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40年間 未解決の宝探しゲームがアツい

※この記事は2021年1月11日放送「世界まる見えテレビ特捜部」の内容をもとに制作しています。
https://music-book.jp/video/news/news/565406

アメリカで宝探しの一大ブームを巻き起こした「The Secret」という本をご存知でしょうか?


こちらは1982年Byron Preiss氏によって発売された書籍で、アメリカ全土の公園12ヶ所に埋められた宝箱を見つけ出すのが目的です。

書籍に隠されたヒントをもとに、宝箱を見つけて出版社に送ると豪華アイテムをゲットできるという面白いイベントです。

こちらの12枚のイラストと詩をヒントにリアル宝探しをするわけです。

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それだけの説明を聞くとリアル脱出ゲーム的なことかな?という印象ですが、問題はその半端じゃない難易度です。

発売されてから発見された宝箱はたったの3つ。
つまり残り9個は約40年もの間、土の中に眠っているというわけです。

最初に発見された宝箱は書籍が発売された翌年の1983年。
周辺に住むシカゴの高校生たちが見つけ出しました。

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当時は新聞をはじめ各種メディアに取り上げられ、一躍時の人となりました。
それだけでもこの本がいかにアメリカ中の注目を集めていたのかがわかります。

その最初に発見された宝箱の場所を示した絵がこちらです。

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なるほどさっぱりわかりません。

特に私たち日本人には何のことやらという感じですが、この絵の各所にさまざまなヒントが隠されていて、いろいろ探してみるとシカゴをあらわしていることがわかります。


たとえばこの右上のタワーが「Chicago Water Tower」を表していたり

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絵を反転させてみるとシカゴのあるイリノイ州の形をしていたり

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帽子の飾りを反転させるとシカゴブルズのマークを匂わせていたり

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こうやって細かく読み解いていくと「おぉ、なるほど〜」というヒントが随所に散りばめられています。


そしてこの絵に添えられた詩を頼りに、公園の中を探し回って見つけ出すわけです。

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その公園を見つけ出してからがまた大変で、おおよその位置をつかみながらあとは人力でひたすら土を掘り続けるという作業が待っています。
絵の中にはその公園にまつわるモチーフがまだまだ沢山隠されています。

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出版から40年経ったいまではその宝箱を見つけ出すのは奇跡と言えるかもしれません。
しかし2019年に15年ぶりに3つめの宝箱が発見されたことがアメリカで大きな話題を集めました。

当時野球場だった場所が、すでに撤去されてしまい工事中のところをギリギリ破片とカギを発見できたのだとか。

著者のByron Preiss氏はもうこの世を去ってしまっていますが、いまもご家族がそのあとを引き継ぎ、いまだに解明する人々を待ち続けています。


この絵を描いたイラストレーターさんもご家族も宝箱の在り処は一切知らないそうです。

宝箱を見つけた人はその絵にまつわる本物の宝石が贈呈されるとのことで、ご興味のある方は一度謎解きにトライしてみてはいかがでしょうか。

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