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#哲学

ことばの調べもの 第3章(算術の基礎 編(9))

地球は46億年前に生まれた。46億年より前には存在していなかった。 ---なるほど、では数字「4…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(心の中のことば編(11))

メアリーの部屋。 メアリーは生まれたときから白黒の部屋に閉じ込められていた。彼女は白黒の…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(できません編(6))

「私はこれまで火星に行ったことなんてない」 私がこの信念を疑おうとするなら、何を犠牲にし…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(できません編(5))

一つの奇妙な問い。「想像できない物事などありえるだろうか」 ---もし「ありえる」というの…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(心の中のことば編(10))

「他のすべては完璧に我々と同じ。だた心の内面が存在しない。そういった者を考えてみよう」 …

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(算術の基礎 編(8))

こういうルールのスポーツを考えてみよう。 手も足もどこでも使ってよい。蹴っても投げても良…

藤沢 恵
3年前

ことばの調べもの 第3章(心の中のことば編(9))

言語の洞窟。 人:「自分は確かに心の中で言葉を話している!」 哲学者:「でもその言葉は(他人である)私には聞こえない! ほんとに君は心の中で言葉を話しているのか?」 ▲▽▲▽▲▽ 注意して欲しい。 その内語が聞こえてくる*可能性*が少しでもあるのだろうか? 可能性が少しもないことがらの可否を問うて、その人は何を期待しているのだろうか。 ▲▽▲▽▲▽ ここで脳科学が発展して、人が内語を行っている際の脳波を詳細に観測した結果、発している言葉と脳波のパターンが実証的

中幕 ~探求第2章の手引き~

これまでのノートを通じて、私は以下のことを示してきました。 私達の言語を考える際、 ・言…

藤沢 恵
4年前
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探求 第2章(心の中のことば編(8))

私は動物園で一頭のキリンを見た。 そのキリンのいないところで、キリンを思いかべる。すると…

藤沢 恵
4年前
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探求 第2章(文脈の決定不可能性(4))

探求 第2章(文脈の決定不可能性(1)) ▲▽▲▽▲▽ 「Aがその相手よりも背が高い(低い)…

藤沢 恵
5年前
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探求 第2章(文脈の決定不可能性(3))

補題。 ある人物が狭い部屋の中にいる。 ▲▽▲▽▲▽ 目の前には木のテーブルがあり、テー…

藤沢 恵
5年前
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探求 第2章(算術の基礎 編(6))

隕石の軌道を計算した結果、半年後の推定位置が観測結果と一致した。われわれの軌道計算は未来…

藤沢 恵
5年前
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探求 第2章(できません編(4))

言語を、建築物の比喩で考えることには、それなりのメリットがある。 1. 互いに支え合ってい…

藤沢 恵
5年前
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探求 第2章(できません編(3))

6個のケーキがちょうど収まる箱を考えよう。 その箱にケーキを詰めていくと、なぜか1個どうしても収まらない。このとき人は、「箱のサイズを間違えた(小さすぎた)」といい、作り直すだろう。 ここでこれまでの「6個」という言葉の使い方は実は間違いで、この状態(「5個」のケーキが箱に収まっている)が実は「ケーキが6個」というのであり、だから今、6個はぴったり収まっている、などとは言わない。 ▲▽▲▽▲▽ もしもこれを許容するなら、「1個余る」「ぴったり収まる」といった語の理解を