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息子の顔がいきなり膨らんで、1人で2ヶ月入院したって話7

みなさまいかがお過ごしでしょうか?
えいでございます。
「From Daddy to Buddy」
パパから親友になる

その為に必要な情報発信をする為にこのブログを続けております。


泣き叫ぶ息子を背中に病室を出て、
何も考えられずにただただ黙って病院も出て駅へと向かった。
隣には同じように沈みこんだ妻。
本当はこんな時に明るい言葉でもかけるべきなんだけど、何ひとつ思い浮かばない。
頭を使うとついさっき聞いた息子の「行かないでぇ」と泣き叫ぶ声が無限に脳内再生されるからだ。

正直この夜の記憶はここまでだ。
家には帰ったんだろうけど、妻と何を話したかとかは覚えてない。
もしかしたら何も話してないかもしれない。
と考えると、本当に帰ってから何もしてないのかもしれない。
ただひとつ覚えているのは、
この日食べたのは息子の為に買った干し芋だけという事。

息子がどん底の悲しみの果てにいるのに、
僕は普通に起きてしまった。普通に起きただけなのに、罪悪感を感じるなんて思ってもいなかった。
この日は妻が朝から病院に行き、僕が仕事終わりに病院へ行って交代する予定だ。
病院によるとは思うけど、息子が入院した病院は面会が一人までだった。

「息子が一人で寂しい思いをしているのに…」
何をするにしてもそんな事が頭をよぎり、ただ職場に向かうだけなのに、
「本当なら仕事なんてしてないで、ずっと息子に付きっきりでいてあげたほうがいいんじゃないか」
そんな風に思っていた。

「昨日はちゃんと寝れたんだろうか?」
「もしかしてあれから今もずっと泣き続けているんじゃないか?」
「暴れたりしてないだろうか?」

仕事中も僕はそんな風にして息子の事ばかり考えていた。

午前中に妻からLINEが届いた。
「なんだか思ったより平気そうだよ。ご飯はちゃんと食べたって。ただやっぱり元気がない。いろんな管につながれてたり、ベッドから降りれないのがストレスみたい」
ひとまず暴れてはいないみたいで一安心だ。

仕事が終わり、
息子の元へと行くとたしかに思ったよりも息子は普通の様子だった。
取り乱している様子もないし、すぐにここを出たい、みたいな感じもなかった。
昨日の夜はあんなに取り乱していたのに。
子どもの適応能力にとても驚いた。

その後はいろいろ会話して、
18時のご飯の時間になると息子は少し元気になった。
その様子を見てほんの少しだけ安心した。

ただひとつ不安なのが、
まだ息子が病院で一度も笑顔を見せていない事だ。

息子がご飯を食べた後に、
「抱っこして」と言うので抱っこしながら、そんな事を考えていた。

しばらくすると、息子はそのまま寝てしまった。

こんな風にして、
息子の入院2日目が終わった。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
えいでございました。

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