見出し画像

OTKの備忘録

   ライブレポとまではいかない、メモのような文章です。多分。後半ネタバレあります。

椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常 福岡初日公演

最初雨かーと思ったけど花粉がましで椎名さんはもしかしたら楽なのではとか考えてルンルンだった。観光もそこそこに会場入りしたら、やはり各々のおめかし具合が素敵すぎて何度も目を奪われた。こんなの椎名林檎のライブでしかみたことない。

席はどセンターやや後方。ホールなのでどの席でも見やすそう。私はこのくらいの規模感が一番好きででももしかしたらソロの実演をホールでみれるのは最後かもしれないとか考えてウッとなる。や、今はそんなことどうでもいい、排除します。

本編の感想としては、むりの一言に集約させると簡単なのだけれど、それじゃ意味ないので。
生きて同じ空間にいるなーと思った。突如頭に日本地図が浮かんで、Googleマップみたくシューッと博多のここサンパレスホールにクローズされて、本当の意味ですぐ側に、生身の椎名林檎がいることを思って今この瞬間ここだけ、というライブがライブであること(?)を実感していた。泣ける。
セトリ含めうそやろ???の連続で過去一疲れた。しんどかった。息が出来なくなって後ずさりした。

テーマ的なもの、個人的めちゃくちゃアバウト記憶捻り出しちょい考察します。衣装は残念ながら細かくみえていないのでパス。
「あの世の門~天国へようこそ」のち「鶏と蛇と豚」でワンタームかな。林檎さんが天に召される映像で、あ、死んだ、、、?となった。乗り物って私それで涅槃連れてってくれるもんだと思ってたのに樹海行ってるしお酒もだめな方向にズブズブいってておっと、、?な感じ。因みにこれは今だから考えられているだけでライブ中は「樹海キターーーーあーーー車の色ピンクやんーーーあーーーー」です。
輪廻転生か、と思いきやここからの上昇っぷりよ。大勉強で載っていた文章を思い出した。「あの世の門~鶏と蛇と豚」から抜け出る、愛かなと思った。"輪廻転生まあ遠慮するものの"って言ってるもんね。あと映像で精子みたいだなと思ったのがあったんだけどどうなんだろう。精子と卵子の結びつき、みたいな。
後半は正直、それこそ氷河期世代の方々への労りとか、実演に来た人々への想いとか、そんなことばかり考えてしまって本当にむりでした。それが詰まってるんじゃないかなって思えて。
おつかれ、美味い酒飲んでまたこの国で精一杯やってこうぜ、ってそんな風に。

私より少し上の世代の方が沢山で、前の席の方が途中涙拭きながら旗を振ってらっしゃるのとかをみてしまって、本当にそれだけで泣けた。真空地帯から約五年、みんなが待ち焦がれていたその気持ちが溢れまくっていて、その間にあったその人にしか分からない苦楽を一斉におつかれって叫びあっている心地がした。
だから酒瓶掲げて「乾杯❗️」って言葉を口にする椎名さんの姿をみた瞬間に、一番聞きたかった言葉をもらえたから、私は私なりに、全部が報われたと思った。やっぱり生じゃないと交わせないものがあるから。

あとはね、序盤に片足振り上げて「けえってきたぞ」と呼びかける姿が恰好良すぎたのとか、口笛が息を吐く音の方が聞こえて面白かったのとか、喋ったと思ったら間違えた?のか急に黙ってサッと辺りを見回すのが可笑しかったのとか、本当に目線一直線上にいて、神々しさに震えたのとか。全部忘れたくないな。
事変の曲をやったのだって、Twitterみてると否定的な声もあったけど、私は全部ひっくるめて意味があってこのツアーでは欠かせない曲がただあれらだったんだろうなって思うし、事変には事変でしか有り得ない音がちゃんとあるから、純粋に嬉しかった。ありがとうって思った。アンコールは個人的にキャパオーバーやったけど。

こんな人がいて本物を届け続けてくれるならなんだって大丈夫だな。このツアーに関わっている全ての人に感謝したいし、最終日まで無事に巡り続けることを祈っております!ℒℴѵℯ!





この記事が参加している募集

#舞台感想

6,007件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?