記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

新時代への扉を見たという

 お世話になっております。GQです。
 半年ぶりどころか8か月ぶりに記事を書いていますが今回はタイトルの通り、ウマ娘の映画についてなんかこういい感じに描けたらいいなと思います。
 感想やらなんやら書くのでネタバレ等ありです。見てない方は是非見に行きましょう。上映している映画館も多いので探せばご近所でやっていると思われます。
 ウマ娘を知らない人からも好評との話も聞いたこともあるのでとりあえずおすすめです。

 まぁ感想といっても考察やら作品内にある小ネタを紹介やら当時を思い返して等のような高尚なことはできないので一オタクのチラ裏以下の内容をつらつら書くだけですのでそのあたりはご了承ください。(そもそも私はウマ娘に触れるまではオグリキャップやディープインパクト、ハルウララぐらいしか知らないパンピーだったので詳しく語れないのが実情である。あ、あとマキバオーとカスケードと黒王号と赤兎馬はしってた。ピーターツーとアマゴワクチンとかベアナックルとか)
 あと文章力等はないので箇条書きとかになって読みにくいと思うけど気にしないでね。

ざっくり感想

 めっちゃ面白かったし感動して普通に泣いた。特にラストの場面はまぁ泣きますわよね…といった感じだった。
 ウマ娘という作品は史実の競走馬のレースを中心に騎手や調教師やオーナーはもちろんこと沢山の関係者やその時に起こった様々な出来事がシナリオにいい感じにまぜまぜされ、我々のもとにお届けされる感じのコンテンツである。
 そして今回は特に少年漫画感の強いお話に感じ2時間という時間の中で笑いあり泣きもありそしてもちろん熱い展開あり、まさに友情努力勝利が見えた作品だと私は思った。 
 
 主人公のジャングルポッケさん(タキオンさん的に言えばポッケ君)の性格がよりそう感じさせるというのもあるのだが、ほかの1期~3期・シングレ・RTTT・スタブロと比べても非常にそれが全面に出ているような気がした。どんなに才能に恵まれていようと絶対に1度しか挑戦が許されないクラシック期の話は、他スポーツ漫画・バトル系漫画における一度負けてしまえば終わりのトーナメント戦などに感じられるような特別感が味わえる(まぁラストはJCだから古馬の方々とバチバチにたたかうのだが)
 そしてクラシック3冠レースは4月・6月・10月と同年内に行われるのでライバルに負けてもリベンジの機会がちゃんと訪れるという意味でも、いわゆるスポーツ漫画でよくある序盤春・夏大会で負けた後に次の秋・冬大会でリベンジだのような流れもしっかりと存在するのが良い。(アイシールド21で春大会で王城に負けた後、次の秋大会で王城と再び戦うなどの流れ。いいよね…)

 といってもシニア期でも連覇を阻むとかクラシック期のリベンジだ的な展開にもできるのでどのみち盛り上がりはできるのだが、やはり同世代のみの一度きりの戦いという熱さは追加点がもらえていいと思う。 

同世代っていいよね

 劇中では主人公のポッケ君を筆頭にアグネスタキオン・マンハッタンカフェ・ダンツフレームの4人が中心に物語が進むわけだけども、よくよく考えるとクラシックを皆勤したのはポッケ君とダンツさん(これほかのダンツ冠名きたらどうするんだろうと思ったがあまりにも今更過ぎるなとタイキシャトルさんを思い出した)の2人かと見終わったあとに思った。
 言わずもがなタキオンは皐月賞後にレースへは参加しなくなり、逆にカフェは菊花賞のみ参戦である。三冠を3頭が分け合ったと思い出すのはRTTT描かれた1999年世代やメインストーリーや2期で触れられたBNWがウマ娘では有名だと思う。それらと違う点であるそもそも全員揃っていない点をしっかりと面白い物語にできるってすごいなと感心するばかりである。
 まぁといってもそもそも3冠を分け合いその分け合った方々が全員ちゃんとすべてに参加していたほうが珍しいのかもしれませんが…(よくよく考えてみたら次の年の3冠も分け合ってはいるが揃ってはいないなと思った)


