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パパに賞味期限があるって知ってる!?「パパ×キャリアの価値を考える」(イベントレポート)

グロービス・ワーキングペアレンツクラブ幹事の大塚です。
本日は、2021/2/5(金)に開催した「パパに賞味期限があるって知ってる!?パパ×キャリアの価値を考える」のイベントレポートをお届けします。

このイベントは、グラブ名をワーキングマザーからペアレンツクラブに変更して初めてパパにフォーカスしたイベントです。
記念すべき本イベントのゲストは、厚労省認定イクメンの星で男性育休コンサルタントの広中秀俊さんです!男性の方も多く参加してくださいました。

まずは、参加者でアイスブレイク
今までのイベントでも参加者同士のアイスブレイクは恒例でしたが、今回は心理的安全性を考慮して、初の男女別でのアイスブレイクを行いました。私は、女性のみなさんと男性の育休について盛り上がりました。

いよいよ、ゲストの広中さんのご登壇!
広中さんは、20年間の大企業時代を卒業し、現在はポートフォリオワーカーとしてご活躍されています。ある調査で、日本の18歳が「日本がよくなる」と答えた割合は、わずか10%と非常に少ない値だったようです。広中さんは、子供たちのためによい社会をつくりたいというミッションを掲げられて活動されています。

広中 秀俊 さん
大学卒業後、ミサワホーム入社。
住宅営業、経理、まちづくり事業、働き方改革推進を経験。
大企業50社のコミュニティ「ONE JAPAN」の事務局担当。
2児の父親であり、厚生労働省から「イクメンの星」に認定され、イクメンスピーチ甲子園2018では審査員を担当。「育児を負担からエンタメに」をビジョンに、男性育休が当たり前になる世の中を目指し啓蒙活動、コンサルを展開する。2019年4月からは独立し、収入の分散化を図りポートフォリオワーカーを実践。

ポートフォリオワーカーとは
世の中に仕事の数は2万種類もあるそうです!広中さんは、収入ポートフォリオの分散、80~90歳まで働くためのフレキシブルなワークスタイルを獲得できるポートフォリオワーカーに転身されました。ポートフォリオワーカーは、時間、仕事を自分で組み立てられるため、自己決定感が高まり、幸福感も高まるという効果もあるようです。お子さんとの時間も積極的にとったことで、こどもから好奇心をチャージできることを実感し、仕事への活力にもなっているとのことでした。

豊かに働くための3大ツール(FIT)
Fukugyo 副業
Ikukyu  育休
Telework テレワーク

VUCA時代においてどのように働いていくのかを考えるきっかけにもなりました。広中さんのポートフォリオワーカーの詳細はこちら。

出産育児が「得」する社会をつくりたい
若い世代は、出産育児に対して「大変、待機児童問題」などネガティブなイメージを持つ人も多いようです。2019年度の男性育休取得率は約7%、内訳をみると半分は1週間以内の取得に留まっています。しかし、新入社員男性の育休取得希望者は、80%と高く現状とのかなりのGAPが生じています。日本には育休難民がたくさんいることがわかりました。制度が整っていても風土に課題がある会社もまだまだあるのかもしれませんね。取得率を高めるためには義務化が必要なのか?今後の国の動きにも注目したいです。

日本の育休制度は世界一、育休のメリットとは!
なんと、日本の育児休業の給付期間や給付額を加味すると、日本は世界一充実した制度であるという衝撃の事実が!さらに、育休は社員の給与支払いが発生しない期間が生じるため、会社の利益にも貢献できるというお話も印象的でした。こんなに素敵な環境が整っているのであれば、日本も育休取得率が高まるといいなと思いました。

パパの賞味期限とは?
いよいよ本題の賞味期限問題へ。
「パパの賞味期限?」とインパクトとのあるイベント名に、イベント前のメッセンジャーグループでも「そもそも賞味期限って何?」、「パパはものなの?」、「その言葉の定義は?」と盛り上がり、もやもやを感じつつ当日を迎えるかたも多かったと思います。
隠れた前提が気になるグロービス生ですが、今回の言葉の定義は人によって違ってOK!それぞれが自分の中で期限を意識することで、今の自分(父親として子供とどう接しているのか?)と向き合って欲しいという思いがありました。グロービスでの学びとファミリーマネジメントの両立は、参加者のみなさんがいつも課題感を持たれていますので、何か気付きを持ち帰っていただけたら嬉しいなと思います。
広中さんが考える賞味期限は、パパよりも友達の時間が増えた時と定義されていました。
「みなさんは、いつまでが期限と考え、今お子さんとどのように接していますか?」
人生100年時代に突入し、80歳まで働くとなるとなれば、そのうちの1カ月は育休をとって子育てに専念する時間があってもよいのではとお話されていました。

好奇心は子供から学ぶ
「シャボン玉はどうして丸いの?」って発想はなかなか大人のコミュニティからは生まれませんよね。子供たちは私たち大人にはない多くの好奇心を持っています。VUCAの時代には、この好奇心が求められる機会が多くなるので、子供から好奇心をチャージできるという子育てをポジティブに捉えるマインドセットも大切というメッセージもありました。
子供の好奇心をみんなで振り返る時間もあり、なぜ水は切れないのか?とお風呂でいつも考えている長男を思い出し、改めて子供の好奇心ってすごいなと子供を見つめなおす時間になりました。

グループワーク&チャットタイム
広中さんのお話を聞いて、先程のメンバーと感想のシェアを行いました。そして、アプトプットのチャットタイム。

まず初めに、男性の方々の感想をシェア

今回在宅勤務なので育休の必要性に気づけましたが、そうでなければ気づけなかったかもと思いました
次の子が生まれる時は育休を取るように仕事を回そうと思いました
育休の制度について、無知だった!会社にとってもプラスとは!
「ポートフォリオワーカー」を目指します!

次に女性の方から男性の育休におけるコメント

食事が作れないと休んでも意味ないと思います!
育休中は、子どもの授乳以外のすべてのことを請け負ってほしいです。家事はもちろん、育児も
産後はとにかく寝る時間がほしいので、そのための協力をしてほしいです
稼いできてもらった方が嬉しい
夫が育休を1カ月取得してくれてとても助かりました!

育休をとっても何もしないと奥さんの負担が増えるという悪循環になってしまいますので、男性のみなさんはご留意を。そんな中、夜は奥さんの睡眠時間を優先し、自分がミルクを上げていたという素晴らしい男性のお話もあり、とても感動しました!
産後の夫のかかわり方がその後の夫婦の関係性に影響を与えるというデータも出ていますので、協力して育てていきたいですね。

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育児制度は、日本の会社員の最強カード!
厚労省のイクメンの星は毎年募集があるようなので、本日の参加者からイクメンの星の方が誕生する日がくるといいなと思いました。
ご興味のあるかたは是非!

イベント後のアンケートでは以下のような感想をいただきました。

出産育児が「得」する社会をつくりたいというメッセージに共感しました!子供からの好奇心の学び。チャットの皆様の投稿も学びになりました!
育休を取って子供と向き合おうと努力しているパパがこんなにたくさんいることに感動しました!
参加者同士の話で育児の励みになりました。

育休の取得が本人、家族、会社にとってWelcomeな社会にしていきたいですね。

次回のグロービスワーキングペアレンツのイベントは、絵本ナビCEOの金柿さんをお迎えし、「パパママ部下の成果を引き出す組織作り」をテーマに開催いたします。次回もお楽しみに!

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