見出し画像

中学受験の記録(科目編)

はじめに

中学受験を少し前に終えて、やっと振り返る余裕ができたので書き留めておく。大手のNに通塾し、都内の女子校(23年結果偏差値N45~55、首都模試50以上)に合格して通学中。6年時後半の偏差値平均は52程度。N生のボリュームゾーン。

算数

 先生は、結果的に4年のW1クラスの算数担当にほぼ3年間お世話になった。W2クラスに上がったときは、そのクラスの先生になったが、お世話になった時間は圧倒的にW1の先生だった。このW1算数先生の教え方、やる気の出し方、そして授業の進め方が娘にピタッとはまった先生だった。中学に入った今でもあこがれを持っている。この先生に習ったから本番でも落ち着いて算数ができて、そして3年間を通して算数を苦手にならなかったのは、この先生に習ったからだと話していた。
 受験生には欠かせない計算力の維持には、起床後にやるようにしていた朝計算をほぼ毎日行っていた。22年までのNの計算用テキストは、1週間分の内容が見開きになっていて、その2ページを1週間かけてつぶすことが目標となっている。四則計算、一行題、穴埋め(1+2*□=9)のようなもの。図形など。ただこれを順番にやると初日や二日目に四則計算ばかりになり、後半が図形になるので、コピーをして切り取って、順番を入れ替えて、A4一枚に、四則計算、穴埋め、一行題、図形問題が6~8問入るように組み立てなおして1日分とした。ただそれでも5日分程度にしかならないので、不足日数分はマスター1095題で対応させた。ただこれだと1日3問で時間的に足りないだろうという事で、二日分6問を解かせていた。採点は子供に任せていた。結局答えを丸写ししても育テ、全国テストで痛い目を見るのは本人だし、そのことを4年の最初のうちに算数の先生に言われたから、丸写しをしなくなったらしい。

国語

特に苦手というわけでもなく、得意でもない感じ。読んでいて楽しい文章や、関心する内容は好きだが、そうじゃないときは読解に苦しむのはよくある話だろう。そこは「技術」で補うのだが、その技術を6年の国語担任からみっちり指導された。どこの塾でも言われるだろうが、「接続詞に注意」「段落に注意をしよう」「心象を表す言葉に線を引く」「問題にしるしをつける(ex,五字以内で記入しなさい)などだ。それを授業中にしないと、先生に怒られるから、体で覚えたらしい。そういう意味ではスパルタ式だが、これこそ中学受験国語の基本のキだから、それを無意識にできるような子は強いのだろう。読書は小学校の図書室では読んでいたらしいが、家ではあまり読んでいなかった。たまに全国テストでだされた文章の続きが気になるから買ってほしいと言われてポチったこともあった。
 家庭学習で大切なのは、漢字の書き取りだ。Nでは漢字用のテキストが配布され、育成テストではその範囲から出題されるが、その書き取りを就寝前の夜勉として行っていた。4年生の間は、初日は音読と意味調べ。2日目以降は書く。土曜日が育成テストなので、土曜の夜が初日、日曜夜が2日目ということになる。間違えた漢字を中心に繰り返すようにする。日々の漢字の採点は妻の担当。採点基準が父母でぶれると困るから。また妻の採点基準が実際の受験のレベルと乖離していても困るので、定期的に行われる面談の場で確認をしたり、娘として妻の採点が納得がいかない場合は、国語の先生に聞いてもらっていた。5年生となると音読は飛ばして、意味が分からない漢字を調べるだけにして最初から書くようにしていた。
 6年時の国語の先生からは、難関校以上の厳しい採点をする学校の基準で(お母様は)見ていると思われます。女子中だと漢字の採点が厳しいところもあるので、その基準ということ。おかげで漢字の字そのものの間違いはともかく、トメハネはらいで×を貰う事は6年生の夏前に消えていった。
 暗記系のことわざや慣用句も栄冠シリーズで対応をしただけ。6年時の国語の先生が毎回の授業で小テストを行い、帰れま10を行う(間違えると正解するまで返してくれない)ため、必死に暗記をしていた。これも夜の時間に行っていた。辞書は国語の先生が勧めてくれたものを買った。

社会

 4,5,6年で毎年担任が変わった。4年~6年まで塾に行かない日は、夜7時のNHKニュースを必ず見るようにしていた。それだけでもおおざっぱな今年の時事問題に触れることができる。新聞は取っていなかったので、ジュニアアエラを毎月買っていた。
 Nでは6年の夏にメモチェが配られるが、先生に指示されたとおりにしか使っていない。白地図帳は4年の入塾時にもらったが、まともに使わなかった。復習用教材は栄冠中心だった。日本史の授業が始まる5年夏にマンガ日本の歴史と言われるものを一括購入した。

理科とユリウス

 女の子あるあるだろうが、化学が始まってから本格的に一度死んだ。文字通りの「理禍」だ。生物地学は比較的暗記の要素が大きいが、5年後期になって始まる化学の一部や物理はあきらかに計算問題があって、「いみわからん」だった。復習編でも書いた問題集を使ってもなお効果が見られなかったこともしばしばあった。タイミングが良かったというべきか、5年が終わる1月中旬に、教室から「新6年に上がるまでに5年生の復習をしっかりやりましょう」と書かれた「ユリウス」のチラシを貰ってきた。理科だけ受けてみるか?と娘に聞くと「行ってみたい」という返事だったので、そこからはユリウスの出番となった。そのまま入試直前までユリウスを併用することになった。
 5年夏以降の化学・物理分野開始以降は、理科単体ならのW1クラス平均程度、つまりNの平均の6~7割程度の点数となっていたが、ユリウスで復習をしはじめた6年生になるとW1クラス内で1位(Nの平均の9割以上どころか平均+5以上の得点)を取ったことも数回あったのだから、課金は効果覿面だったといえよう。ユリウスでは大学生が教えてくれたが、その人から、理科は原理原則が大切。物理や化学系は暗記じゃないのよ。そこを理解すれば、どんなにひねった問題も解けます。が口癖だったらしい。そこが難しいところだけど。解けるようになったのだから、中学受験生として最低限の原理原則は理解していたんだろう。家で根を詰めて復習するよりも、環境が変わってマンツーマン指導をしてくれたから、いい気分転換にもなっていた模様だ。

課金の章(ユリウス)

 新6年から入試直前までの1年間通い続けた。基本は理科1科目で、夏休み以降は理科7割算数3割くらいで過去問も見てもらった。通塾というかユリウスに通っていたのは週1回のみ。新6年の春期講習、夏期講習や冬期講習では、むこうから提案のあった授業数で受講した。いい鴨だったのだろう。
 講習期間は朝からユリウスで授業を受けて、そのまま自習と昼ごはん、午後から教室で講習という1日にしてもらった。教室の自習室には男子がいるから行きたくない。というので、そういう自習室の提供という面でも助かった。新6年の最初から通っている子はあまりいなかったが、夏休み以降はぐっと増えたと話していた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?