#3 母にHSS型HSPだと言えた

私はHSS型HSPだ。
昨日、私は母に「私がHSS型HSPであること」を伝えた。

何となく、Twitterの検索エンジンに「HSS型HSP」と入力した。特に意味は無い。私の脳内に突如「HSS型HSP」というワードが浮かんだからだ。
すると、一番上にロンドンブーツ1号2号・田村淳さんのツイートが表示された。

ただ、誰かから告げられた訳ではない「自称」HSS型HSPだ。そもそも、HSS型HSPとは病気ではなく人間の気質の名前なのだが。HSS型HSPと名乗っている人は皆「自称」なのだろうか?

高校2年生の頃、私はHSS型HSPという単語を知った。以下これをHSSと書く。

私は小さい頃から涙もろいタイプだった。悲しい→涙、感動→涙、形容し難い感情でも→涙。様々な感情が涙に直結するタイプの人間だった。泣きたい訳ではない。自分でも気付かないうちに涙が流れていることは多い。放課後のクラスでも、通学電車でも、2階の自室でも、何処でも構わず涙は溢れてくる。そんな自分にはうんざりだった。

どうにかして涙を止めたい。高2のある日の帰宅途中、電車の中でiPhoneを取り出し、「泣けてくる」や「涙 止まらない」で検索しまくった。しかし、私が納得できるような解決方法は一向に見つからない。私はただ涙を止めたいだけなのに。泣きたくないだけなのに。人前で泣く度に涙が出る理由を調べた。これを繰り返すうちに、2020年4月になった。そうしてこのツイートと出会った。

間違いない、自分は絶対これだ。
私の場合は、作品を見て泣けてくることはほとんどなかったが、その他の点では私と全く同じ気持ちだった。
ああ、私みたいな人は、私だけじゃなかったんだ。

それからHSSについて調べ始めた。HSSの人は刺激に敏感、好奇心旺盛...確かに私は4D映画が苦手だし、ちょっかいに弱い。また、やりたいと感じたらすぐに行動に移すタイプだ。そして、長続きしないものも多い。特に「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいる」という表現は私の心の中にスッと入ってきた。うおお、共感の嵐!

でも、当時は誰にも言えなかった。理由は2つある。

①自分がHSSだということを伝えたとて、それが泣いていい理由にはならない(ド正論)
②自分が「人口の6%」しかいないマイノリティーな性格だと知って、ちょっと喜んでいるんじゃないのか?調子に乗ってるんじゃないのか?

これまで誰かに伝えたかった瞬間もあったが、たくさん考えて考えて、考えすぎてしまって、結果怖くなって、何も言えなかった。

そんな私が今日、夜の11時、突然母に自分がHSSだと告白した。そんな大層なもでもないけれど。敦さんのツイートに背中を押された。躊躇いはなかった。敦さんのツイートを見て、そうか、人に伝えればいいのか、と自然に思えた。夜遅い時間だったので、メールにて思いをしたためた。先ほどのリンクも添付した。何となくで書いた文字たちは、わざわざサーバーを通過し、自室から母の寝室のある1階へと送信された。

これを読んだ母はどんな顔をするだろうか。口はどんな形をしているだろうか。目はどんな形をしているだろうか。

noteを書きだした時は涙が止まらなかった。それがどんな感情の涙かも分からなかった。しかし、こうして文字に起こしているうちに涙が引いてきて、告白してしまったことに不安を感じていた。だが、メールは送ってしまった。送信取消不可能。朝を待とう。眠ろう。

と、290文字書いた時点でオチを書いた。


(追記?)
日付変わった0:30。母からメールが来た。

父にも送れば良かった。

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