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イノベーションを支援する環境

イノベーションとは、意味のある変更を加えて、組織の製品、サービス、プログラム、プロセス、業務運用、あるいは、ビジネスモデルを改善することです。まず、製品やサービスそのものだけでないことを理解します。

イノベーションには、利害関係者のために新しい価値を創造するという目的があります。顧客だけでなく、あるものは従業員に、あるいものは地域社会に、あるものはビジネスパートナーや更に広く業界に、新しい価値を創造し提供します。

イノベーションには、
・イノベーションを支援する環境
・取り組むべき課題を特定する仕組み
・インテリジェントリスクの追求
の3つが必要です。

イノベーションを支援する環境はどのように構築するか。

クリステンセン、ダイアー、グレガーセンが著した「イノベーションのDNA」(Harvard Business School Press、2012)では、イノベーターには
関連付け、質問、観察、ネットワーキング、実験という5つの特徴があるとしています。

関連付け・・・異なる入力を結びつける
質問・・・常に現状に疑問をもつ
観察・・・周りの世界で起きていることを見る
ネットワーキング・・・アイデアを出し合い、新しい洞察を導く
実験・・・新しいアイデアを試し、新しい経験をする

イノベーターのこれらの特徴を磨き上げるために、組織は支援的な環境を構築します。このためには次のような取り組みが有効です。
1.計画と実行管理の仕組みに柔軟性と俊敏性を強化する。
  これによって、変化する内外の環境に適応できるようにします。
2.アイデアの生成に全員を参加させる。
  組織の誰もが自分の考えやアイデアを提案できるようにします。
3.限界に挑む優れた人材に力を与える。
  もちろん、組織の核となる価値観の範囲内で。
4.新しい才能を雇う。
  新しい人々は新しいアイデアをもたらし、組織の近視眼を防ぎます。
5.新しい内部連携を促進する。
  異なった視点や洞察を持つグループが一緒に活動するようにします。
6.パートナーやサプライヤー、顧客を巻き込む。
  自分たちだけでは理解できないビジネスの側面を理解しています。
7.リスクを取ることを支援し、失敗に報いる。
  これはイノベーションと創造的思考を促進します。
8.イノベーターの5つの特徴について従業員を訓練する。
  革新的なアイデアにつながる概念を従業員に気づかせます。

イノベーションを支援する環境を構築することで、組織がイノベーションに取り組むことを後押しします。

イノベーションに取り組む
イノベーションとは、利害関係者に新しい価値をもたらすことを目的とし
て、製品、サービス、プログラム、プロセス、運用、およびビジネスモデルを改善するために意味のある変更を加えることを意味します。イノベーションには、支援的な環境、戦略的機会を特定するプロセス、およびインテリジェントリスクである機会の追求が必要です。
ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】より)






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