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令和話題に上がる事はまずないちょっと昔の微妙な知名度のテレビゲームとその音楽の話2「ウェルカムハウス1&2」

どうも〜

第二話、ウェルカムハウス

PS黎明期の1996年の2月、同年12月にガスト(ゲーム会社)から発売された3Dアドベンチャー。
主人公キートン君は親戚のおじさんの屋敷に招待されるが、その屋敷には数多のトラップが待ち構えていた!
プレイヤーは屋敷に閉じ込められたキートン君を操作しておじさんに会い、屋敷から脱出しよう!

という感じのゲームです。オフィシャルな説明が見当たらなかったので自分で書きました。

雑誌とかで取り上げられてた記憶もないし、ネットでもたまに個人サイトの『クソゲーを斬る!』みたいなコンテンツ(※1)で見かけるくらいだったのですが、どうも最近実況プレイ界隈でブームが来てるらしく、中古価格が高騰してるようです。

↑※1ウェルカムハウスを紹介する個人サイトってこんなだったよねの再現

ネットの話はいいのでゲームと音楽の話します。

初代ウェルカムハウスの話

先述した通り屋敷にはトラップが張り巡らされているのですが、トラップに引っかかってもゲームオーバーにはならないし進行不可能な状況に陥る事も無かったので安心してトラップに引っかかれます。(引っかかれるって何?)

トラップとは、

窓から出ようとしたら指挟んでoh!

階段登ろうとしたら段差が無くなって坂になりツツー、ズデーン!

部屋入ったら左右からシンバルに挟まれてガシャーン!

みたいな感じです。
トラップに引っかかるとどこからかアメリカンな笑い声が聞こえてきます。

ペラペラになったキートン君「ぴよぴよぴよぴよ…」
笑い声「HAHAHA!」

という感じです。

ついでに3Dアドベンチャーとはいっても方向転換は左右90度ずつ、移動は将棋のようにマス目毎にしか移動できません。
キートン君の走り方も不自然です。

当時の技術をご存知ない方は「1996年にしては頑張ってた方なのかな〜」と気を遣うかもしれませんが、当時でも「これは無いだろ」と思っていたので安心して下さい。

で、ウェルカムハウス1、ステージの音楽は前半と後半の2曲しかありません、私は前半のアメリカンなジャズブルースっぽい曲が好きです。

しかし、ゲーム中に存在する「レコード」というアイテムをあるエリアに存在するジュークボックスに入れれば有名曲が聴けます。

作中で入手できるレコードは、

ドリス・デイ『ケ・セラ・セラ(Whatever Will Be, Will Be)』(本人歌唱)
ジョー・ガーランド『In the Mood』(バンド不明)
ベートーベン『皇帝』(バンド不明)

など。
但しジュークボックスがある部屋でしか聴けないのでBGMにはできません。

で、ウェルカムハウス2の話

前作が売れたのか、今回はフルボイスになり走り方も改善されました。パッケージを紛失したのでうろ覚えですがパッケージのデザインも初代より気合いが入ってた気がします。でもマップほぼ同じだしマス目移動。
コンセプトも同じですが、今作では要所要所で電話でヒントを聞きながら進めていくのですが、いちいち電話が爆発します。
最初は笑えますが飽きてきます。

今作でもレコードは健在。ジュークボックスがある部屋でしか聴けないのも健在。

レコードは、

ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ『Rock Around the Clock』
ニール・セダカ『Oh!Carol』(双方本人歌唱)

など。

ですが、今作では新たに山西利治氏をコンポーザーに加えBGMも5曲に倍増!

アメリカンなジャズブルースが5曲も楽しめます。

このBGMは、作中に登場する遊技場限定で流れる曲を除き、色んな場所に置いてあるラジオを使って気分に合わせて替えられます。
私はそのBGMがとても好きで、曲をPC経由でLISMOやスマホに取り込んで聴いている程です。

さっきYouTubeで ウェルカムハウス ostとかで検索しましたが、権利が厳しいようで存在しませんでした。

この山西利治氏の曲をお聴かせできないのが悔しい。作中で聴けるフールドアゲインとコレクションとか遊技場の話をしたかったから書いたのに。

余談

ウェルカムハウスはゲームソフトですが、2枚ともCDプレイヤァァーーーァァァア!!!で再生すると各種ムービーシーンの曲と登場するレコード音源が聴けますが、2はムービーシーン、レコードの曲、遊技場の曲のアコースティックバージョン(ゲーム中で流れるのとは別のアレンジ)が再生されるのみでプレイ中にラジオで選べる4曲は聴けません。(ゲームソフトをCDプレイヤーに入れてはいけません)
更に最近サントラも配信されたようですが、遊技場の別アレンジ含めて5曲の名曲は含まれていないようです。馬鹿じゃないの。

まとめ

多分このゲームはアクション性がない3Dコメディアドベンチャーで、作中の謎を解きながらトラップに引っかかる様子で笑う、最近風の言い方をすると『3D脱出ゲーム』なんだと思います。
ゲームとして面白いか面白くないかと言うと、私と兄は笑ってたので面白いんじゃないでしょうか。私は29ですがまだイカボード先生のこわい森の夜で笑えます。
ただこれ100円で売ってたとかどっかのゲーム誌編集部に落ちてたの拾ったならともかく、1000円近く出して買ったらちょっと……ってなるんじゃないですかねぇ。

ですが、2のBGMはオススメです。
サントラ買うなら中古で初代と2を買ってゲーム中でラジオを弄るか現実でCDプレイヤーにソフト入れて聴いて欲しい。(ゲームソフトをCDプレイヤーに入れてはいけません)

「中古で買ってもメーカーや開発者の利益にはならない」と知っていてもそんな事言っちゃうくらい曲が好きです。

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