フランクリンの人気を不動のものにしました。

[Verse 1]
You're a no good heartbreaker
あなたはどうしようもない心の壊し屋
You're a liar and you're a cheat
嘘つきで、詐欺師ね
And I don't know why
どうしてかわからないけど
I let you do these things to me
あなたにこんなことをさせてしまうの
My friends keep telling me
友達はいつも言うの
That you ain't no good
あなたは良くない人だって
But oh, they don't know
でも彼らは知らないの
That I'd leave you if I could
できるなら別れたいって
I guess I'm uptight
きっと私は緊張して
And I'm stuck like glue
まるで接着剤のようにくっついているのね


4. 「Soul Serenade」

キング・カーティスのインストゥルメンタル曲をアレサ・フランクリンがカバーしたものです。

[Intro]
Only you can hear my soul serenade
私のソウル・セレナーデを聞けるのはあなただけ

[Verse]
I want to be free to fly away and sing to the world
自由に飛び立って、世界中に歌いたい
About my soul serenade, my soul serenade
私の心の歌について
When you're not around there's a lonely sound
あなたがいないと、寂しい音が響く
In my soul serenade, in my soul serenade
私の心の中で
Everyone but you adores me
あなた以外のみんなが私を崇拝する
But do you know pretty soon they bore me
でも、すぐに彼らに飽きてしまうの
Let me tell you right now that they bore me
今すぐ言わせて、彼らには本当にうんざりしているの
They bore me with their pretty little words
彼らの美辞麗句にはもううんざり
Those pretty little words of devotion
その美しい献身の言葉たち
But oh, let me tell you right now
でも、今すぐ言わせて
My message to 'em this evening
今夜の彼らへのメッセージは
Is they can jump in anybody's ocean
誰か他の人のところに行ってくれってこと

[Outro]
Because only you hear my soul
なぜなら、私の心の声を聞けるのはあなただけだから
My soul serenade, my soul serenade
私の心のセレナーデ
My soul serenade, my soul serenade
私の心のセレナーデ


5. 「Don't Let Me Lose This Dream」

アレサ・フランクリンと彼女の当時の夫テッド・ホワイトが共作した曲で作詞作曲の才能が光る作品です。録音はアラバマ州マッスル・ショールズの有名なFAMEスタジオ1967年2月14日に行われ、同年3月10日にリリースされました。プロデューサーのジェリー・ウェクスラーが手がけたこのセッションでは、アレサのパフォーマンスが特に際立っています。彼女のライブパフォーマンスでもこの曲は頻繁に演奏されました。

[Verse 1]
If I lose this dream (This dream)
この夢を失ったら
I don't know what I'm going to do
どうしていいかわからない
If I lose this dream (This dream)
この夢を失ったら
I'm dreaming about for me and you
あなたと私のために夢見ているこの夢を


6. 「Baby, Baby, Baby」

この曲はアレサの情熱的なボーカルが特に際立っていて、ゆったりとしたテンポと豊かな楽器編成が特徴的です。ピアノ、ホーン、ストリングスが絶妙に絡み合い、アレサの力強い声をしっかりと引き立てていて、曲の冒頭から終わりまで、一つの物語を聴いているかのように感じられます。この曲の歌詞は愛する人を失った悲しみと、その人を取り戻したいという強い願望を描いています。

[Chorus]
Baby, baby, baby, this is just to say
ベイビー、ベイビー、ベイビー、ただ言いたいのは
How much I'm going to miss you
あなたがどれだけ恋しくなるかってこと
But believe while I'm away
でも、私が離れている間も信じて
That I didn't mean to hurt you
あなたを傷つけるつもりはなかったんだ
Don't you know that I'd rather hurt myself?
わかってるでしょ、むしろ自分を傷つけたいくらいなんだ


7. 「Dr. Feelgood (Love Is Serious Business)」

ブルースの要素を取り入れた構成になっており、アレサのゴスペルのルーツが感じられるパフォーマンスが特徴です。この曲もFAMEスタジオで録音されました。曲が進むにつれてアレサのボーカルの情熱が増していく様子が印象的です。​

[Verse 1]
I don't want nobody, always
私は誰もそばにいてほしくないの
Sittin' around me and my man
いつも 私と彼の周りに座っている人なんていらない
I don't want nobody, always
誰もそばにいてほしくないの
Sittin' right there
そこに座って
Lookin' at me and that man
私と彼を見ている人なんて
Be it my mother, my brother, or my sister
それが母でも、兄弟でも、姉妹でも
Would you believe, I'll get up, put on some clothes
信じられる?私は立ち上がって服を着て
Go out and help them find somebody for theirself if I can
外に出て彼らのために誰かを見つけてあげるわ、できるなら
Yes I will
そうするわ

