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中学受験の記録(復習について)

はじめに

中学受験を少し前に終えて、やっと振り返る余裕ができたので書き留めておく。大手のNに通塾し、都内の女子校(23年結果偏差値N45~55、首都模試50以上)に合格して通学中。6年時後半の偏差値平均は52程度。N生のボリュームゾーン。

授業の復習

 授業の復習については、「栄冠シリーズ」をメインとしていた。あとは塾の授業で先生から配られた資料や教材で復習をさせていた。Nの復習用テキスト「栄冠シリーズ」だが、先生がここをやっておくように。という範囲の指定があった場合はそこのみ。指定が無い場合は、授業でやった内容の部分のみを振り返っていた。W1だと本科教室(授業用テキスト)でも応用・発展問題を解かない事例が多く、その部分の問題は育成テストで出ても解けないため、復習の対象外にした。なお、本番が近くなった6年9月以降は、弱点をつぶすために個別に指示をくれる先生もいた。手間をかけていただき、ありがとうございました。

市販教材

個別に買った市販教材は、計算力を付けるため
マスター1095題 一行計算問題集 5年 (マスター1095題一行計算問題集) | 日能研教務部 |本 | 通販 | Amazon

理科に関しては、弱いことがうすうすわかっていたので、
ウイニングステップ5年 理科 | ウイニングステップシリーズ | | みくに出版 Web Shop (mikuni-webshop.com)
理科の基本問題 小学5年 | 学習参考書 理科,5年 | | みくに出版 Web Shop (mikuni-webshop.com)
この基本とウイニングシリーズは4年生時も買った。ともに日能研系の出版社なのでテキストとの親和性が高いだろうという判断。目を見張るほど効果があったかはわからないが、マイナスではないことは確か。
それ以外の市販教材に見向きもしなかった、というか実際に買おうと思いつつも手を出す余裕が、見た目にもなかったからだ。あっちこっち手を出して消化不良を起こすのは時間の無駄だと判断した。
歴史に関しては、5年の春先にまんが日本の歴史をメルカリで買った。中学受験レベルで大きな意見の相違が生まれるような題材について試験では出ない。とにかく歴史の流れを把握することが大切なので、十分だった。

テストの復習

 育成テストも全国テストも基本的には月曜日の3時以降に結果が出されるわけだが、4,5年は授業が月水金だったので、振り返るのは土曜日午後か日曜日に先行で行っていた。月曜は下校してすぐに塾に行くため結果の確認程度しかできず、テストの見返しができない。帰宅したら、その科目の復習をしないとならない。そもそも4年生は体力もまだまだなく、早く寝ることのほうが大切である。
 日能研のテストは前のほうの問題が基本的な問題で後半になるほど応用発展問題となる構成がほとんどだ。クラス担任の先生(教科担任ではない)もW1クラスなら、算数ならこの番号(大問の番号)までは解けるようになりましょう。という考え方を4年の初めのころに保護者には伝えてくれていたので、とりあえず持ち帰った答案でその番号(例;大問5まで)で間違えた問題はやり直すようにしていた。国語に関しては、80字を超える記述以外は、振り返るようにしていた。そんな問題をクリアできる偏差値50の子は少ない。ただし、記述に関しては、本人が見直しをしたいと希望した場合を除く。ここは自主性に任せた。
6年になると授業が火木土(日)なので、月曜日に結果が出てから復習だった。
復習にかかった時間は4科目で3時間を超えることはあまりなかったと思う。どの科目からやるかも本人の好きにさせた。

