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楽器演奏できないからプラグインのみでメタル曲を作りたい - 音源編

Blessthefallの『The Sound of Starting Over』という曲を聴いてからメタルコアにハマってしまった。こんなかっちょいい曲を作ってみたい。

しかし、自分はギター弾けないし、音楽の知識も楽器の知識もない。そもそも楽器を演奏できる住宅環境ですらない。ギターの構造もアンプの構造もよく知らないが、それでもメタルコアの曲を作りたい。

という動機から、なんとかプラグインのみでメタルコアの曲を作ってみようと考えた。とりあえず自分が買って使ってみたプラグインの感想をつらつら書いていく。

自分はDTMが趣味のただの素人なので以下に書いていることはまったく的外れということがあるかもしれない。レビューは他の方がたくさんやってくださっていることだろうから、そちらを拝見したほうが参考になると思う。


ドラム

ドラムは基本的に音作り必須だと思っている。EZDrummerやAddictive Drumsなんかはすでに音作りがされているため使いやすく、多くの人が支持する音源だが、一方で自分が望む音にはしづらいため使ってない。
EZDrummerはなんか音がペラペラなので打ち込みの段階では音がしょぼいと感じてしまう。ミックスをするといい感じに馴染んでくれるんだろうなーと思いつつも、やっぱり他の音源を使ってしまう

MJÖLNIR DRUMS - Solemn Tones

Solemn TonesのMJÖLNIR DRUMS
読み方がわからない。ミョルニア?

Solemn Tonesはメタル系に特化したプラグインを扱っている。このドラム音源はすでにある程度音が作り込まれているが、EZDrummerなどとはまた違った音作りで、素のままでもわりといい感じに聞こえる。

Gojira - mixwave

mixwaveのGojira

mixwaveもメタル系のプラグインを扱っており、ドラム音源も8種類ほどあるが、他の方がGojiraをおすすめしていたのでこれにした。
明瞭でバキバキした音だなという印象。スネアが結構近くで鳴っているように聞こえる。

GGDのMODERN & MASSIVE

デモの動画を聴いてみるとスコーン!と気持ちいい音がなっているが、実際に触ってみるとそこまでではなかった。結構音作りを頑張らないとあそこまで良い音にはならない気がする。音はメタルだけでなくロックやポップパンクでも使えそうな汎用性のある音だと思う。…音作りできればの話だが。

Krimh Drums - Bogren Digital

Bogren DigitalのKrimh Drums

フリー版が出たのでそれを入れてみたものの、あまり好きな音ではなかったため使ってない。フリー版はいくつかのキットに制限がある。

Perfect Drums - Naughty Seal Audio

Naughty Seal AudioのPerfect Drums

メタルに特化したドラム音源。音はかなりタイトで、やはり音作り必須。シンバル系の音がいまいちとの評判。キットが多めでUIも結構好きだったため、よく使っていたがトランジェントが大きいので音作りが難しい印象。

この音源は残念ながら今は購入できなくなっているっぽい

DW Soundworksという後継機が売られているが、いかんせん情報がないため、どんなものかはよく知らない(発売当初も全然話題にならなかった)。Twitterでデモを上げている方がいたので聴いてみたら汎用的でEZDrummerっぽい音になっていたのでちょっと残念。Perfect Drumsのキットがレガシーとして使えるのだろうか?

ギター

ギターは自分で弾いたほうがいいのは昔から言われていてそんなことは百も承知だが、それは野暮というものだ。ギター弾けなくてもギターサウンドが欲しいからギタープラグインがあるんじゃないか。

Ample Metal Hellrazer III - Ample Sound

Ample SoundのAmple Metal Hellrazer III

9弦のメタル用ギター音源アンプ付き。ダブリング機能搭載で手軽にDjentな音が出るため、バッキングギターとして使っている。自分が今主戦力で使っているのはこれ。

Ample Metal Eclipse III - Ample Sound

Ample SoundのAmple Metal Eclipse III

6弦のメタル用ギター音源アンプ付き。Hellrazerを持っているからこっちはあまり使ったことない。バッキングギターとしてもHellrazerのほうがいい感じに聞こえてしまうから毎回Hellrazerを使っているが、今後はこれも使って見ようと思っているがどうしたものか。

Shreddage 3 Hydra - Impact Soundworks

Impact SoundworksのShreddage 3 Hydra

8弦のギター音源。買ったはいいものの、実はほどんど使ったことない。8弦だからDjent向きなのかなと思ったが、あまりDjentっぽいプリセットがない。ただ、唯一Djentという名前がついたプリセットの音は確かにDjentっぽい(Djentっぽい音というのもよくわからないけど)。Ample Soundの方は2本までだったが、これは4本分までギタートラッキングに対応している。エフェクター周りのUIがあまり良くないので、上級者向きかもしれない。