[Bridge]
Now, I don't mind company
今、私は客がいても構わない
Because company's alright with me every once in awhile
時々なら客がいても構わない
Yes it is
そうなのよ
I say I don't mind company
客がいても構わないって言ってるの
Because company's alright with me every once in awhile
時々なら客がいても構わない
Yeah
そうよ
But oh, oh, when me and that man get to lovin'
でも、ああ、私と彼が愛し合うときは
I tell you, girl, I dig you, but I just don't have time
言わせて、あなたのことは好きだけど、時間がないの
To sit, and chit, and sit and chit-chat and smile
座って、しゃべって、座って、しゃべって、笑う時間がないのよ

[Chorus]
Don't send me no doctor
医者なんて送らないで
Fillin' me up with all of those pills
薬でいっぱいにする医者なんて
I got me a man named Doctor Feelgood
ドクター・フィールグッドっていう彼がいるの
And oh, yeah, that man takes care of all of my pains and my ills
彼が私の痛みや病気をすべて治してくれる
His name is Doctor Feelgood in the morning
彼の名前は朝のドクター・フィールグッド
And takin' care of business is really this man's game
仕事をこなすのが彼の得意技
And after one visit to Dr. Feelgood
ドクター・フィールグッドを一度訪れると
You'll understand why Feelgood is his name
なぜフィールグッドという名前なのかがわかるわ


8. 「Good Times」

「Good Times」はサム・クックのカバーです。アレサのバージョンで目立つのは、リズミカルなピアノの存在です。このピアノは楽曲全体にリズムを提供しながら、曲に躍動感を与えています。それとホーンセクションは、サム・クックのオリジナルにはなかった新鮮な勢いと活力を曲に加えています。

[Chorus]
Everybody get in the groove and let the good times roll
みんな、リズムに乗って楽しもう
I'm going to stay here 'til I soothe my soul
心が満たされるまでここにいるつもり
If it takes all night long
一晩中かかっても

[Verse]
Yeah, it might be one o'clock and it might be three
時間は1時かもしれないし、3時かもしれない
Time don't mean that much to me
時間なんてあまり意味がない
I ain't had this much fun since I don't know when
いつ以来か分からないくらい楽しんでる
And I might not feel this good again
次にこんなに楽しい気分になれるのはいつか分からない


9. 「Do Right Woman, Do Right Man」

ジェリー・ウェクスラーとチップ・モーマンが共作した「Do Right Woman, Do Right Man」は、女性の尊厳と正しい扱いを求めるメッセージが込められた楽曲です。アレサ・フランクリンは「彼女も男と同じように血と肉でできている」と歌い、女性が物扱いされることに対して強い異議を唱えています。それと、この曲はニューヨークとアラバマ州マッスル・ショールズの二つのスタジオで録音されました。この録音プロセスには技術的な挑戦が伴うことになりました。各スタジオの録音機材の速度が若干異なっていたため、ピアノパートが微妙にシャープになるという問題が生じてしまい、最終的なミックスには独特の音響的特徴が加わっています。

[Verse 1]
Take me to heart, and I'll always love you
心から愛してくれたら、私はいつでもあなたを愛するわ
And nobody can make me do wrong
誰も私に悪いことをさせられない
Take me for granted, leaving love unshown
愛を見せずに当たり前のように扱えば
Makes willpower weak and temptation strong
意志が弱まり誘惑に負けてしまう

[Pre-Chorus]
A woman's only human
女性も人間なんだから
You should understand
理解してほしい
She's not just a plaything
彼女はただの遊び道具じゃない
She's flesh and blood just like her man
彼女も男性と同じく血肉を持つ存在

[Chorus]
If you want a do right, home days woman
家庭的で正しい女性を望むなら
You've got to be a do right, home nights man
家庭的で正しい男性でなければならない

[Bridge]
Yeah, yeah, they say that it's a man's world
世間では男性が主導権を握ると言うけれど
But you can't prove that by me
私にはそうは思えない
And as long as we're together, baby
私たちが一緒にいる限り
Show some respect for me
私を尊重してほしい

[Chorus]
If you want a do right, home days woman
家庭的で正しい女性を望むなら
You've got to be a do right, home nights man
家庭的で正しい男性でなければならない


10. 「Save Me」

この曲はアレサ・フランクリン、キャロル・キング、ジェリー・ゴフィンの共作で、力強いビートとエネルギッシュなボーカルが特徴です。キャロル・キングとジェリー・ゴフィンは、名作曲家コンビとして知られています。曲のテーマは愛と救済です。

[Chorus]
Save me, somebody save me
救って、誰か私を救って
Save me, somebody save me, yeah
救って、誰か私を救って