テスト復習の基準と偏差値

 テストのやり直しの基準は、上記にある先生の指示の範囲を軸に据えて、あとはわかりやすく正答率50%以上の問題で間違えたものは必ずやらせていた。受験生の50%が正解している問題という事は、偏差値50以上の生徒はみんな正解をしているという目安になる。上記の国語の記述も空欄であっても、50%正答率を超えていたら、復習の対象としていた。正答率がでない4,5年次の復習では、テストで授業で習った範囲にもかかわらず解けなかった問題は見直しをさせていた。解説は月曜の夜に読ませていた。それでも納得いかないものは、質問に行かせた。
 偏差値50という数字を固めようという意図で行っていた。テスト結果で偏差値が50を超えていた場合は、45%(偏差値51~52)や40%を目安にして復習をさせていた。早期に安定して偏差値50以上を取れるようになっていたら、もう少し正答率を変えて復習をさせていただろうが、結果としてそういうことは滅多になかったので、とにかく50%を軸にした。
 偏差値55というのは上位30%なのだ。わずか5ポイントしか違わないのに、上位とみられるグループに入れる。教室に100人いたら前の30人となる。通っていた教室だとW2の2列より前のほうに座る子供たちの可能性が高い。その子たちは全受験生で3割しか解けない問題で正答を出しているのだ。
 とにかく基礎を固めること。受験生として土台を作ることが大切だと考えていたため、最後までそれを貫いた。基礎ができないのに応用発展が解けるわけない。選択問題なら勘であてられても、理屈がわかっていないと解けない算数や理科などはまず基礎を固めるという意識をしっかりもっておくことが大切だと思う。
偏差値を順位に換算すると (benkyohou.info)
 子の偏差値とどこのラインまで復習をさせるべきなのかは、塾と相談をするしかないでしょう。例えば、5年生5月で4月の成績を見ると偏差値50~55は確実に取れている。目標校の偏差値は60という学校の場合、その差は5~10程度になる。そこを埋めるためには各科目で見た場合に何点が必要で、そのためにはこの問題に正解をしている必要がある。という計算をするのは親の役目だ。そこを埋めるために何が必要なのかは、塾の先生に相談をするしかないと思うが、ここについては別の記事にする予定。

塾への信用

 何気に一番大切なことかもしれない。結論は、塾の先生はプロだ。そのプロを親として信用できるのかどうかとなる。お金を出して通っているのだから、その金に見合う働きはしてもらいたい。
 3年間通わせて6年の2月に合格を貰いたいという究極目標があるわけで、時間はあるようで無いのが受験期間だ。そして子供の成績というのは一朝一夕に結果が出るものでもない。今日覚えた漢字を明日になると忘れるのはよくある話で、更には育成テストで書けないんだから、親としては頭を抱えることになる。
 成績が伸び悩む場合、どうしても塾への不信感というのが頭を占めてくると思うが、うちはそれが無かった。基本的にプロを信用するという思考をもっているためだが、
教室の室長が全体保護者会で語ってくれる内容にうなずくものが多かったこと。クラス担任も子をしっかり見ていて、面談の場でも適切なアドバイスを貰っていたから。ただそうはいっても、という場合は、その不満を塾の先生にぶつけるべきでしょう。子どもに当たっても良いことなんかありません。我が子には納得のいく受験結果を迎えてほしいわけですよね。だったら子どもに「なんでこの漢字か書けないの!」「こんなミスをしていたら、合格できないぞ!」などとなじる前に、なんで書けないのか、ミスをしたのかを本人の口から聞いたり、ノートを見たりして先生に相談をしましょうよ。うちの子で言えば、やはり算数の計算の書きかたが気になって、相談をしたことがありますし、本人の性格を見ると、親が言うよりも先生に指摘をもらうほうが効果が高いと判断して、先生に呼び止めてもらうようにしました。少しずつ改善をしたと思う。また、塾の先生に相談をしたという事も伝えたうえで、今日塾に行くと先生に呼ばれると思うよ。とも伝えていた。このあたりは、子供ごとに性格が違うので、塾と相談が欠かせなかった。塾の先生は何千という子供を見てきているので、この子ならこういう言い方が良い。指導方法が良い。というのがわかっているので、そのプロの能力を我々は信用していた。
 




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