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取るに足りない小さな奇跡

それにしても爆睡である。
11時少し過ぎに布団に入り、1時前後に一度自分で寝返りをしてから、4時半頃母に寝返りをさせてもらうという睡眠リズムなのだが、12月頃以降、入眠から母が来るまで体の形が変わっていない夜が比較的増えた。
いつも右を下にして入眠し、自分でできる寝返りといえばそこから上を向くことだけ、3kgの羽毛布団でさえ石の重しが乗っているように思える私には、上向きから横向きになることはできない。そして、横向きから上向きになるときはたいてい夢から覚め、その夢を覚えているくらいなのだが、母が部屋に入ってくるまで体勢が変わっていない日は夢を覚えていない。

私は常にベッドの上で座ったままなので、腰を伸ばす意味でも、昼食と夕食のあとは少し横になる。といっても背もたれは平らにせず、ほどよく斜めにしてある。
そうするとそのまま15~20分程度眠ってしまう。
それでも夜は普通に眠れる。
とりたてて病気はないし、体調がひどく悪いなんていうこともない。
いたって健康体だ。

数年前にも似たようなことがあり、何かの病かと思って検索していて、なぜかスピリチュアルのページにたどり着いてしまった。
そこに書かれていたのは、
「これから起きる大きな出来事に備えて、身体を休めておくような力が働いている」
ということだった。

んなわけないがな!

とは思ったが、健康であるならそういう考えも良いなと思い、ちょっとした奇跡を信じてみた。
そして、1年以内に奇跡的なことが起き、私の今の考え方や感じ方に多少なりの影響を及ぼしている。

だから、今回も奇跡のようなことが起きないかと少しだけ期待をしている。
ひとつだけ違うのは、あの頃はちょっとだけワクワク感があった。
今の私には、”この状態をどう乗り切るか”が精一杯である。

そしてこういう時ふと思う。
望んでいるような奇跡はなかなか起きるものではないけれど、日々生きているだけで奇跡だし、屋根のある家に暮らし、温かい布団で安全に眠ることができ、美味しいものをいただき、出かける時には気に入った服にアクセサリーまで身につけて、好きなことをして、好きな人がいて、小さなことに悩んでみたり、空を見上げて美しいなと感じることができたり…
毎日はそんな取るに足りないような小さな小さな奇跡の積み重ねなのだ。
何もそんなに大きな奇跡を望まなくたって良いではないか。

そういえば、数日前に見た夢が印象的だった。
吉夢だそうである。
なんか良いことあるかな。

やっぱり奇跡って期待してしまうものだね。

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