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破壊的テクノロジーの最近の事例

 ボルドリッジの2021-2022年の改訂で登場した「デジタル経済と第四次産業革命」では、戦略のプロセスにおいて、破壊的なテクノロジーへの備えがどのようになっているかを確認しています。

 2021-2022年版では、とりわけ深刻な課題は、競争上の地位や市場を脅かす破壊的なテクノロジーに対して備えることであるとして、そのようなテクノロジーの主要な事例として次のものを挙げています。

・セルフサービスの精算(セルフレジ)や人と人とのやりとりに代わるオンラインサポート
・様々な種類の実店舗での購入に代わるオンライン購入(オンラインストア)
・携帯電話やポケットカメラ、MP3プレーヤー、電卓、GPSデバイスに大幅に取って代わるスマートフォンとそのアプリ
・他のコミュニケーション手段を上回るソーシャルメディア

 多くの業界で変化を推進し続けている振興技術は
・データ分析の活用
・モノのインターネット(IoT)
・人工知能(AI)
・クラウドオペレーションの採用
・大規模なデータセットによって可能となったビジネスおよびプロセスのモデル化
・強化された自動化
・その他の「スマート」テクノロジー

 特に、事業や組織での人工知能の3つの成長している用途は次のとおりです。
(1)プロセスの自動化(製造プロセスや紛失したクレジットカードやATMカードの交換など、物理的かつデジタルな作業の自動化を含む)
(2)膨大な量のデータのパターンを検出し、その意味を解釈するための認知的洞察(たとえば、顧客が何を購入するかを予測したり、安全性/品質の問題を特定したりするため)
(3)自然言語のチャットボット、インテリジェントエージェント、機械学習を使用して従業員と顧客を引き付ける認知的関与
(たとえば、
・24時間年中無休の顧客サービス
・従業員の質問に答えるための内部サイト
・小売業者向けの製品/サービス推奨システム
・健康プロバイダー向けの健康治療推奨システム
など)

 2019-2020年版では、破壊的なテクノロジーの例として次のものを挙げていました。
・従来型の通信、コンピューティング、およびすべてのタイプの商取引に挑むスマートフォン
・実店舗に挑むオンラインストア
・他のすべてのコミュニケーション手段に挑む電子メール、メッセージング、およびソーシャルメディア
・従来の交通サービスに挑むアプリベースの乗車サービス

また、多くの業界で変化を推進し続けている振興技術としては次の4つを
・モバイルソリューション
・コグニティブコンピューティング(または人工知能)
・クラウドコンピューティング
・モノのインターネット

 2019-2020年版と2021-2022年版は似ているようで少し違いますね。変化のスピード(流行り廃り?)を感じます。



 

 

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