組織プロフィールの質問に答えてみる 組織環境(1)
ボルドリッジは「組織のパフォーマンスを改善するための重要な質問」集です。
質問は、組織プロフィール、プロセス(カテゴリー1~6)、結果(カテゴリー7)に分かれています。
最初は、組織プロフィールに関する質問です。
そこにあるのは、答えられるかどうかを答える、「簡単な洞察(easyInsight)」にあった質問と同じです。
実際にはどのように答えるのか、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーの質問について、少し見てみます。
組織プロフィールの最初の質問は「(1)製品・サービス」です。
それには、次の3つの質問があります。
・主な製品・サービスは何ですか?
・組織の成功に対するそれぞれの相対的な重要性はどうなっていますか?
・製品を提供するためにどのような方法を用いていますか?
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より引用)
「製品・サービス」は、組織が市場に提供している商品・サービスをいいます。
自動車メーカーの例で言えば、当組織の製品は自動車です、というような大きなくくりや、乗用車、トラック、バス、といった種別ではなく、実際に市場に提供している製品名、シリーズ名、などを答えます。
「それぞれの相対的な重要性」は、例えば、主な製品・サービスそれぞれの売上比率であるとか、利益に対する貢献度、あるいは繰り返し利用いただくお客様の数など、その判断にはいろいろな観点が考えられます。場合によっては、売上や数量が一番大きい商品・サービスが、利益における貢献では一番ではないこともあります。また、現在は稼ぎ頭であってもすでに製品ライフサイクルでは衰退期にあり、別の新たな製品・サービスを重要として挙げることが必要となってくるかもしれません。
自動車メーカーの例では、シリーズA、シリーズB、シリーズCが主要な製品であれば、台数ベースや金額ベースで、組織内でのそれぞれの比率などをもとに、それぞれについて組織内での位置づけを答えます。
最終顧客に製品・サービスを提供する方法には、直接納入、および、ディーラー・流通業者・協力会社・チャネル提携先などを通じての直接でない納入があります。
このような感じで質問に回答していきます。答えられるかどうかを答える、についても少し具体的にイメージできたかと思います。
筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府機関NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。
(図は、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークから引用。翻訳筆者。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?