見出し画像

マイナンバーカード交付、容姿について市役所とトラブル

マイナポイントの締め切りも近い2月22日。面倒で見送り続けたマイナンバーカードだがスマホから手続き可能で市役所で受け取るだけで2万円分ほどのポイントがもらえるとの事で申請し、受け取り予約当日を迎えた。私と妻と息子分。

交付手続 証明写真

QRコードから必要事項を記入し、規格に合った顔写真を添付するだけで申し込みは完了する。サイズや背景色の指定、正面画限定ではあるがスマホで撮影したものも使用でき、免許証やパスポートよりはいくらか緩い注意事項となっている。本人と著しくかけはなれた加工は厳禁だが、多少の肌補正やクマ消し等では相貌もそこまで変わらないため撮影アプリで申し込む人も少なくないようだ。私もそんな一人である。

話は少し逸れる。21年の9月から緩和されたらしいが免許症の写真はそれはもう悲惨な1枚である。なぜ証明写真はあんなにも人相が悪く映るのか。。。。もちろん私自身をありのまま撮影しているので私の人相が悪いという事は重々承知している。が、せめてカラコンを着用できれば。。。もう少し光量を上げてもらえたら。。。早朝でなければ。。。こんな考えに共感してくれる人も少なからず居ると思う。

そんな中少し緩めのマイナ写真。まぁまぁ気合いを入れてメイクをして自撮り。正面の絵なので角度詐欺は不可能。何度か撮影したが納得のいくものは撮れなかった。仕方なくその中でもいくらかマシに見える写真をサイズ変更、背景加工して送付した。目の大きさや輪郭、パーツを変更するオプションはOFFにして肌の加工はしっかりアプリさんに頼った。

妻は面倒だったらしくすっぴんノーマルカメラで撮影。写真写りが良い妻を羨ましく思いつつ息子を撮影。まだ1歳と少しの息子が起きてる状態で綺麗に正面画を撮る事に苦労した。ひっかき傷があったのでアプリ補正で消して計3枚を送信。

却下メール

数日後却下メールが届く。美肌加工がダメだったのかと思いきや、「被写体が小さすぎる」との事。その他は何も書かれていなかったので背景と被写体のバランスを直して再送。その後はなんの返事もなく無事に審査を通過したらしい。

1歳息子の交付

無事にカードが作成され、市役所にて受け取るようにとメールが来たが先ずは息子の分だけ。実は息子の分はすぐにバランスを直して送ったのだが、私の妻の分は数日ズレて送信していたので予想は出来ていた。

しかし1歳だろうが0歳だろうが連れて来いとはなかなか。。。。落ち着きを見せているとは言えコロナ渦。顔もコロコロ変わって行く赤ちゃんを連れて行く意味とは。。。そんな事を思いながらも仕方がないので親子で市役所へ。市役所の人が写真と息子を見比べ「OKです」と10分程度で交付。パスワードの設定や記入は親が行った。ますます行く事の意味が解らなかったがまぁ面倒なのがお約束の市役所。納得することにした。

いざ、夫婦の交付へ

1週間程ズレて私達夫婦にも市役所での受け取り案内が届いた。17時40分からの予約しかなく、いざ市役所へ。この日は妻が17時まで仕事でクタクタ、私は息子の相手をしていたがご機嫌ナナメDAYと夫婦揃ってなかなかに大変。受け取るだけだと思い着の身着のままで向かう事になった。
窓口で発行されたカードの確認、免許証の提示、個人情報の記入、パスワードの作成等を終えあとは受け取るだけとなった時に「本人確認をしますのでマスクをお取り下さい。」と言われる。

最悪の30分

「はい結構です」と言われ終わりかと思うとここから地獄の30分が始まる。夫婦で手続きをしていたので2人職員が付いていたのだが結構ですと言った男性を遮るように女性職員が割って入って来た。

「奥様、だいぶ顔が違いますね」

こんなストレートに来るとは思っていなかったのであっけにとられてしまった。職員の目視で本人確認が行われる以上、感覚の誤差は必ず生じる。メイクの有無や髪型、痩せた太ったでも印象は大きく変わるだろうが、本人であると断言できない程かけはなれた写真は使っていない。呆然としていると「少々お待ちください」とどこかへ行ってしまった。
もう少し身なりを整えてくれば良かったと動揺しながらも夫婦で話していると別の職員が2人やって来た。再びマスクを取れと指示されで出た言葉は

「旦那さんもかなり違いますね。写真ではシュッとしてる」
「本当に6か月以内に撮影したものですか?」

オブラートも何もない言葉に多少苛立ち「そんなに違いますか?」と返してみると「そういう訳ではないんですが強い加工アプリで撮影されました?」と更にカウンター。かなり無礼な物言いにショックを受けたが美肌の加工は入れたが変形はさせていない事と撮影日時、撮影した機種を説明した。

