エコシステムを理解する
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、高いパフォーマンスを実現するための「証明された」リーダーシップと経営の実践的な方法(プラクティス)を示したものです。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークにたびたび登場するのが、「ビジネスエコシステム(business ecosystem)」です。
幅広い分野にわたる製品やサービスの増加とグローバリゼーションに伴い、多くの組織は、ビジネスエコシステムにますます依存しています。
ビジネスエコシステムは、サプライヤー、パートナー、協力者、さらには顧客や競合他社をも含むネットワークで、それぞれの役割は必要に応じて変化します。
エコシステムを活用することで、分散型のリスク管理が可能となり、新しいビジネスモデル、新しい顧客、新しい人材プールなどが得られ、また、顧客の期待に応えるより高い効率が得られる可能性があります。
組織の成長が、エコシステムの集合的な成長と将来に備える能力に依存することもあります。
競争はさまざまな業界の組織からのものであるため、組織はエコシステムを通じて新しい斬新な製品・サービスを生み出すことによって、競合他社から際立つことができるかもしれません。
こうしたことから、組織はエコシステムを戦略的に見る必要があります。
組織は、組織のビジョンと到達目標をサポートする新しいパートナーシップの提携、コンソーシアム、バリューウェブ(value webs、バリューチェーンの拡張)およびビジネスモデルに対してオープンであることが求められます。
エコシステムにおける役割はには、パートナー、協働者、サプライヤー、競争相手、顧客、あるいは、これらのいくつかを兼ねたものがあります。
戦略では、自身の役割、および、エコシステムにおいて望まれる役割を考慮する必要があります。
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この記事は、2021-2022年版 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク をの審査基準の説明(criteria ccommentary)もとにしています。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは有償ですが、筆者らが翻訳した要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府のウェブサイトから無償でダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。
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