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高いパフォーマンスを生み出す組織

 パフォーマンス(PERFORMANCE)は、プロセス、製品、および顧客から得られた出力(Output)とその成果(Outcome)です。それにより、組織の結果を評価し、将来の見込み値、標準値、過去の結果、到達目標、および他の組織の結果と比較することを可能にします。(ボリドリッジ主要用語集より。翻訳筆者)

 パフォーマンスが高い、高いパフォーマンスとは、どのような状態を言うのでしょうか。ボルドリッジでは次のように定義しています。

高いパフォーマンス(HIGH PERFORMANCE)
品質、生産性、イノベーション率、サイクルタイムなど、組織全体および個々人のパフォーマンスがこれまでになく高いレベルにあること。
ボルドリッジ主要用語集より。翻訳筆者)

 高いパフォーマンスによって、顧客やその他の利害関係者にとってのサービスと価値の向上を実現することができます。

 高いパフォーマンスを生み出す方法は、形態や機能、動機づけの仕組みによって異なります。
 高いパフォーマンスは、働き手エンゲージメントによって生じ、また、働き手エンゲージメントをさらに強固にします。

 エンゲージメントの高い働き手が、高いパフォーマンスを生むということです。これは、長年のギャラップ社の調査などで数値的にも示されていることです。
 ギャラップ社の働き手エンゲージメント調査「Q12」では、「私は仕事の上で、自分が何を期待されているかがわかっている」「仕事上で、最高の友人と呼べる人がいる」など、12の質問を挙げています。裏返せば、これらが働き手エンゲージメントを強くする要因と言えます。
 「仕事上で、最高の友人と呼べる人がいる」ことがエンゲージメントにどのように作用するかは、理論的に説明するのは難しいのですが、数多くの統計データから導かれた結果で、12の質問の一つに加わったとのことです。理論でなく、実践による結論です。(ギャラップ社のQ12については、ウェブ上に多くの情報があります。そちらをご参照ください。)

 ボルドリッジでは、働き手エンゲージメントに関係するものとして、次のものを挙げています。
・経営陣と働き手(労働組合を含む)との協力
・チームなども含めた業務単位間の協力
・働き手への権限移譲(個々人に結果に対する責任を持たせることを含む)
・計画立案への働き手の参画

さらには
・個人および組織のスキルの学習と形成
・他の組織からの学び
・柔軟性を持ったジョブ設計と業務の割り当て
・意思決定が分散化され、最前線に最も近いところで意思決定がなされる、フラットな組織構造とその維持
・パフォーマンス評価尺度の効果的な使用(他との比較など)
などを挙げています。

 多くの組織は、組織のパフォーマンス、チームや個人の貢献、スキル形成などの要因に基づいて、金銭的あるいは非金銭的な動機付けを用いて、高いパフォーマンスを挙げるように導いています。

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 ボルドリッジの質問に取り組む前に、ボルドリッジで使う重要な用語について確認するのがよいでしょう。

 筆者らGQFが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府機関NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


 
















































































































































 

 

 

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