[Verse 1]
Promised myself after the first romance
初めての恋愛の後、自分に誓ったの
I wouldn't give you a second chance
二度目のチャンスはあげないって
They say if you seek, you're sure to find
探せば必ず見つかると言うけれど
But the closer I get to you, baby
でも、あなたに近づくほどに
You drive me stone outta my mind
気が狂いそうになる


11. 「A Change Is Gonna Come」

アルバムの最後を飾る「A Change Is Gonna Come」は、サム・クックの名曲のカバーで、希望と変革をテーマにしています。サム・クックのオリジナルは1964年に発表され、公民権運動の象徴として広く認識されています。サム・クックはこの曲で、個人的な体験や社会的不公正への直接的な言及を通じ変革への希望を歌いました。

アレサのバージョンは感情がストレートに伝わってくる力強いボーカルとシンプルなピアノ演奏が特徴です。サム・クックのオリジナルは壮大なオーケストラと一緒に録音されているのに対して、アレサのバージョンは控えめなストリングスとホーンがバックを固めています。アレサがピアノを弾きながら歌うバージョンは、まさに魂の叫びといった感じです。アレサのバージョンの歌詞はサム・クックのオリジナルと少し違います。ちゃんとサム・クックをリスペクトした歌詞になっています。それでもオリジナルと聞き比べてみると、アレサが結構この曲に自分の色を加えているかがわかるでしょう。下にアレサのバージョンの歌詞を貼っておくので、ぜひ原曲と比較してみてください。


[Intro]
There's an old friend that I once heard say
昔の友人が言っていたんだ
Something that touched my heart
心に響く言葉を
And it began this way
そしてこう始まったんだ

[Verse 1]
I was born by the river in a little tent
川のほとりの小さなテントで生まれた
And just like the river I've been running ever since
川のようにずっと流れ続けてきた

[Chorus]
He said it's been a long time coming
ずっと時間がかかっているけれど
But I know my change is gonna come, oh yeah
変革が訪れるとわかっているんだ

[Verse 2]
He said it's been too hard livin'
生きるのは辛すぎる
But I'm afraid to die
でも死ぬのが怖い
I might not be if I knew what was up there beyond the sky
空の向こうに何があるか知っていたら、恐くないかもしれない

[Chorus]
It's been a long, long time coming
長い間待ち続けてきたけれど
But I know my change is got to come, oh yeah
変革が訪れるとわかっているんだ

[Verse 4]
I went, I went to my brother
兄弟のところに行って
And I asked him, "Brother, could you help me, please?"
「兄弟、助けてくれないか?」と頼んだ
He said, "Good sister, I'd like to but I'm not able"
彼は「すまないが、助けられないんだ」と言った
And when I, when I looked around
そして周りを見渡すと
I was right back down
また地面に伏していた
Down on my bended knees, yes I was, oh
跪いていたんだ、そうさ

[Verse 5]
There've been times that I thought
そんな時があった
I thought that I wouldn't last for long
もう長くは続かないと思った
But somehow, right now
でも今は
I believe that I'm able, I'm able to carry on
やり遂げられると信じている

[Chorus]
I know my change is gonna come
変革が訪れるとわかっているんだ

[Verse 6]
Sometimes I had to cry all night long, yes I did
時には一晩中泣かなければならなかった
Sometimes I had to give up right, for what I knew was wrong
時には正しいことを諦めて、間違ったことをした
Yes, it's been an uphill journey
そう、険しい道のりだった
It's sure's been a long way coming, yes it has
長い時間がかかったんだ
It's been real hard, every step of the way
毎歩が本当に辛かった
But I believe, I believe
でも信じている

[Chorus]
This evening my change is come
今夜、変革が訪れたんだ
Yeah, I tell you that my change is come
そう、変革が訪れたんだ


詳しい曲の和訳はこちらの記事を確認ください。


まとめ感想

『I Never Loved a Man the Way I Love You』は、アレサ・フランクリンの魂そのものが詰まったアルバムです。アレサのボーカルなしでは成立しないと言っても過言ではなく、彼女の声が全ての楽曲に命を吹き込んでいます。しかし、このアルバムの成功はアレサだけではなく、バックコーラス、サウンド、プロデューサー、そして作曲家たちの協力があってこそ成り立っています。

愛をテーマにした歌詞も、アレサが何を伝えたいのかを明確に示しており、彼女の感情がダイレクトに伝わってきます。また、カバー曲も多く収録されていますが、アレサの独自の解釈によって新たな命を得ており、ソウルミュージックの真髄を感じさせてくれます。私はサム・クックの「A Change Is Gonna Come」以外はアレサのバージョンの方がしっくりきます。

なによりこのアルバムはアレサの輝かしいキャリアのスタートを飾るものであり、これからも多くの素晴らしいアルバムを生み出すきっかけとなったことを考えると、改めてその価値を感じます。これからもこのアルバムにパワーをもらいたいです。


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