カラッと揚げるから唐揚げ?

どうも、杉崎シュンペーターです。

揚げたての唐揚げって美味しいですよね、僕の実家では何故かマグロの唐揚げが鶏の唐揚げよりも頻度多めで出てきました。なんでだろうか。

僕が今まで生きてきて一番美味しいと思った唐揚げは、以前にアルバイトをしていたお惣菜屋さんの唐揚げです。

ここの唐揚げが本当に美味しくて、バイト中につまみ食いしたり、持ち帰らせて貰って毎日のように食べていたのでめちゃくちゃ太りました。

作り方も下味を漬ける工程がなく、予め作っておいたタネを絡めて揚げるだけという感じで結構簡単だったので、辞める前にレシピ覚えときゃ良かったと後悔しております。 


唐揚げではないですが揚げ物繋がりで懺悔したいことがあるのでここで吐露させて下さい。

あれは中学三年生の頃、選択授業で家庭科を選んだ僕は毎週のように調理実習をしていて、その週の課題は春巻きでした。

春巻きの生地に春雨、竹の子、キクラゲ、人参などを乗せてくるくると巻いていく。

我ながら綺麗に巻けた、と誇らしげな顔。

油の温度は生地が破けないように160℃前後と先生に教わる。どれくらいかと聞くと菜箸を入れたら箸先からゆっくりと空気が出てくるくらいらしい。ちなみに鶏の唐揚げは180℃前後なので春巻きがいかに低温なのかが分かると思う。

菜箸からの気泡を確認して油が跳ねないように気をつけて入れる。

キツネ色になるまで何度かひっくり返し、ここぞというタイミングで取り出す。

余熱で更に熱が入り美味しそうな春巻きが出来上がった。

出来上がったけどもすぐには食べれない。同じ班の佐藤君がまだ春巻きの生地に具材を乗せている。

『おい早くしてくれよ~、春巻きが冷めるだろ~』

急かす僕、

『まぁまぁ待ってくれよ~』

マイペースな同級生の佐藤。

僕らは親友だ。選択授業も他の男子が体育を選んでいる中、僕らだけ家庭科を選んだ。だから男子二人だけの班で、他の班は全員女子だった。

この毎週の調理実習で更に絆を深めていた。

やっと巻けた春巻きを佐藤が油の中に投入。

した瞬間に火柱が上がる、炎の熱さと迫力に仰け反る佐藤と僕。

『うおお!!』

叫ぶ二人、慌てて火を止める佐藤。
炎が落ち着いてからフライパンの中を見ると真っ黒焦げになった春巻きが浮かんでいた。

『なんだよこれ~!??』

困惑する佐藤。思い出す僕。

あ、やば、火止めるの忘れてた、、

あろうことか僕は自分の春巻きを揚げた後に、火を止めるのを忘れていた。

『なんか、火がついてたからおかしいと思ったんだよ~』

僕のことをチラリと見る佐藤。

『え?マジ?俺ちゃんと止めたけどなー?』

咄嗟にすぐバレる嘘をついてしまった。こういう時に人間性が表れるんだよな。ホント嫌い自分。

『えー、そうなのー?じゃあ誰だよ~』

バカなのか、呆れたのか、優しいのか、それ以上の追及はしてこなかった佐藤。

あの時はごめんね、あれ、俺のせいなんだよ。そして食べるときに俺が作った春巻きの二本の内の一本を渡してありがとうって言わせたのもごめん。反省してるよ。

そんな佐藤とは別々の高校に入ってからも仲が良いし今でも結構連絡取ってます。

そういえば高校生の時にマイペースな佐藤に待ち合わせ場所で五時間待たされたあげくドタキャン食らったのは良い思い出です。ひょっとしたら彼なりの復讐だったのかも知れませんが。。

佐藤との思い出はこれからもちょいちょい出てくると思います。

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