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『リエゾン―こどものこころ診療所』

テレビ朝日系列で放送中の『リエゾン―こどものこころ診療所』というドラマにはまっています。

児童精神科を舞台とするこのドラマ。
山崎育三郎さんが演じる主人公の精神科医はASD、松本穂香さんが演じる研修医はADHD。
病院のスタッフもそれぞれみんな過去に心の痛みを抱えていた人たち。

発達障がい・摂食障害・ヤングケアラー・ネグレクト・ステップファミリーにパニック障害と重いテーマが毎回続くのですが、この病院のスタッフたちの作り出す雰囲気がなんとも優しくて、いかにもお涙ちょうだいという展開ではなく、心に痛みを覚えている人たちに静かにそっと寄り添い手を差し伸べる感じがとても自然で温かくて、観ている側の自分まで癒されていくような心地がするのです。

同僚の先生から勧められて、仕事や心理学の勉強の参考になるかもしれないと思って見始めたのですが、そういう動機がなかったとしても、個人的にとても好きな感じのドラマでした。
特に医療・福祉・教育など支援に携わる人や、子育てをする若い方たちは皆さん見ておくといいかもしれません。

本で読んで頭で分かっているのとはまた違って、現代社会で日々取り上げられるような家族の問題・子どもの問題を、ストーリー仕立てにしたドラマの中で生きた人たちの姿で見ることができるのは、たとえ作られたドラマであっても、一歩でも当事者の方たちへの理解に近づけるような気がします。

キャストの皆さんの演技も素晴らしいし、(山崎育三郎さん、さすがです!普段の表情豊かさを封印して、感情表現が苦手な感じを上手に出してる。
かえってあの抑えた雰囲気が品格や慈愛に満ちた感じを表していて、なんだかイエス様を彷彿とさせる?!)心の診療所のセットがとてもステキで、こんなあったかくゆっくりとした時間が流れる病院があるなら、患者としても行ってみたい!と思ってしまうほどなのです。

もうあとは来週の最終話を残すのみなので、お勧めするにはタイミングが遅すぎましたが、まだ動画サイトなどで視聴することも可能なので、興味を持たれた方はぜひ!

金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)

マタイによる福音書 5:3-12

心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。
悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。
柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです。
義に飢え渇いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。
あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。
心のきよい者は幸いです。その人は神を見るからです。
平和をつくる者は幸いです。その人は神の子どもと呼ばれるからです。
義のために迫害されている者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。