イノベーションのピラミッド

イノベーションは、日常の改善活動とは別の、特別な活動の結果生まれる、という考え方は一般的ですが、ボルドリッジでは、改善の積み重ねの先にイノベーションを生み出す組織があるという考え方をとっています。

組織としてイノベーションを起こすことが、改善の積み重ねの先にある、という考え方は、次のカンター教授の研究成果などがベースとなっています。

カンター教授は、アイデアのブロックの積み重ねでイノベーションのピラミッドが出来上がるというイメージで、イノベーションが生まれるメカニズムを説明しています。

ピラミッドの底部  たくさんの小さなアイデアが沸き上がる
・すべての従業員が参画する
・すぐに取り組める簡単な改善活動が迅速に実行に移される
・複数の部門の関与や長期的な取り組みが必要な課題は「真ん中」に吸い上げられる

ピラミッドの真ん中  可能性のあるアイディアを洗練し孵化する
・管理者層も参画する
・幾つものアイデアが組み合わされてプロジェクトとして実行される   

ピラミッドの上部  大きなブレークスルーが生まれる
・経営層も参画する
・底部で成功したアイデアやプロジェクトで試行したアイデアのセットが組織的なサポートを受けて実行される

図にしてみるとわかり易いかもしれませんが、それは次の機会に。

ピラミッドの底部で日々生まれる新しいアイディアから、何をピラミッドの真ん中、さらには、ピラミッドの上部で取り上げるかは、インテリジェントリスクというリスクの考え方によります。


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