「二人ともだいぶ角度つけて撮影されたんですね~」

別対応している職員もこちらをちらちらと伺い、手続きに来た人も何事かと覗き込んで来る。苛立ちと侮辱にも取れる発言の連発。もう帰ろうかと思い始めた時に「本人判定用のアプリがあるのでそちらに協力して頂いてもいいですか?」と申し出があったので承諾する事にした。準備があるとの事なので待つのだがその間も何度もマスクを取らされ、申請写真と交互に顔を見ながら違う違うと言われ続ける。あまりに腹が立ったので「そんなに今の私は汚く見えますか?」と尋ねると笑いながら「そういうわけじゃないんですよ~」と言われますます傷ついた。妻も怒りとショックから「帰ろう」と言い出す始末。するとまた別の職員がやって来て「カメラに不具合が出ておりましてアプリ判定が出来ない」と告げられる。すると今度はもう一度免許症を出せと言われる。自分で言うのもなんだが顔つきはメイクでかなり変わるし、写真写りは最低だ。免許証の写真は本当に酷い物で自分ですら見たくないレベル。「現物とマイナンバーカード、免許証、その他の写真を提示しろというならしますがどれも人相は違いますよ?」と大人しく提示すると

「本当に全部違いますねぇ。。。」とのこと。

またさらに職員を集めて免許証とカード、マスクの在りなしの品評会が始まる。もう地獄。何を言われても「お前ブスやけどこの写真だけやってんなぁw」にしか聞こえない。そんな中、ほこりのかぶったWEBカメラと古いノートPCを持って「アプリが使えそうなのでお願いします」との事。
これで証明できるならと承諾してカメラとにらめっこするも恐ろしい程の低画質、さらに時間外の緊急営業中の市役所は節電でとにかく暗い。さらに地獄の30分を経て鬼の形相の私。一致度が30点や18点らしい。60点以上が交付
基準だそうだ。この画質と暗さ、先ほどまで不具合と言っていたカメラで出るはずがないと伝えてみたが「そういった事で判定はしていない」との事。
撮影するたびに変わる一致点数、古ぼけたWEBカメラに古いノートPC、証明、コンタクトの有無。然るべき場所で身なりを整え撮影すれば60は達成できる自信はあったがそれがルールで在る以上は納得できる。どうしても欲しいカードではないし、ポイントも惜しいとは思わない。ただどうしてもそこに至るまでの侮辱が許せなかった。

クレーム

「交付は結構ですが、先ほどからの発言は不快です。今後こう言ったトラブルになる方もいらっしゃると思うので行政機関に指導をお願いしたいのですがそういう窓口はどちらですか?」と聞くと「マイナンバーでの苦情でしたら。。。行政HPの。。。」と言い出す。

私「違います。マイナンバーカードの交付について不服はありません。市の職員としての応対に問題があると感じましたので、それを報告、相談し行政指導をお願い出来る場所です。」

職員「市への苦情ですと行政HPの。。。その上に厚生労働省の窓口がありますがわかりません」

私「それも違います。あなたを含め、マスクを何度も取るように指示され、容姿を侮辱するような対応を取った方々への苦情です。」

職員「それですとやはり行政HPの。。。。。」

私「もう結構です。こちらの責任者はどなたですか?」

職員B「私です。」

笑いながら「そういう訳じゃないんですよ~」と言ってた一番酷い人でした。名前だけ頂いてもう結構ですと妻を連れて帰る事に。呼び止められたので申し訳ございませんでしたと言われると思いきや

「新しい申請書をお渡ししましょうか?」

もう煽って来てるやろコレ。。。。。。。。


精神的ダメージ

地獄から無事に脱出できたのは良いが私のガラスのハートはボロボロだ。妻もショックと怒りが入り混じった複雑な顔をしている。

思春期の頃から私は自分自身の顔が嫌いだ。町を歩けば人々が自分の容姿を笑っているような気がして飲食店の注文すら気が引けてしまう。「こいつこんな顔なのにご飯食べるんだw」って思われてる気がしてしまう。醜形恐怖症とまでは言わないが極力、鏡を見ないように生活している。そのせいか変身願望のような物があり、自分ではない別の人間になろうとメイクをしたり「個性」を盾にあまり見かけない服装を好んで着る。
そうする事で例え笑われてもそれは偽りの自分であるとダメージを軽減出来る。変わった格好をしているからジロジロ見られるのも当たり前、と割り切る事が出来る。日々、そうして己を奮い立たせて生きているにも関わらず、どすっぴんの状態で容姿を貶されるような言葉を30分も討論した。
今日からしばらくまた化粧が濃くなるなぁ。。。。。。

行政HPの相談窓口は祭日の為に休み。知り合いのツテで市議会議員さんに直接電話して指導をお願いした。幸いにも親身に聞いてくれて、祭日明けに事実確認等、すぐに出向いてくれると事。まぁどうなってもこの精神的ダメージを回復させるには時間しかない。加害者は謝罪である程度割り切れるが、被害者はそのダメージを背負いながら生きる事になる。自分も気を付けなければ。。。。

最後に

今回は特に市役所の対応が不誠実であった為に曇ってしまったが、そもそもマイナンバーカードという制度自体にも問題が多数ある。赤ちゃんの本人確認は必要であるのか?顔認証の目視と機械判定、その基準は?無事に受け取ったとしてもその判定制度は100%だといいきれるのか?そうでない場合の別策として6桁と4桁のパスワードがあるのではないのか?写真撮影の注意書きの詳細が甘いのではないか?そもそも顔写真は必要なのか?26年に新制度があるのになぜ今急がせるようなキャンペーンを行うのか?市の職員はシステムを十分に理解しているのか?

利権の絡む陰謀論なども噂されるマイナンバーカード。今のところ任意ではあるがそのうち全国民が所持する事になるだろう。それまでには問題の改善が出来ていると良いのだが。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?