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倫理的な行動

 組織の行動原則について見ていきます。

 組織の行動原則には、道徳的な行動原則、事業を行うための一般的な行動原則および業界や業種特有の行動原則があります。これらは、組織を運営するにあたって遵守すべきすべての法律や規制を補足するものであって、組織の文化と価値観の基礎となります。
 これらの原則は、正しいことと間違っていることを区別するものです。

 これらの原則は、派遣社員から取締役会のメンバーまで、組織に属するすべての人々がそれに従って行動するものです。特に、経営幹部は、これらの行動原則の模範となることが求められます。それがリーダーの役割です。
 これらの原則は、常日ごろ共有され徹底されることで組織に定着します。

 ボルドリッジでは、倫理的行動として、この行動原則について理解を進めます。

倫理的行動(ETHICAL BEHAVIOR.)
組織のすべての意思決定、活動、および利害関係者とのやり取りが、道徳的および職業上の行動原則に則ったようにするために組織が行う行動。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より引用)

 倫理的行動は、働き手、株主、顧客、パートナー、サプライヤー、地域社会など、組織とすべての利害関係者とのやり取りに関わります。

 組織のリーダーは、組織のミッションとビジョンを組織の倫理原則と一貫性をもたせる責任があります。適切に設計され、明確に表現された倫理原則により、組織に属する人々は確信を持って効果的な決定を下すことができます。
 組織によっては、倫理原則は、もしそれに反すれば組織や社会に悪影響を与える可能性のある行動を制限する境界条件としても機能します。

 ボルドリッジでは、その基盤である核となる価値観と概念のひとつに「倫理と透明性」をおいて、その重要性を強調しています。

倫理と透明性(Ethics and Transparency)
 組織は、すべての利害関係者の取引とやり取りにおいて、すべての働き手による倫理的行動を強調する必要があります。経営幹部は、透明性を含む倫理的行動の模範である必要があります。これは、リーダーシップと経営の面での率直でオープンなコミュニケーションと、正確な情報の共有を特徴とします。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より引用)

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国政府のウェブサイトからダウンロードできます。
 下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


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