わたしが推しを推す理由
始まりは小学生の頃口ずさみはじめた嵐の歌だったと思う。当時は熱狂的ファンではなかったけど、事務所の力によって街のあちこちで耳にする音楽は、その後推し活を始めたときに「この曲も知ってる!あの曲も!私は、知らないうちにこの人たちの歌に昔から惹かれていたんだわ」と謎の錯覚を起こさせた。
初めての推し
中学2年生くらいだったと思う、姉と一緒に深夜番組を見るのにハマっていた私は、「嵐の宿題くん」という番組に出会った。後々ゴールデン枠に進出し、「嵐にしやがれ」になった番組だったと思う。
ザ・深夜番組という感じで、今で言えば「月曜から夜ふかし」っぽいテイストだろうか。エンタの神様も一斉を風靡していたあの頃の話だ。
内容はほとんど覚えていないが、とにかく5人の仲の良さを見せつけられている番組だったと記憶している。彼らの人気にも火がつき始め、ライブのチケットが取れないとファンが騒ぎ出した頃。高校2年生になったわたしは何度目かの応募で、見事東京ドームのライブチケットを手に入れた。
初めての東京、初めての友達との旅行、初めての芸能人、、、その全てが推しの尊さを際立たせたと思う。生まれてきてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。大げさでなくそんなことを言っていた。
次々と現れる推し
小さい頃からオーディション番組や、ドキュメンタリーが大好きだった。
モーニング娘。のオーディション番組、毎年行われるアニー子役オーディションの密着、好きでもないAKBのオーディション番組やライブドキュメンタリー。最近だとNIZI projectも大きな反響を呼びましたね。私も見事に大ハマり。
グッズを買うほど思い入れる個人はいないものの、見れば涙し、尊い子達の名前は私の中に1 人2人と刻まれていった。
わたしが大学生になり、爆発的な人気を誇っていた嵐を、露出が多すぎて追うことを諦め、ゆるやかに推しをジャニーズWESTへとシフトしていった。
そして関西Jrへ
いつだって小さなかわいい子が好きなわたし(あぶない?大丈夫、自負しています)が、Jrにハマっていくのは当然のことで、デビュー後落ち着いたジャニーズWESTから、当時焼け野原と揶揄された関西Jrの活動を応援するようになった。
昨年、なにわ男子のデビューが発表されたときには息が止まるほど驚いた。本当におめでとう。
そして最近の私の一番の推しは、Aぇgroupになりました(関西のJr6人組グループ)。
ココらへんで気づくのです。
わたし、個人の推しっていなくない?
最近ライターさんでも、シーメイトさんでも推し活を語る方が多くて楽しく記事を拝見しているんですが、なんだか100%共感はできないのです。この気持ちは何だろう。
わたしはきっと、個人を推しているのではないのです。
いわゆる「関係性」萌え
誰とだれの掛け合いが好き。
信頼しあっている視線が好き。
むしろ視線をかわさなくても分かり合える信頼感がたまらない。
それに尽きる気がする。
中学生の頃に発病した、自分以外誰も信じられない病(中二病)を、完治する病だと教えてくれたのは間違いなく嵐だった。関係性あっての悪口は、もはやただの愛。普段はただの仲良しだけど、時々顔を出す、絶対の信頼と、相手への尊敬は、私も生きていればこんな相手に巡り会えるだろうかと、希望を持たせてくれました。
ありがとう、推したち。
嵐やジャニーズWEST、Aぇgroupに共通してあるのは、互いへの圧倒的尊敬だと思う(個人的な感想です)。
自分にはできない、演技、歌、アイドル感、喋り、安心感。確固たる尊敬が先にあって、そこから仲良くなろうと関係を作っていくところが、“アイドル”らしくて素敵だなーと思います(なにわ男子を通過したのはここが理由かもしれません。彼らは逆な感じ。関係性が強くて、そこから尊敬との境界線を引いていくのが難しそう。がんばれ。※あくまで個人的感想です)。
これから先も、彼らが優しい関係を築いていくことを心から願い、拠り所とさせていただきます…。いつもありがとう、推したちよ。
今日もあなた達に救われています。
ちなみに最近の推しは、コラムニストのジェーン・スーさんと、アナウンサーの堀江美香さんのコンビ。ポッドキャストで、OVER THE SUN という番組をやっています。涙を流すほどくだらない笑い話もあれば、うなずきすぎて首がもげそうなときもある、一人でも多くの人に聞いてもらいたい番組なので、リンクを貼っておきます。
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