2023/02/04 目黒鹿鳴館 NICOLAS主催『裏切りのサーカス』

こんにちは、グラシアルです。前回はVIRGEについてのnoteを久しぶりに書きましたが、noteを習慣化したいというのと自分への備忘録として今回は直近のライブで印象に残った日について綴らせていただきたいと思います。

※今記事では個人の勝手な見解などが含まれており、そういった部分が苦手な方はブラウザバック推奨します。逆に"このバンドはどんなライブをするのか?" "今のV系はどんな風景なのか?"等気になっている方には駄文の備忘録ではございますが参考になればこちらとしても凄く嬉しい限りです。


NICOLAS主催『裏切りのサーカス』

タイトルと画像通り、NICOLASが昨今のインディーズV系シーンにおいて勢いのあるXANVALAと直の後輩でもあるVIRGEを招聘したスリーマンライブを今年の2/4に目黒鹿鳴館で行いました。このスリーマンは個人的に俺得でしかなかったので発表された時はワクワクしましたね。

実はXANVALAは個人的にVIRGEまでとは言わないものの思い入れがそれなりにあるバンドで、彼らが始動してまだ半年経ったぐらいの規模で目の当たりにして当時からこのバンドは絶対頭角を表すだろうなと感じていたり、MEME(ex:The 3rd BirthdayボーカルLさんのソロプロジェクト)とのツーマン企画『鬼と雨乞い』で何回か見た事のあるのでまた機会がありましたら詳しく紹介したいバンドでもあります。


V系及び関東ロックの聖地という事もあって相当の年季と雰囲気を入口から感じます。90年代のV系も好きな自分としてはLUNA SEAがまだインディーズで口コミを拡げていた時代にワンマンライブを催していた会場という認識があり、彼らが昨年末に原点でもある"LUNACY"時代をコンセプトにした黒服限定ライブのフライヤーが貼られていて流石聖地たるやと感じました。

話を戻しますが、当公演は注目度の高い3バンドが集っただけありソールドしてオープン前会場付近に長蛇の列が出来ていました。いざ入ると会場はギュウパンです。LUNA SEAもその他のレジェンドバンドもこんな感じでファンと共に登竜門を潜ったのかなとマニアとしては感慨深い気持ちになりますね。


ライブ開始、トッパーはXANVALA。公演現在での新曲(でもあり当時発売予定のアルバム名でもある)「NIX」をぶつけてのスタート。業界の中でも勢いのある若いバンドらしく、鹿鳴館という場所と王道でメロディアスな曲調も相まっていつも以上に、それこそまるで映像集で見てきた若かりし頃のギラギラなLUNA SEAのように光っていました。

同曲が終わった後のMCでは"このNIXが巷の大ヒットアニメでもある鬼○の刃の新作映画のスポット枠(関東関西の一部のトーホーシネマズ限定)として流れる事が決まった"との大きな知らせが伝えられ、巽さんも『次は主題歌を狙います!!』とギラギラした野望を発して夢と希望に満ちていました。彼らならマジで成し遂げるんじゃないか、そう思わせてくれるスケールが漂っていました。

この日はいつも自分と遊んでるVIRGE本命のギャ男くんとXANVALA本命のバンギャさんの3人で観に行きましたが、バンギャさん曰く自分が最後にXANVALAを観に行った時(昨年末の鬼と雨乞い)よりも"ボイトレによりボーカル巽さんの表現力が向上した"らしいので暴れつつ気にして観ていましたがこれはマジでしたね。

元から巽さんの声は中音域を中心に張りがあって会場でも糸を引くようなキレもあり綺麗なのですが、明らかに自分が耳にした以前とダンチでした。中でも報われない世界での生を詠った「ゆらゆら」のテイクは巽さんが元々持つ声の繊細さに鍛錬の成果で得たであろう声量により"はち切れんばかりの救いを求めるほど生死が揺れる絶望"を感じて思わず感銘し涙しましたね。楽器隊も5人の役割がハッキリと主張されていてXANVALAでなければ表現出来ないであろう特別な楽曲でした。


