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雄町米の生産者の語る「地力」とは

瀬戸町雄町部会の雄町米の等級検査は早朝から行われ、すべての米の検査が終わると、生産者の方や検査員の先生一緒に目の前にある喫茶店「桃園」でモーニングセットを食べるのが通例だ。

狙っていた「特上」を逃した悔しさをぐっとこらえながら、来年こそはとの思いでどうやったら「特上雄町」ができるか、色んな人に聞いてみた。

要素は様々ある。天候、日照時間、積算温度、施肥・・・その中でみんなが口をそろえて言っていたのが「地力(ちりょく)」だ。

せと土壌

私もおぼろげにしか理解していないが、どうも稲を育てる圃場自体の力のことのようだ。ググると「その土地が農作物を育てる生産力」と出てくる。わかったような、わからないような。

「地力」のある田んぼは肥料を追加しなくても、順調に穂が実っていく。一方で、「地力」のない田んぼは追加してやらないと養分が不足し登熟がうまくいかないそうだ。

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一般に砂地は水はけが良く、根張りが良いが、肥料のもちが悪い。逆に粘土質の田んぼは水はけは悪いが肥料のもちは良い。

「地力のある田んぼは粘土質ってことですか?」と素人の質問をしてみる。

「そういう訳でも無いなぁ。〇〇の田んぼは粘土質じゃないけど地力はあるけぇなぁ。」

瀬戸の生産者の方々はお互いにどこが「地力」があるか把握しているようだ。

調べていくとワインのブドウ畑の様に格付けができるかも知れない。しかし、雄町については一度途絶えかけたという歴史のせいなのか、生産地の土壌や「地力」について全くと言っていいほど情報がない。

生産者の声に耳を傾けながら、私なりに情報を集めていきたい。

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