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法務部員、美大へ行く。 #09 / こんな気持ちで卒業制作に臨んだ

だいたいこんな感じ

今年度の卒業制作がはじまる頃合いなのでふりかえり。

卒業論文にしろ卒業制作にしろ、清書したり、実際の作品を作るのは一番最後。これはずっと念じていた。つまり、いきなり作らない、いきなりAdobeのアプリ立ち上げて作り始めない。

1 考える

たしかに、何かカタチになってきってくれないと不安になる。でもそこをグッと堪えて、数ヶ月後の自分に賭けて、この作品は、誰のための、何のための、何を解決するデザインなのかなど、作品の定義、位置付け、目的、そんなようなことを始めに考え抜いて決めておくのが最終的に速いし、より良いものができる。実際、卒業制作以前の課題でその経験をしており、逆に準備不足の作品はたいへんに苦労したし後悔もした。

2 諦める

難しいのは、考え抜くことは底なしなこと。先生から意見を聞いたり、展示を見ていろいろ刺激を受けたりすると、嬉しいことにどんどん考えが深まり、作品構想がどんどん大きくなっていく。しかし、考え続けて制作時間がなくなってしまっては元も子もない。どっかで諦める必要がある。最初から手に負える大きさのテーマを想定しておくか、稀有壮大なテーマを据えつつも、「卒業制作ではここまで」と意識的に切るか。まあでも、前者はあんまりおもしろくないので、後者でいくのがよろしいかと思う。

3 ケセラセラ〜

ここまで、おすまし顔で、プロジェクト遂行のコツのようなことを言ってきた。しかし、実際制作を始めてみると、楽しさエネルギーが爆発したり、展示の様子を妄想して「物足りないな…」とか思ったり、どんどん欲が湧いてくる。あれだけ冷静に考え抜いてきたとされる作品の定義とか計画とかそっちのけで、思いつきでドカドカ新しい制作を始めてしまう。これがとても楽しく、私は12月に新規で2つの作品を追加した(卒業制作〆切は1月)

考えて、諦めて、往生際わるく足掻いてみる…Whatever Will Be, Will Be〜


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