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イメージキービジュアル制作プロセスの紹介

こんにちは辻野です。今回はイメージのキーになるビジュアル制作においてまとめようかと思います。これが最も正しいやり方なのかわかりませんが、今まで私が広告制作に携わってきた経験を元に皆さんにお伝えしようかと思います。

イメージビジュアルで情報を伝えること

情報を伝える上でテキストよりもビジュアルを見せた方が印象や共感を正確に伝達できます。ことわざでも百聞は一見にしかずとよく言いますがこの事を指しております。ではそんなイメージビジュアルを自由に作ることができたら、沢山の人に思いを正確に共感させることが可能になります。広告のデザインにおいてはイメージビジュアル制作は切っても切り離せないものとなっております。ではどーやってイメージビジュアルを作るのか?5段かいのステップに分けて定着までのプロセスを紹介したいと思います。

ステップ1キーワードの抽出

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実はイメージビジュアルを作る為にはいくつかのキーワド(言葉)が重要になってきます。伝えたい内容を表す言葉は、デザイナーの脳を刺激して視覚情報へと変換されていきます。伝えたい内容を決めたら、イメージビジュアル抽出のキーになる言葉探しを始めます。可能性を探る為には複数のキーワードがあることが望ましいと思います。短いキーワードでも良いですし、言葉だけで既にビジュアルが想像できるようなキャッチフレーズコピーでも構いません。

ステップ2ビジュアル素材探し

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デザイナーはキーワードに関連するイメージをスケッチまたは近いイメージのビジュアルを収集します。そのものズバリのものもあれば非常に断片的なものもひっくるめて素材を集めます。集めたものを一旦すべて俯瞰で眺めインプットすることでデザイナーの頭の中でイメージビジュアルの解像度をクリアにしていきます。実はこの作業がイメージビジュアルを制作する上で最も重要でインプットするものが多ければ多いほど頭の中でぼんやりと浮かんでいたイメージが創作性とオリジナリティーに富んだイメージビジュアルを頭の中に浮かび上がらせることが可能となります。

ステップ3イメージマップ分類

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イメージビジュアルを制作する際に100%正解というものは存在しません。どのようなビジュアルが最適なのか決定まで検討する為にいくつかの方向性を持って検討していくことが必要になってきます。沢山のインプット素材の中から可能性のあるイメージビジュアルをいくつかの方向性に分類してイメージビジュアルを具体的に制作していきます。

ステップ4カンプ制作

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具体的な素材が揃いそれぞれのイメージの解像度が固まったら頭の中にあるビジュアルを他人に提案できるように具体化します。この作業で定着へのスキルが低いと頭の中のイメージビジュアルを具体化できません。忠実なスケッチやイラストレーションがかける人イメージ素材を写真加工の合成で作れる人はそのまま作業を行うことが可能ですがそれができない場合、コストはかかりますがカメラマンやイラストレーターに発注して具体的なイメージの定着を目指します。(著作権をクリアしない素材でイメージを具体化する事は非常に危険なので作家の許諾等の注意が必要です)

ステップ5実制作

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いくつかの方向の中から一番ふさわしいビジュアルが内部決定されたら、今度は広告として世の中に出す為に肖像権や著作権をクリアしなければならないので、ビジュアルの実制作が必要になってきます。ステップ4でそれらをクリアしているのであれば必要はないのですが、ステップ4のイメージビジュアルを設計図にしてプロフェッショナル(カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト、モデル、画像レタッチャー、イラストレーターなど)を集合させてさらに目的に沿ったビジュアルにする為にブラッシュアップさせてイメージビジュアルを制作します。ここまでくれば、あとはイメージに近づけるためのディレクションを繰り返すことで目的に沿ったイメージビジュアルを世に出すことができるようになります。

まとめ

沢山のプロフェッショナルの力を集結せる事でクオリティーの高いものは作る事は可能です。プロフェッショナルやクライアントとのブレないイメージの共有こそが非常に大事で、デザイナーの頭の中のイメージを共有するための方法に近道はないので日々スキルアップが必要となってきます。人に共感や感動を与えるイメージビジュアルを制作する為には一人の力だけで達成する事は非常に困難なものですが、他者と協力し合う事で達成できる尊いデザイン作業だと私は感じています。


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