二番手は大本命VIRGE。登場SEがここ最近の苦界ツアーではなくて2021年秋の境界線ツアーのを用いていて物凄く懐かしい気持ちに。苦界SEは聖属性な雰囲気がありますが、境界線SEはシックでレトロなイメージがありますね。当時のアー写に秀逸なSEながら使われた期間も短かったですが、伝統ある鹿鳴館にはピッタリでしたね。

セトリは「マーマレード」始まりで「Mother」が珍しく中盤に、その後の「紅いドレス」や締めの「天秤」が印象的でした。

先述しましたがセトリ構成もロケーションを意識したのかってぐらい鹿鳴館に合っていて、特に紅いドレスのテイクはステージ背後にある赤いネオンにマッチしていたんですよね。この曲はライブだと遼さんが詩中の少女目線でポエトリーリーディングを入れる時があるのですが、その後の狂い笑いがいつも以上に気合い入ってるように伝わりました。音源にはない彼らの魅力の一つです。氷龍さんと紫月さんによるギターエフェクトを用いたアレンジもライブでしか観れないので気になった方は是非彼らのライブに足を運んでみてはいかがでしょうか。

余談ですが、自分がいた周りのXANVALAギャのグループさんが転換中に『やっとVIRGEが観れる!!』って目を輝かせながら話していて、いざ幕が下りた途端のVIRGEギャの気合い入ったグロウル交じりの叫び声(※声出しOK)に『うおおおお!!!!VIRGEギャすんげえええ!!!!!』って興奮していて滅茶苦茶面白かったです笑。彼らの演奏にも終始興奮していてファンとしては光栄でしたね。


そしてトリ、このスリーマン企画の発起人でもあるNICOLASです。目黒鹿鳴館というロケーションも朔さんが普段からお世話になっている箱との事。

自分は彼らについては対バンや音源をたまに聞くぐらいでそこまでは詳しくはないのですが、彼らとのツーマンで聞けたら良いなと思いつつ中々聞けなかった「真昼の蜃気楼」を披露してくれたりと手応えのあるテイクでした。「残歌」で密教感のある雰囲気にさせつつ「クソッタレイズバック」と「廃論破」でフロアを完全に掴んでましたね。「とあるアイドルオタクの異常な愛情」に至ってはゴシップ時代の楽曲らしく、自分が昨年の9月に東高円寺二万電圧で観たMEMEとNICOLASのツーマンでもお披露目されていたので楽曲背景を知って驚きました。まあ実質バンド名が変わっただけでもあるので不思議ではないのかな?

そしてボーカルの朔さんが『この「裏切りのサーカス」をまたやりたいしもっと大きな規模にしたい』と抱負を語っており、XANVALAの巽さんも『今の自分達がNICOLASとVIRGEという面子で集ってライブ出来たのが感慨深かった』とMCで話しておりましたね。交わりそうで中々交わらない3バンドなので今企画は特別感がありましたし、東名阪規模で回ってくれるととても嬉しいなと個人的には願っていますね。そして中々交わる事のないバンドをブッキングした朔さんにファンとしてもBig upです!


あとがき

V系シーンのブレイク寸前の最先端をイッキ見できたスリーマンで非常に楽しかったですし、この日の4日前の池袋EDGEにて行われたナベフェス(主演バンドがヤミテラ、Ashmaze.、VIRGE、NICOLASで池袋EDGEのとある照明スタッフさんによる縁のブッキング)もそうですがメンバーの人脈主導で集っていく対バン企画が楽しいなと思わされた一日でしたね。

コロナ規制も緩和され、声出しOKという事もあって徐々に以前の当たり前が戻っている気がして昔からライブが生き甲斐な人間としてはこの上ないですね。

また、XANVALAは先述したフルアルバム「NIX」を、VIRGEはニューシングル「人間モドキ(ヒトモドキ)」を奇しくも同じ3月29日にサブスク各種配信。作品についての解説はここでは割愛させていただきますが、どちらも早くも今年のV系シーンを彩るであろう作品であるので是非気になった方々はチェケラです。

またこれらの作品について触れる記事を今後書きたいと思いますので、その時はどうぞよろしくお願い致します。

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