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イノベーションには組織内の知を結集する

「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」を活用した内部統制の仕組みづくりでは、内部統制に関わる組織経営のプロセスを8つの側面(カテゴリ)に分けて、質問を通じて具体的に仕組みに落とし込んでいきます。

 カテゴリー7.環境変化に合わせたイノベーションの実現について見ています。

 イノベーションを支える組織文化・風土づくりについて確認します。

7.(4)組織内の知を全て結集する仕組み
 イノベーションは特定の人や部門が行うものではなく、組織のすべての知の結集が必要なことを理解していますか。

 イノベーションは、新製品や新しいサービスについて語られることが多いですが、既存の製品・サービス群とは異なる全く新しい製品・サービスについては、部署を別にして取り組む方法が提案されています。

 イノベーションとは、意味のある変更を加えて、組織の製品、サービス、プログラム、プロセス、業務運用、ビジネスモデル、あるいは、社会の幸福を改善することであり、企業経営のあらゆる場面で起こりうるものです。

 こうしたことから、イノベーションは、特別な人や部署だけでなく、組織にいる全ての人の業務に関連することがわかります。

 イノベーションを達成するためには、
・従業員全員の不断の改善・改革の意識、
・柔軟な組織風土、そして、
・多様性(様々な立場、思想、専門的な視点など)を受容する組織風土
・組織内の知を集め、集めた組織内の多様な知を関係者と共有する仕組みを構築すること
が重要です。

 また、外部との連携、組織にはない知を取り込んで、顧客・社会に価値を提供するための、アイディアを自由に議論できる環境を整備します。(オープン・イノベーション)

 こうした環境のもと、イノベーション実現プロセスを意識して、推進します。

イノベーション実現プロセス

イノベーションの姿勢と方向性の確認

価値発見

価値設計

価値実証

価値実現

 イノベーション実現プロセスについては、別の機会に詳しく説明いたします。

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内部統制評価基準改訂版「内部統制評価基準 勝ち抜く会社の800のポイント」については、NPO法人内部統制評価機構のウェブサイトをご覧ください。

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 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の経営フレームワークです。筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。


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