細かい話 個人的に好きな場面

 映画を見た人には伝わると思うがレース名と距離などがバーンと出てくる場面があるが、あれがとてもいいなと思った。理由は簡単である何かキルラキル味を感じたからである。TRIGGERの作品みたいだなと脳裏をよぎった。
 結構冒頭からバーンと出てくるものでポッケ君のかっちょえぇ声がだんだん纏さん家の流子ちゃんがちらついてきたほどであった。
 あと序盤のポッケ君とダンツさんがタキオンに絡みに行く場面の2人の反応は非常に良かった。ウマ娘というコンテンツの中心はやはりアプリであるがアプリ内でウマ娘たちは3Dで登場するため、この場面の2人の動きはそれらでは味わえないシーンであるのであぁこういうのもいいよねぇ…(いいよねぇ…)とニコニコした。

 あとやはりこれまでの映像化した時に毎度いえることだが、画面の端や背景での小ネタ?等はマシマシでよかった。
やはり一番記憶に残るのは、某着ぐるみであろう。ぶっちゃけあの場面はあそこ以外記憶にない。周りでいろいろ映っていたような気がするがそこらへんで吹っ飛んだ。うーむ恐ろしい。
 その次はやはり映画館にいたトレーナーさんが結構反応していたRTTT世代のダービーウマ娘の人の大活躍だろう。周りの方には大変も申し訳ないがほんの少し声が出てしまった。あんなのずるいよ。余談であるが、今作からウマ娘に入った方が前作でつながりもあるRTTTを視聴した際にギャップがありすぎて困惑したみたいな話を目にした。クソワロタ。

タキオン

 公開されたビジュやら予告編で随分と大暴れするんだろうな思っていた通りすごかったねあなたという印象です。
 主人公はポッケ君でもあるが、君もう一人の主人公出ったのでは?と聞きたくなるような感じでしたね(もちろんダンツさんもカフェさんもよかったですが)
 物語の終盤、ポッケ君とのシーンで、どんなに部屋が汚れていても皐月賞のトロフィーがわかる位置にあったところは
レースから離れていたタキオンも無意識か偶然かはわかりませんがライバルと競い自分の走りで手に入れた頂点はしっかりと忘れずにあったのかなと思いとても感動した。

ポッケ君たちから見たタキオン

 作中というか、ウマ娘全体を通して言えることだと思うのだが勝ちたいという本能と走りたいという衝動そして頂点を目指すということはウマ娘それぞれが秘めているものであり原動力であると思う(主題歌にある通りでござるな)
 作中タキオンは皐月賞後に自身の足で走るということから距離を置いた立場になる。
 それに対してライバルとして追いかける立場にいたポッケ君含め同世代はショックを受ける、タキオンとしては自分のゴールラインまで走り終えた、再選を望む声に対しては皐月賞で決着はもう着いたんだからいいでしょとまさかの発言。同世代の3人から見たら何言ってんだこいつ案件である。
 皐月賞実況での「まずは一冠」というフレーズ、観客のタキオンへの評価、同世代のダンツさんもタキオンの才能について触れるなど、世代の頂点はタキオンでありトゥインクルシリーズの頂点である三冠はタキオンが盤石であるというのが世間の評価でありタキオンのレースから離れるという行為は同世代のウマ娘からは理解しがたいものであった。

 主人公であるポッケ君はフジキセキの走りを見てトゥインクルシリーズの頂点に立つことを目標にトレセン学園の扉をたたいたのだが、そこからタキオンと出会い、タキオンに勝つという新たな頂点(目標)を目指しレースに挑んでいく。だがしかし頂点であったタキオンが突然いなくなってしまった。
 私はポッケ君にとってタキオンはライバルでもあるが憧れでもあったのかなとも感じた。レースで世代をぶっちぎり、最強と謳われたその光速の走りはポッケ君ふくめ同世代の目に脳裏に焼き付いたのだと思う。あこがれはタキオンの活動停止によりポッケ君にとっての呪いになってしまったのかなとも思ったのだ。(表現があれかなと思ったのでここら辺は人それぞれでお願いします)

フジ先輩

 個人的に思ったことだが、いやもしかしたら映画を見た方なら同意してくれるかもしれないが、フジ先輩めっちゃ出番あったね(?)
 いやこれは不満ということではなく、うれしい誤算でありそして何だこの最高な先輩はというかんじある。
 そら公開日にX(旧Twitter)にフジ先輩っておすすめのトレンドにあるはずだわ。一瞬テニプリの方かなとも思ったけど。ネタバレ恐いから見に行ってないので真相は謎である。
 自分ではかなえられなかった夢、トレーナーにクラシックの冠をダービーの勝利をプレゼントするという夢をポッケ君に託すシーンはあ、これが因子継承ってコト…!?と一人でテンションが上がった。拳をこつんと合わせる姿はさながらSFシリーズのリュウとケンを彷彿をさせる(多分私だけかもしれないが)良いシーンだった。トレーナー・フジ先輩・ポッケ君それぞれやってるのいいよね。
 

