【図解あり。スティーブ・ジョブズのアップルは、「思想や概念」を売った。】
普通のパソコンメーカーは、「パソコン」を売った。
スティーブ・ジョブズのアップルは、「思想や概念」を売った。
この2社の違いは大きいです・・・。
上野が開催している
「ご用聞き実践会」
なぜ、この学校を作ったのか?
なぜ、その構想に至ったのか?というと・・・
衝撃の事件が発端となったのです。
10年前。当時、僕は、ビジネスは、
・優れた商品
・優れたビジネスモデル
・優れたマーケティング、セールス
・顧客リスト
があれば、完璧だと思っていました。
しかし、事件はおきました。
優れたビジネスモデルとマーケティング力を持ち、
ネットの力を極力使わずに年商30億円をあげ、
大成功していた友人から連絡が入りました。
●
「うえのーさん!
もう大変なことがおきた・・・!
大企業がうちと同じ商品を、
タダみたいな値段で売り始めて、
うちと同じようなランディングページつくって、
同じようなコピーを書いて・・
で、うちのお客さんがみんな
ライバルの大企業のほうへ行っちゃった・・・。
ほら、うちのお客さんて、若い人が多いから・・・。
安いほうへ大移動しちゃったんだよね。
ゲルマン民族の大移動みたいに・・・。
おかげで、うち、(大企業の参入から)1ヶ月で
1億円も売り上げが下がっちゃった・・・。
たった1ヶ月でこれだから、
この先、まだ、どんどん売り上げ下がっちゃうと思う・・・。
うーーーーーー、どうしたもんかな・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
結局、友人は、撤退しました。
年商30億円の売り上げをあげるために、
毎月かけていたマーケティングコストは、数千万だったようなので、
いきなり、ドカーーーン!とお客さんがいなくなると
巨額のマーケティング費用だけが残って
一気に火の車になってしまうのです。
●
僕は、それを聞いて、
え!うそーーーーーーーーーー!
優れた商品、優れたビジネスモデル、
優れたマーケティング、
優れたセールスコピーライティング、
そして、顧客リストがあれば、
完璧だと思っていたのに・・・
なぜ、こんなことが起きるんだ?
その原因は、なんなんだ?
優れた商品、優れたビジネスモデル、
優れたマーケティング、優れたセールスコピーライティング、
そして、膨大な顧客リストがあっても
強烈なライバルが参入したら
あっけなくやられてしまう。
これを防ぐ参入障壁は、どうすればいいのか?
たとえば、
「特許」を取得していたり、他社が絶対に追いつけないほどの
「特殊技術」を持っていたりすれば参入は防げるだろうけど、
そこまでの商品じゃない場合は、どうすればいいのか・・・
僕の中にあった
『”優れたビジネスモデルさえあれば最強”説』
は、ガラガラ、、、と崩れ去りました。
どうすればいいのか?
ずっと考えても、しばらく答えは出ませんでした。
強力なライバルが参入してきても
影響をうけない会社。
外部環境の影響を受けずに、
10年も、20年も、長く生き残っている会社。
仮に、一時的に影響をうけても、
支えてくれるコアな客層がいて
決して、ゼロにはならず、
生き残ってこれた会社とは・・・?
世界の会社、日本の会社、
そして、自分自身、うちのお客さんの会社を検証しながら、
ずっと、ずっと、考えて、考えて、
いろいろ調べて、検証して考えて
その答えに行き着くまでに、
1年以上もかかりました。
●
そして1年後。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わかった!答えが!
強力なライバルが参入してきても
影響をうけない会社。
外部環境の変動の影響を受けずに、
長く生き残っている会社。
仮に、一時的に影響をうけても、
支えてくれるコアな客層がいて
決して、ゼロにはならず、
生き残ってこれた会社・・・。
たとえば、
アップル社
(※一時、ジョブズを追い出してから倒産しそうになりましたが)
ハーレー・ダビッドソン
アイス「ガリガリくん」の赤城乳業
糸井重里さんの「ほぼ日」
日本唐揚げ協会
よなよなエールビール、、、
10年以上、安定的に生き残っている会社。
共通するものは・・・
『独自の思想、世界観を持っている。
そして、ある種のエンターテイメント性も
持ち合わせている。』
そういう会社だ!
つまり、商品だけを売っているわけではなく、
思想や概念も売っている。
そして、
お客さんの脳内の感情領域や感性領域にまで
侵入している会社だ!
だからといって、
商品は普通なのか?というと、そうでもない。
その会社の思想が混ざり込んだ
「これまでになかった新規性の高い商品」を
ひっさげてデビューしている。
あ、これは、なにも会社だけじゃないぞ。
●
アニメ番組もそうだ。たとえば、『ガンダム』。
79年に発表された作品なのに、今だにファンが増殖中。
70年代当時のロボットアニメは、マジンガーZ、ゲッターロボなど、
「正義」対「悪」
「地球人」対「宇宙人」
・・というわかりやすい構造でできていた。だから子供達にも理解できた。
しかし、『ガンダム』は違った。
「連邦軍とジオン軍。どちらにも双方にとっての正義がある」
「人間」対「人間」
「リアルな戦争もの」
「兵器としてのロボット」
「政治の話まで出てくる」
という内容で、
さすがに「子供」には理解ができず、
実は、初回の放送時は、視聴率が伸びずに途中で打ち切り。
ところが・・・・
これが、のちに、アニメ業界の大きな革命へとつながる。
大人にとっては面白かったのだ。
その面白さに最初に気がつき、火がついたのは、大学生。
ガンダムは、再放送になってから、高視聴率をたたき出した。
視聴していたのは、大人。
ガンダムの功績は、それまで、
『子供が見るもの』とされてきたアニメの世界に、
『大人が見るアニメ、大人が見てもいいアニメ』
というものを生み出したこと。
(下地には、その前の「宇宙戦艦ヤマト」があったんですけどね)
そして、一気に新しい市場を作ってしまったこと。
(プラモデルも含めて)
富野監督、天才すぎ。イノベーターすぎ。
(天才は最初は理解されないものですね・・・)
そして、日本は、空前の「アニメブーム」が起きた。
●
それを踏まえると、やはり、デビュー時に、
「これまでになかった新規性の高い商品」というのは、必要だ。
「新規性の高い衝撃アイテム」で、一気に人々の関心を集め
その後、それだけで終わらせずに、
一気に、今度は、その「独自の世界観」の中にまで巻き込んでいく。
こういうことだ!
・・・・というわけで、
ご用聞き実践会を作って理由は
こうした、自分が分析したロジック、
そして顧客事例から分析し抽出した理論、
作戦内容をコンテンツにまとめて、
伝授しようと考えて作った学校なのです。
もしご興味のある方は
ご用聞き実践会の門を叩いてください。
お待ちしております。
メッセージください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?