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ことばの調べもの 第3章(算術の基礎 編(9))

地球は46億年前に生まれた。46億年より前には存在していなかった。 ---なるほど、では数字「4…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(心の中のことば編(11))

メアリーの部屋。 メアリーは生まれたときから白黒の部屋に閉じ込められていた。彼女は白黒の…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(できません編(6))

「私はこれまで火星に行ったことなんてない」 私がこの信念を疑おうとするなら、何を犠牲にし…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(できません編(5))

一つの奇妙な問い。「想像できない物事などありえるだろうか」 ---もし「ありえる」というの…

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(心の中のことば編(10))

「他のすべては完璧に我々と同じ。だた心の内面が存在しない。そういった者を考えてみよう」 …

藤沢 恵
3年前
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ことばの調べもの 第3章(算術の基礎 編(8))

こういうルールのスポーツを考えてみよう。 手も足もどこでも使ってよい。蹴っても投げても良…

藤沢 恵
3年前

探求 第2章(文脈の決定不可能性(3))

補題。 ある人物が狭い部屋の中にいる。 ▲▽▲▽▲▽ 目の前には木のテーブルがあり、テーブル上には赤、青、黄色、3つのランプが左から右へ、水平に並んで置かれている。右手には小窓が据えられ、部屋の外部から、ものを差し入れられるようになっている。同じような小窓は、左手にもある。 ▲▽▲▽▲▽ さて、ある時、左右の小窓から同時に紙片が差し入れられ、その紙片には両方ともに、明らかに特徴の異なる人の絵が書いてある。部屋の人物は紙片を手にし、そのとき灯っている木板のランプの色を

探求 第2章(心の中のことば編(3))

声に出さず心の中で「アーアー」と言ってみよう。自分にだけは、確かに、その声が聞こえている…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(できません編(2))

人は、¬(A∧¬A)といい、これは公理であり絶対的なスタート地点だという。 では、具体的な事…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(錯視絵編(4))

見知らぬ国の文字を、われわれはただ曲線と直線の塊としか捉えられない。 القط しかし文…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(錯視絵編(3))

与えられた絵に対して、錯視絵かそうでないかを判定する方法はあるだろうか。 1. 多くの人に…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(錯視絵編(2))

片方がもう一方に「男に見えるためのコツ」を教えてみた。 「ちょっと見る確度を変えてね」…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(算術の基礎 編(3))

明日の天気が晴れの確率は80%だ、というのは、どういう意味だろうか。 明日は一度しか来ず、…

藤沢 恵
6年前
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探求 第2章(できません編(1))

2つの直線で、三角形を1つ作れと人に命じる。 命じられた人は悪戦苦闘した挙句、私に、すみません、どうやってもできませんでした、と報告してくる。 それは例えば、すみません、この問題集の23番が解けませんでした、とか、今月の売上を達成できませんでした、ということと、どう違うのだろうか。 ▲▽▲▽▲▽ 同じように、矛盾律の否定を自分に言い聞かせ、いやそんなことはありえない、とか、矛盾律の否定を考えることは不可能だ、などと言うとき、それはその人の能力不足の故なのか。 問いの