ポッケ君とフジ先輩とタキオン

 個人的にどちらも相手を光(憧れ)として見ているのかなと感じた。
 後半、悩んでいたポッケ君に対して並走というサプライズを用意するフジ先輩の姿は神々しかった。ポッケ君の走りたいと思う原点はフジ先輩のレースであり、その同じ場所を目指すために学園に入った。そして今は逆にポッケ君の走りを見てフジ先輩は走りたいという気持ちが沸き並走をした。
 ここでもやはり本能と衝動が根幹になっており、ポッケ君が吹っ切れるきっかけにも慣れた名シーンである。
 あと水を差してあれなんですけど、あの時期のあの時間帯であの格好は流石に寒いと思うのわたし。

 フジ先輩とは直接かかわってはいないがタキオンという存在はフジキセキを重なるなぁとも持った。タキオンがレースから離れると知った時にポッケ君の中でフジ先輩が走れなくなってしまったことを若干重ねたんでないかなと思った。どちらも才能がありクラシックレースでの活躍を見込まれていたわけであるが、現実は残酷でフジ先輩はけがのためレースから離れることになる。
 だからこそ怪我というどうもしようない事実ではなく、自ら歩みを止めまだ走れるということを無視したタキオンの行動は余計にポッケ君にぶっ刺さんたのだろうなぁと思った。

覇王

 今作のラスボス。2001年どころか2000年の時からずっとラスボス我らが覇王T.M.Opera oさんである。
 前作であるRTTTからわかっていることである非常に素晴らしいお性格をしており、倒すべきラスボスというよりも超えるべきラスボスといった感じで清々しいほど最強感を出してくれる名優であった。
 前半の方にでてきた2000年有馬記念の抜け出しは実況も踏まえてなんかすごい再現度だったなぁと感動した。話に聞いたところによると実際のレースでオペラオーさんは自らの空いたところを見つけ走っていったというお話を聞いた。なにそれこわい。カイチョー!の日本ダービーも騎手の指示をスルーしてカイチョー!が自分でスパートをかけたみたいな話を聞いたことがあるが、7冠馬ともなるとそういったこともできるのか なと思った。
 今作的に言うのであれば、勝ちたいという本能が勝利への道を照らしてくれたというかたちなんでしょうかね。実際泥?が跳ね自分の顔に当たったとしても、オペラオーさんは走りを止めず勝利を勝ち取ったという感じになるのかなとも思った。 
あとレースよく見ると外から突っ込んでくる1流ことキングヘイローさんもちゃんといた。
 あと全く関係ない話だけどポッケ君の同室はトプロさんのはずだが、有馬記念を見ている際にあまりオペラオーさんについて詳しくないような感じだった。同室から世紀末覇王について少しくらいは聞かなかったのだろうかと思った、が史実ではポッケ君が2歳の時の話だし学年上がって部屋とか同室の人が変更になりようやくとプロさんに出会ったのだろうと勝手に納得した。 正解は知らん。

カフェさんとダンツさん

 ポッケ君のあこがれ等を書いたが、カフェさんの場合お友達に追い付けるような走りを目指しているわけである。
 だがそれに追いついたのは自身ではなくレースで前を走るタキオンの姿だった。タキオンは自分の目指す先、頂点に先にたどり着いたのである、まぁなんと罪なウマ娘ですコト。

 ダンツさんは同世代として出番が多くクラシック皆勤は達成しているが、劇中では惜しくもG1を勝ち取るには至らなかったですが(その後宝塚記念で勝っているとのこと)勝利への努力はひたむきに取り組んでおり、まさしく勝ちへの本能をしっかりを出している素晴らしい方でした。

 色々踏まえるとなんかタキオンという光がいかに同世代に焼き付いたうえに、いかに迷惑に去ろうとしたのかのような話にみえますね(そんなお話はないですが)

おわり

 適当に描きたいことを一気に書きなぐったせいで収拾がつかなくなったのでここらへんで最後にしたいです。

 最初にも言いましたが本当に面白い!

ラストのシーンにはあまり触れなかったけどそこらへんはご自身で見てね。
 

この記事が参加している募集

#映画感想文

68,640件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?