新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
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勤務先における新型コロナウイルス(COVID-19)の対策に関する緊急アンケート調査

こんにちは。ゼネラルパートナーズです。

今回は、「勤務先における新型コロナウイルス(COVID-19)の対策に関する
緊急アンケート調査」をお届けします。

今般、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が社会のあちらこちらで及ぼし始めています。つい先日も政府が全国の自治体に休校要請を出すなど、非常事態の様相を呈しています。

そこで障がい者総合研究所では、障害者が働く勤務先では現在どういったウイルス対策がなされているかを調査するために緊急のアンケートを行いました。

対象者:障がい者総合研究所アンケートモニター(回答者属性は巻末をご覧ください)
実施方法:インターネット調査
アンケート期間:2020/2/28~2020/3/5(有効回答者数:163名)


【質問1】勤務先で新型コロナウイルスの対策を行っていますか?

コロナ1


【質問2】実際に勤務先で実施されている対策は?

・うがい薬、消毒薬の常設、マスク配布、毎日の検温の義務付けなど…57%
・企画中のイベント・研修の延期、中止…38%
・時差出勤の導入…37%
・在宅勤務(テレワーク)の実施…21%
・オフィスの消毒…18%
・外出の自粛指示・命令…17%
《その他》
・学校休校について、対応が出来ないお子さんのいる家庭は5日間の特別公休が付与された。
・車両を使用しての通勤、駐車場代補助(ガソリン代別)
・終業時間の繰り上げ 


【質問3】自身の勤務先にどんな対策をしてほしいですか?

・在宅勤務・テレワーク…28%
・時差出勤・短縮勤務など労働時間への配慮…13%
・マスクの着用強化・手配…11%
・マスクを外す配慮・筆談器の設置…9%
・給与保障…9%
・衛生環境の保持…9%
・検温の徹底…6%
・マイカー通勤…4% 


【質問4】勤務先に自身が希望する対策案を要望したことがありますか?

コロナ2


【まとめ】

[1] 勤務先ではなんらかのウイルス対策がなされていると回答したのは72%

[2] 勤務先で実施されているウイルス対策で一番多いのが「衛生管理の徹底(うがい薬、消毒薬の常設、マスク配布、毎日の検温の義務付けなど)
ついで企画中のイベント・研修の延期・中止、時差出勤の導入と続く。
テレワークは21%と実施割合がまだ低いのが現状。

[3] 会社に希望するウイルス対策で一番多い回答は「在宅勤務・テレワーク」
ついで時差出勤・短縮労働。障害者が望む対策がまだまだ不十分であることが浮き彫りに。

[4] ただし、会社に希望する具体的な対策案を持っていても要望をあげたことがある人は全体の13%。会社に意見をすることに抵抗を感じる人が多い模様


【総研の見解】

緊急の短期間アンケートではありましたが、160名を超える方より回答を得られました。回答者の障害別の割合は、身体51%、精神30%、知的 6%、発達12%でした。これは日本の障害3区分割合の概数とほぼ同数です。

また、身体障害の割合をさらに細かく見ていくと、回答者の属性は、

・視覚障害…1%
・聴覚・言語障害…20% 
・肢体不自由…48%
・内部障害…29% となりました。

これは日本の障害種別割合(※内閣府「障害者白書」より)
・視覚障害…8.8%
・聴覚・言語障害…10.1%
・肢体不自由…50.6%
・内部障害…30.5%
と比較すると、視覚障害者の回答が少なめで、聴覚障害者の回答が多めになるという結果になりました。

 
今回、聴覚障害者からの回答が多かった理由として、新型コロナウイルス対策による予期せぬ弊害が起きていることの懸念がそれだけ強いことを示唆するものになっています。

自由記述の回答などを見ると、それぞれが抱える障害特性によって希望する対策内容が異なることが分かりました。通勤や移動に日常的に困っていると思われる肢体不自由の方からは「時差出勤」の要望が、そして既往症により免疫力が低いことなどを心配される内部障害の方では「在宅勤務・テレワーク」を要望する声が多くありました。そして、見落とされがちですが、聴覚障害の方からは「マスクで口元や表情が見えなくなると読み取りができなくなる」というコミュニケーションの弊害が生じていることが、アンケート回答から明らかになりました。こうした場合に、聴覚障害当事者からは、筆談やコミュニケーションを取る際に一時的にマスクを外すこと、などの切実な要望が見受けられました。また、少数意見ではありましたが、急な労働環境の変化によって生活リズムが変わって困るなどの意見も一部に見られました。
 
緊急事態のため、制度の変更など、十分な対応が取られるまでになお時間を要することもあると思いますが、障害者雇用をされる企業に置かれましては、「障害を持つ社員が希望する配慮事項には個別性がある」ということを十分に考慮にいれた効果的な対策を講じていただけると幸いです。

そして、何よりも一刻も早くコロナウイルス禍が終息し、平時に戻ることを願うばかりです。

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■その他、希望する対策内容として寄せられたご意見(自由記述。一部をピックアップ)

20代 男性 下肢…残業抑制
50代 女性 下肢…時差出勤、子供のいる方や介護中の方などは出勤扱いで休暇や自宅ワークがあれば尚良い。
50代 女性 上下肢…リスクのある職員に在宅勤務や時差出勤などを指示してほしい。難病で免疫抑制剤を使用中。
50代 男性 上下肢 両麻痺…テレワーク希望。時差出勤により電車の混雑が変わるかもしれないため。
40代 男性 その他…在宅勤務ができるように、ノートPCの導入をしてほしい。
50代 男性 聴覚…マスクで口の動きが見えないため、朝礼などの重要事項が伝わりにくく、プリントアウトしてほしい。
50代 女性 聴覚…聴覚障害があるためマスク着用での会議は理解度がかなり下がってしまう。
60代 女性 聴覚…聴覚障害:口が見えないのでマスクを外すようにお願いした。
40代 男性 その他…自分自身は違うが、聴覚障害の人はマスク義務化で読唇できず困っている。
30代 女性 腎臓…咳をしている人にはマスク着用を徹底させてほしい。(透析患者なので、感染すると重症化するおそれがあるため)
40代 男性 心臓…ちょっと体調が悪いと思ったら、誰であってもすぐに休めるよう、ワークシェアリングのような体制を構築してほしい。
40代 男性 心臓…少なくとも海外渡航や国内主張は止めたり、時差出勤をさせてほしい。
30代 男性 免疫…免疫障害なので、テレワーク等、人と接触しないようにしてほしい。
40代 男性 ぼうこうもしくは直腸…電車の時間差通勤で逆に生活パターンが乱れます。いつも通り、いつもの生活習慣を送らせてほしい。
50代 女性 ぼうこうもしくは直腸 内部障害…テレワークができれば、既往症で体力や免疫力が低くても、感染のリスクをかなり回避できる。
30代 男性 うつ…薬の副作用で咳が止まらないから外に出るのが怖い。
40代 女性 躁うつ…障害者枠のパートタイマーの休業保障が全くないので、考慮して欲しい。(少ない有給を使いきったらあとは無給なので)
40代 男性 ASD…自身の病気だけではなく、一斉休校への対応などでの休業にも金銭補償が欲しい。
50代 女性 その他 発達障がい…マスクをされると相手の表情が見えにくい。







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「誰もが自分らしくワクワクする人生」を|社会問題をビジネスで解決する会社、ゼネラルパートナーズです。略称はGP(ジーピー)|GP社員、GP JIN によるプレスリリースやイベントレポートなどを投稿します|お問い合わせ:media-pr@generalpartners.co.jp

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