見出し画像

イノベーションを生み出す組織をつくる

 組織の戦略で最強のものはまさに「戦略」、戦いを略す(はぶく)ことです。このために有効なのがイノベーション。同質競争から抜け出して、ひとり先を行きます。

 ボルドリッジでは、パフォーマンスエクセレンスを追求し、成熟度を高めて行くと、改善(向上)のサイクルが組織に定着した先に、イノベーションを生み出す組織となるとしています。
 すなわち、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(プログラム)に取り組むことは、イノベーションを生み出す組織づくりを目指すことです。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークでは、核となる価値観と概念で11個の重要な価値観を提示しています。

 その中で最も重要なのは、図の中心にある「システム的視点」ですが、私が一番気になるの(お気に入り)は「イノベーションに取り組む」です。2000年の改訂から、核となる価値観と概念の一つとなりました。

イノベーションに取り組む
イノベーションとは、利害関係者に新しい価値をもたらすことを目的とし
て、製品、サービス、プログラム、プロセス、運用、およびビジネスモデルを改善するために意味のある変更を加えることを意味します。イノベーションには、支援的な環境、戦略的機会を特定するプロセス、およびインテリジェントリスクである機会の追求が必要です。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より)

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークはイノベーションに取り組むことを組織に組み込むための仕掛けです。

 イノベーションを生み出す組織づくりは経営における重要な課題ですが、その答えとしてISOではようやく2019年にISO56002として、イノベーションマネジメントシステムの手引書が公開されました。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?