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我が部屋のテレビ問題2023

私はあまりテレビを観ない。
興味のあるコンテンツが減っているせいもあるし、なんだか煩く聞こえて、独りでいる時間はほとんど消している。
私の部屋のテレビはいっそのこと処分しても良いと私自身は思っているのだが、そういうわけにもいかない問題がある。

私は、ヘルパーさんがいないと車椅子への移乗ができないので、ほぼ24時間ベッドの上で過ごしている。
故に唯一の家族である母と共に、食事はこの部屋で摂っている。
私から見てテレビは左真横に位置し、母はテレビを正面にして座っている。
こんな位置関係だ。矢印は顔の向きを表している。

テレビと母と私

図では母と私の頭の位置が水平線上に並んでいるが、ベッドの高さがあるので、被ることはない。
しかし、私はテレビを観るために左を向かなくてはならず、まして食事中は体勢の維持もあって、画面を観ながらでは食事ができない。
母はテレビを観ながら私に
今のなに? とか ほら見て! とか この人なんて言うんだっけ? とかいろいろ話しかけてくるのだが、画面をじっと観ているわけではない私は、空返事をしてしまうことが多い。
また、母に何がどんなふうに映っていたか説明を求めても、なんだか要領を得ず、そのうち軽い口論になる。

高齢の母にはテレビは唯一の情報源である。
そして、家事や私のことでなかなか座ることができない彼女にとって、食事時が最もゆっくりテレビを観ることのできる時間だ。
ニュースをよく観たがるが、内容はおそらく半分程度しか理解できていない。今どきのCMはそれ以上にわからないのではないだろうか。
それでもテレビなしでの食事は味気なく、話題に事欠くような気がする。

移動式のテレビスタンドを買おうと思ったこともあるが、我が家の事情的になかなかそれもうまくいきそうにない。
そんなわけで、テレビを処分することもままならず、良い解決法も今のところ見当たらない。

母の部屋には彼女のテレビがあるので、私の部屋のテレビは私がどうしようと自由なのだが、今年もこのテレビ問題では苦戦を強いられそうである。

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