METAL-GTX - Unreal Instruments

Unreal InstrumentsのMETAL-GTX

無料のメタル用ギター音源。ダブルトラッキングにも対応。ただし、アンプはついてないので自分で用意する必要がある。
これ自体はただのSFZ形式の音源ライブラリであるため、sforzandoというプレイヤーを立ち上げ、sforzandoからこのライブラリを読みこむことで音を出すことができる。
お金がないときに使っていた音源。ただ、メモリを食うのかCPUを食うのかわからないが、自分の動作環境だと3つか4つ以上のトラックを作るとプロジェクトが重くなってしまうので最近は全然使ってない。
それでも無料でこのクオリティはすごい。ギター音源使ってみたいという方はUnreal Instrumentsから始めてみるといいのではないだろうか。

他にも気になるのが、

  • The Odin II - Solemn Tones

  • Heavier7Strings - Three-body Tech

  • V-METAL - Prominy

とか。
The Odin IIはアンプがついてない。けどHellrazerとか使ってみた感じ、やっぱりアンプは備え付きじゃなくて他のプラグインを使った方がいいような気もする。
Heavier7Stringsは使いやすそうだけど音色が好みじゃないから毎回見送っている。あとデモ音源を聞いた感じちょっと低音出すぎじゃね?と思う。
V-METALも良さげだが、毎回なんだかんだ見送ってしまっている。

ベース

正直ベースはどれがいいとかよくわからない。 MODO BASSとか評判いいけど自分はUIとかキースイッチの挙動とかがあまり好きではなかったので別のものを使っている

DjinnBass - SubMission Audio

SubMission AudioのDjinnBass

いかにもDjent向けなベース音源。すっごい低い音が出る。ダブルドロップCまでのダウンチューニングに対応。音色はDI、ローゲイン、ハイゲインの3種類。Kontakt Playerで実行可能。

DjinnBass 2 - SubMission Audio

同じくSubMission AudioのDjinnBass 2

自分がDjinnBassを買った数日後にリリースされて愕然とした。とはいえDjinnBassを持っていたらupgrade価格で購入できるので、そこまでのダメージはない(はず)。自分はどこがどう違うとかよく確認せずにとりあえず買ってしまったが、これから買おうと思っている人は2の方を買っておけばいいのではなかろうか。

Standard Bass V2 - Unreal Instruments

Unreal InstrumentsのStandard Bass

これまた無料のベース音源で、アンプはついていないものの、無料でこのクオリティはすごい。アーティキュレーションも豊富だし、なんならスラップも打ち込める。DjinnBassを買うまではずっとこれを使っていた。
Unreal Instrumentsの音源はUI表示用のXMLファイルがあるのだが、なぜかこの音源だけはXMLファイルが無い。なぜなのか。

他に気になっているベース音源は

  • EZBass - ToonTrack

  • The Loki Bass 2 - Solemn Tones

  • EuroBass III - SubMission Audio

  • Ample Metal Ray5 III - Ample Sound

あたりだが、しばらくは買わないかなー

Leadシンセ

今のところ、これがあれば十分というものがない。曲によって欲しい音が変わるから仕方ないのだが。
とはいえ、シネマティックかEpicな音だったらだいたい合う気がする。

AEON MELODIC - Heavyocity

HeavyocityのAEON MELODIC

HeavyocityはEpic系の音源で有名だが、これをおすすめしてる人はあんまり見たことないかも。

AEON RHYTHMIC - Heavyocity

同じくHeavyocityのAEON RHYTHMIC

これはLeadというよりARPではあるが、個人的に結構使える音がある。

Leadは他にもCubase備え付きのHALion Sonicとか使ったりするが、今気になっているのはHeavyocityのMOSAIC NEON。

Padシンセ

メタル系の曲で使われるのはだいたいSoft Padだと思うが、未だに良さげなのが見つからない。。
もしおすすめがあれば教えてください。

Impact & FX

Breakdowns At Tiffany'sとかVersus Meとかの曲はBreak downに入るときにImpactやFXが入っていたりする。FXに関してはあまり良いのが見つかってない。なにかおすすめあれば教えてください。

GRAVITY - Heavyocity

HeavyocityのGRAVITY

Pad、Stings、Riser、Hitが入っている。Riserとかはあまり使わないけど、HitとかStingsとかは結構使う。
ところでStingsってなんだ?

メタル系の曲を作るときは汎用的な音源よりも、ちゃんとメタルに特化した音源を買った方がほしい音が一発で出るのでメタル特化型の音源を選んだほうが良いというのが全体の印象。とはいえ、モダンメタルな音を出すには音源選びだけでなく、しっかり音作りしてしっかりミックスしないといけないので一概には言えない。汎用的な音源でもしっかり音作りとミックスをすればいい感じになるかもしれない。

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