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Now&Here

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君の喋る言葉の半分は意味がない。今夜、ここには誰もいない…。oh!Yeah‼︎ by 疒教授 (佐野元春 心に残る旅の痕跡)
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#渋谷

Café Bohemia Meeting 2020 [SONGS&FRIENDS 佐野元春]

Now&Here #23 SONGS&FRIENDS 佐野元春『Café Bohemia』 久しぶりの渋谷の街。 交錯するヒトと時間と欲望のスクランブル交差点。 相変わらず大きらいな場所だけど、 ヒトの流れにまかせて泳いで行くうちに どこか心地いいヴァイブスにくるまっている気がしていた。 公園通りのてっぺん。 ぼくの知っている渋谷公会堂は、少し横にズレて、 LINECubeShibuyaとして新たに建て直されていた。 開場時間までまだ少し早かった。 入口手前で列になって待

Lazy Dog Live'05 (佐野元春& TheHoboKingBand)

Now&Here#03 (Lazy Dog Live'05) 2005年7月記 今にも降り出しそうな曇り空。 渋谷の街はきらびやかで、ぼくのしょぼい欲望さえ 滲ませて、力ずくでふんだくる。 ヒト,人,ヒトひと,ヒト,人間,ヒト・・・・・・・・・。 涙がこぼれるのを押さえるかのように灰色の雲が ぼくの大嫌いな渋谷の街を覆い尽くす。 ラヴホテル街のど真ん中。知らずに通り過ぎ、 やっとこさ現地にたどり着く。 予定時間が過ぎても扉は開かない。 リハーサルが延びていて開場は遅れ

太陽フレアが降り注ぐ夜

NOW&HERE#02 (2005年7月記) アルバム「THE SUN」がリリースされてから、1年が過ぎました。 その間ぼくは通勤の行き帰りや子供達の寝静まった真夜中、 遠くの空が白み始めた頃に眠れずに起き出してヘッドフォンで 聴いた朝、そんな風にくり返し繰り返しその記録された音源を聴き、 いくつかのライヴを目撃してみた。 文句の付けようのないアルバムと完成度の高い 佐野元春 & The HoboKing BandのLiveパフォーマンスは これまでとこれからを示唆すると

In Motion 2017ー変容

NOW & HERE #15 (2017年4月記) 桜がほころび穏やかな日差しが 今年も生真面目に降り注いだ日の夜、 仕事を片付けて渋谷に向かいました。 今だに僕にとっては迷路のような 都心の地下通路をさまよいながら 地上に出ると、そこはエリクトリック パレードに魅せられた人たちが 幾重もの流れにまかせて確かな 足取りでヒトの足にもつれる こともなく漂っている。 流れの溜まり場、 スクランブル交差点で立ち止まると 空に瞬くはずの星屑がまるで精巧に ぶち壊されたガラス細工