#10. 台湾のインスタントラーメン
見た瞬間に「CMYK」という言葉が脳裏に浮かぶ。
たしかに我々は「黄色人種」と呼ばれるが、このハチマキお兄さんの肌はあまりにも黄色いではないか。
ちょうど1年前の今ごろ、台湾人のT君が東京に遊びに来た。
そのときにもらった土産である。
彼がわざわざ土産を買ってきてくれたこともうれしかったし、珍しいものを食べられたこともうれしかったのだが、それと同じくらいに、このパッケージのデザインは私を幸せにした。
お世辞にもうまいとは言えないイラストなのに、一度見たら忘れられないインパクトがある。
短パンにサンダルの足元だとか、後ろの人物のふにゃっとした腕だとかをじっと見ていると、なんだか可笑しくなってくる。こういう絵は、狙って描こうと思ってもなかなか描けるものではない。
パッケージの裏側を見ると、あれ? 天地が逆になっている。
もしかして何かの間違いかと思い、同じときにもらった『滿漢大餐』のほうも見てみるが、同じく逆さまである。
私は袋麺の裏側を見るときに、左辺を左手で持ち、手首を外側に返すようにする。
つまり、左辺を垂直軸として、左方向に回転させる。
しかし、水平を軸にして、上方向か下方向にひっくり返すなら、“台湾方式”のほうが正しい天地になる。
これはもしかして、台湾の習慣や考え方と関係しているのだろうか?
これらのラーメンは両方とも同じ『統一』という会社の製品なので、ほかの会社のものもそうなっているのか、機会があればぜひ調べてみたいと思う。
味のほうが気になるという人もいるだろう。
1番目の『統一麵』のほうは、きわめてあっさりしている。
薄味でやさしく、なんとなく昔なつかしい感じ。日本人が食べやすい味だと思う。
「肉燥風味」の「肉燥」とは、肉そぼろのこと。
T君が子供のころからあるロングセラー商品だそうだ。
ぜひとも卵を入れろと言うので、そのようにして食べた。
2番目の『滿漢大餐』のほうは、八角や花椒などの複雑なスパイスの香りがして、かなり辛い。
レトルトパックに入った本物の牛肉がついていて、豪華である。
こちらは青ネギを刻んで入れるのがおすすめ。
Amazonで調べたところ、どちらも日本で購入できることがわかった。
食べてみたい方は、ぜひ以下のリンクから。
(ここから買っていただけると、私の懐に少しだけAmazonのポイントが入ります。)
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