お土産
今日から鎌倉でアトリエワイエスのワークショップに参加する。
娘たちはお土産買ってきてね、とおねだりしつつ、笑顔で見送ってくれた。
駅に着いて、空き時間にお土産を物色しているとふいに涙が出てきた。
思い出していた。
学生のころ、修学旅行や合宿先で母にお土産を買った。あるいは友達と出かけた先のデパ地下でスイーツを買って帰った。
家で1人働く母の後ろ姿がなんとなく浮かぶ。
けれど、快く受け取ってもらえたことは一度もなかった。
怒られ、嫌味を言われるのが常。
なんで無駄遣いするの。
〇〇ちゃんはお金持ちなのね。
胸の痛みが蘇る。
けれど、その痛みを今は何でも宝物を見たかのように喜んでくれる娘たちが上書きする。
からだがあたたかくなっていく。
思えば、遠くまで歩いてきた。
アトリエワイエスからの景色に目を奪われた
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