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お芝居に向き合う人が、なぜ「書く」スキルを磨くのか。役者・こつさんがライティングスクールに参加した理由

Mable』はライティングスキルに、インタビュー、編集、広報などのスキルを掛け合わせることで、自分らしいフリーランスライフの継続を目指す少人数制のスクールです。

2023年2月より、第1期がスタート。そんななかで、多様なバックグラウンドを持つスクールの受講生に、現在の仕事やライフスタイル、スクールへの参加理由、これから描いていきたいキャリアなどを語っていただくインタビューを実施しました!

今回は、Mable1期生・こつさん(@cotsu_ghn)へのインタビューです。

ライターと役者の二足の草鞋を履くこつさんが、スクールに参加した理由は何なのか。「書くこと」との出会いから、将来「書くこと」をどう活かしていきたいかまでを幅広く聞きました。

こつ / 水元琴美:兵庫生まれ四国育ち。フリーランスライター・役者。舞台と映像、どちらの役者も務める。2023年2月よりMableへ参加。

文章との出会いは、部活動の練習日誌

撮影:idu

——こつさんが文章を書くことに関心を持ちはじめたのはいつごろですか?

こつさん:部活動の練習日誌をつけはじめた高校生のころです。

私はスポーツが大好きで、小学6年生から高校生までは陸上競技、大学生からはロードレースをしていました。そして高校生からは、その日行ったトレーニング内容や振り返りなどを毎日記録していたんです。

できごとや考えを文章にして可視化すると、思考が整理されて、自分の課題が明確になる。

日々の練習を文字におこしながら、自分と向き合っていました。

高校生から毎日書きつづけたという練習日誌

——私も文字にして思考を整理するタイプなので、とても共感します!ただ、スポーツと「書くこと」ってあまり結びつかないので、意外なきっかけですね。

こつさん:たしかに、他のメンバーはあまり頻繁に記録していたわけではなかったのですが、私はどちらかというと進んで書きたいタイプでした(笑)。

その練習日誌は、高校生のころは先生に提出していたのですが、その決まりがなくなった大学生になってからも、記録先をブログに変えて継続。

“書く”習慣を自然に続けていた自分に気がついたことで、「文章にするのが苦ではないのかも……」と思いはじめました。

——なるほど。長年にわたって練習日誌を書いているうちに、少しずつ「文章を書くのが好きなのかもしれない」と気がつきはじめたんですね。

こつさん:そうですね。書くことが本格的に好きになったのは、大学生で“文章を通して自分の世界が広がる経験”を得たことも大きいです。

実はロードレースって、女性の比率が圧倒的に低いんですね。なので、当時ロードレースについてブログを書いている私は、とても珍しい存在だったようで。

ブログを継続しているうちに、私が書き綴った文章を見て、他大学の学生が「いつも読んでいます」「応援しています」と声をかけてくれるようになったんです。

文章がつないでくれた縁にとても感動して、その後は、スポーツ系企業のメディア部門にインターン生として参画。「文章を仕事にしたい」という想いが益々強くなりました。

「書くこと」にお芝居を掛け合わせるのが今の目標

撮影:

——そんなこつさんが、Mableに入ろうと思ったきっかっけを教えてください。

こつさん:尊敬しているライター・ゆぴさん(Mableの講師陣)のもとで学びたかったことと、ライティングスキルを身につけたその先に、どんなキャリアが広がっているのか知りたかったからです。

私は舞台やお芝居の仕事もしていて、書く仕事との両立を実現したいと思っています。

メディア業界でのインターンを終えてからは、フリーランスとして、クラウドソーシングなどを通して書く仕事をしながら、お芝居にも打ち込んできました。

——すごい。すでにライターとしてお仕事をされているんですね。

こつさん:ただ、今の私の書くスキルでは、この両立を将来まで続けていくのは難しそうだと感じていて……。

「書くことは続けていきたいけれど、仕事の輪郭が見えてこない」
「書く仕事に、自分にしかない役者などの要素を掛け合わせていきたい」

これから先のキャリアに不安を抱きはじめたときに、「書く」+αのスキルが身に付くMableの存在を知って参加を決断しました。

講師陣のみなさんは、ライターとしてだけではなく、作家や広報、編集、コンテンツディレクターなど、書くことを起点としてさまざまなキャリアを切り開かれているプロ。

今は2回目の講座を終えたところですが、実際に受講してみてあらためて、直接フィードバックしてもらえる・相談できるのはMableだけだと感じています。

——たしかに! プロからの具体的なアドバイスは、本当に学びになりますよね。Mableには、大きく分けて「インタビュー」「編集」「広報」「フリーランススキル」の4つのカリキュラムがあります。このスクールを通して、特にどのスキルを身につけたいですか?

こつさん:全部です! と言いたいところなのですが……(笑)。なかでも特に伸ばしていきたいのは取材・インタビュースキルですね。

今も自主企画として友人へのキャリアインタビューに挑戦しているのですが、もっとスキルを磨いて、いつかは稽古場の様子を伝えるレポートなどにも挑戦してみたいと考えています。

Mableでは、4つの専門性の高いスキルが習得できるオリジナル講座を展開

つい最近、スクールで初めてのインタビュー課題に挑んだのですが、ゆぴさんからフィードバックを受けて「私がこれまで書いてきたのは、インタビュー記事ではなくて、書き起こしのまとめだったんだ」と気がつきました。

他にもさまざまなアドバイスをいただいたので、まずは1つの記事としてきちんと成立するものを書くために、取材・インタビュースキルを磨いていきたいと思います。

——こつさんが書いて届ける稽古場レポート、楽しみにしています! 最後に、こつさんの将来像を聞かせてください。

こつさん:書くことで、小劇場の発展を支えられる人になりたいです。

仕事柄、小さな劇場の舞台に立ったり観劇したりする機会も多いのですが、そこには本当に魅力的な方々がたくさんいて。

私は“書く”にお芝居を掛け合わせることに関心があるので、たとえば役者や監督、演出家などへのインタビュー記事を通して、劇場をエンパワーメントできたら素敵ですよね。

また、知識と経験、どちらも身につけた人でもありたいです。

書くことは思考を整理して、課題に対する解決策を導き出してくれます。

一方で、書くことで自分を客観視できたとしても、その課題を解決するために実行しなければ机上の空論。頭でっかちな人になってしまいます。

知識で得るものと、経験で得るものは違うので、書く×お芝居を実現する人として、どちらのバランスも大事にしていきたいですね。

〈取材・文=おのまり(@onomari_kor)/編集=いしかわゆき(@milkprincess17)〉

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